フリーランスエンジニアの年収相場は?経験年数別・言語別に徹底解説

フリーランス・独立検討

フリーランスエンジニアとして働くと「どれくらい稼げるのか」が気になる方は多いでしょう。正社員より高い収入を得られる一方で、経験やスキル、扱うプログラミング言語によって年収相場は大きく変わります。本記事では、フリーランスエンジニアの年収相場を経験年数別・言語別に整理し、さらに収入を伸ばすためのポイントも解説します。これから独立を考えている方も、すでに活動していて単価アップを目指したい方も、ぜひ参考にしてください。

  1. フリーランスエンジニアの平均年収はどれくらい?
    1. 正社員エンジニアとの年収比較
    2. フリーランス特有の収入の特徴(単価制/案件数で変動)
  2. 経験年数別のフリーランスエンジニア年収相場
    1. 未経験〜1年目の相場
    2. 3年目〜5年目の相場
    3. 5年目以降の相場(リーダー/高単価案件も)
  3. プログラミング言語別のフリーランス年収相場
    1. Java・C# などエンタープライズ系
    2. PHP・Ruby・Python などWeb系
    3. JavaScript(フロントエンド/フルスタック)
    4. Go・Rust など新興言語
    5. AI・データ分析系(Python、R)
  4. フリーランス年収を左右する要素
    1. スキルセット(言語+フレームワーク+クラウド)
    2. 営業力・案件獲得手段(エージェント/直営業/SNS発信)
      1. エージェント経由
      2. 直営業(企業へ直接アプローチ)
      3. SNSやブログでの発信
    3. 稼働日数・働き方による違い
      1. 週5日稼働の場合
      2. 週3〜4日稼働の場合
      3. 短期集中型やスポット案件
  5. 年収アップを実現する方法
    1. 高単価案件を狙うには?
      1. 需要の高いスキルを習得する
      2. 実績を「見える形」で残す
      3. 営業力と交渉力を磨く
    2. 資格・ポートフォリオ・実績の作り方
      1. 資格で基礎スキルを証明する
      2. ポートフォリオでスキルをアピールする
      3. 実績を「数字」で残す
    3. エージェント活用と直契約の組み合わせ戦略
      1. エージェント活用で安定性を確保
      2. 直契約で高単価を狙う
      3. 組み合わせ戦略の具体例
  6. まとめ|自分のキャリアに合った働き方を選ぼう

フリーランスエンジニアの平均年収はどれくらい?

正社員エンジニアとの年収比較

フリーランスエンジニアの年収を理解するうえで、まずは正社員エンジニアとの違いを押さえておきましょう。

一般的な正社員エンジニアの平均年収は、20代で約350〜450万円、30代で500〜600万円、40代で650〜750万円程度とされています。一方でフリーランスの場合、月単価60〜80万円の案件を獲得できれば、年間で720〜960万円の収入が見込めます。案件や稼働日数によっては1,000万円を超えることも珍しくありません。

ただし、正社員と比べてフリーランスは社会保険や退職金といった福利厚生がなく、案件が途切れたときの収入リスクもあります。安定性を取るなら正社員、収入の伸びしろや自由度を求めるならフリーランス、といった住み分けがあるのです。


項目正社員エンジニアフリーランスエンジニア
平均年収400〜700万円600〜1,000万円以上
安定性高い案件次第で変動
福利厚生社会保険・退職金ありなし(自分で用意)
働き方会社に縛られる案件や場所を選べる

フリーランス特有の収入の特徴(単価制/案件数で変動)

フリーランスエンジニアの収入は、正社員のように固定給が支払われるわけではなく、案件ごとの単価で決まります。多くの場合は「月単価契約」で、1案件あたり60万円〜80万円前後が相場です。スキルや経験によっては100万円を超える案件もあります。

ただし、案件を1つしか抱えていない場合は、その案件が終了した時点で収入が途切れるリスクがあります。逆に、短期案件や複数の案件を掛け持ちすれば、収入を伸ばすことも可能です。つまり、フリーランスの収入は 「単価 × 案件数 × 稼働期間」 で大きく変動するのです。

また、働き方によっても収入の特徴は異なります。フル稼働すれば正社員以上の収入を得やすい一方で、週3日勤務など柔軟な働き方を選べば、その分収入も抑えられます。自由度の高さと引き換えに、安定性がないのがフリーランス収入の大きな特徴です。

経験年数別のフリーランスエンジニア年収相場

未経験〜1年目の相場

フリーランスエンジニアとして独立したばかり、あるいは実務未経験〜1年目の段階では、案件単価は比較的低めに設定されるのが一般的です。実務経験が浅いため、月単価は30万〜40万円前後からのスタートとなるケースが多いでしょう。

特に未経験からいきなりフリーランスになるのは難しく、まずは正社員や派遣エンジニアとして数年経験を積んでから独立する人が大半です。もし独立直後に案件を受注する場合でも、エージェント経由で「テスター」や「運用保守」など比較的単価が低い案件から始めるケースが目立ちます。

とはいえ、1〜2年の実務を積み、基本的な開発フローに慣れるだけでも案件の幅は広がり、単価も50万円以上に上げやすくなります。フリーランス1年目は「経験を積む期間」と割り切り、スキルアップや実績作りを優先するのが年収アップへの近道です。

3年目〜5年目の相場

フリーランスとして3〜5年ほど経験を積むと、エンジニアとしての実務力やプロジェクト経験が評価され、案件単価は一気に伸びやすくなります。この時期の相場は月単価60万〜80万円前後が目安となり、年間で700万〜900万円ほどの収入を得る人も珍しくありません。

特にこの層では、

  • 設計〜開発〜テストまで一通り担当できるフルスタック型エンジニア
  • 特定のフレームワークやクラウドに強い専門性を持つエンジニア
  • 小規模チームのリーダー経験があるエンジニア

といった人材が高く評価されやすく、案件の選択肢も広がります。

一方で、3〜5年目は「実務経験がある人が市場に多い層」でもあるため、単に年数を重ねただけでは頭打ちになりがちです。年収をさらに伸ばすには、クラウド(AWS/GCP)やモダンフロントエンド(React/Vue)、データ分析やAI分野など、需要が伸びているスキルを組み合わせることが重要です。

5年目以降の相場(リーダー/高単価案件も)

フリーランスエンジニアとして5年以上の経験を積むと、案件単価はさらに上がり、月単価80万〜100万円以上も狙えるようになります。年間にすると1,000万円を超える収入を得る人も珍しくありません。

この層では、単なる開発者としてのスキルだけでなく、以下のような付加価値が評価されやすくなります。

  • リーダー経験やマネジメント力:小規模チームをまとめ、進捗管理や顧客折衝を行える
  • 専門分野の深い知識:クラウド、セキュリティ、AI、データ分析など需要の高い領域
  • 顧客との直接契約経験:エージェントを介さず高単価案件を獲得できる営業力

また、実績が蓄積されてくると「紹介やリピート案件」で仕事が回るようになり、安定して高単価案件を継続できるようになります。正社員時代には得られなかった年収1,200万円〜1,500万円クラスのキャリアを築くことも可能です。

ただし、案件単価が高くなるほど「即戦力であること」「成果を出すこと」が強く求められるため、最新技術のキャッチアップや継続的な学習は欠かせません。技術力+マネジメント力+営業力を掛け合わせることで、5年目以降は飛躍的なキャリアアップが実現できます。

プログラミング言語別のフリーランス年収相場

Java・C# などエンタープライズ系

JavaやC#といったエンタープライズ系の言語は、大手企業の業務システムや金融機関の基幹システムなど、長期・大規模プロジェクトで多く採用されています。そのためフリーランス案件の数も非常に多く、安定した需要があるのが特徴です。

相場としては、Javaエンジニアで月単価60万〜80万円前後、C#エンジニアで55万〜75万円前後が目安です。特に5年以上の経験があり、設計やリーダー経験を持つエンジニアは月単価90万円以上の案件も十分狙えます。

ただし、JavaやC#案件は「レガシー環境」から「最新クラウド環境」まで幅広く存在します。スキルアップを考えるなら、ただの保守案件ではなく、Spring Boot・.NET Core・Azure・AWSといったモダン技術と組み合わせた案件を経験していくことが重要です。

エンタープライズ系言語は案件数が豊富で安定性に優れていますが、他のエンジニアとの差別化を図るには「クラウド知識」や「リーダーシップ」を掛け合わせることが年収アップにつながります。


PHP・Ruby・Python などWeb系

PHP・Ruby・PythonといったWeb系の言語は、Webアプリケーションやスタートアップ企業の新規開発で多く利用されています。特に自社サービスやtoC向けアプリ開発で採用されるケースが多く、開発スピードを重視する現場で求められています。

  • PHP:案件数が豊富で、初心者〜中堅エンジニアでも参画しやすいのが特徴です。相場は月単価50万〜70万円前後。WordPressやECサイト構築など中小案件も多いですが、Laravelなどモダンフレームワークを扱えると単価アップにつながります。
  • Ruby:スタートアップやWebサービス開発で人気。特にRails案件は安定して需要があります。相場は月単価60万〜80万円前後で、スピード感のある開発経験が評価されやすいのが特徴です。
  • Python:Webアプリ開発だけでなく、AI・データ分析・機械学習といった分野でも活躍の幅が広がっています。Web開発案件は月単価60万〜85万円前後、データ分析寄りなら90万円以上の高単価案件もあります。

Web系の案件はリモートワーク可能なものも多く、働き方の自由度が高いのも魅力です。ただし、参入しやすい分、経験年数が浅いと単価が伸びにくい傾向があります。単価アップを目指すなら、モダンフレームワーク(Laravel/Rails/Django)やクラウド環境(AWS/GCP)の経験を積むことが有効です。

JavaScript(フロントエンド/フルスタック)

JavaScriptは、フロントエンド開発からサーバーサイドまで幅広く利用されるため、フリーランス案件の需要が非常に高い言語のひとつです。特にReact、Vue.js、Angularといったモダンフレームワークを扱えるエンジニアは、どの現場でも重宝されます。

  • フロントエンド特化
    UI/UX改善やシングルページアプリケーション(SPA)の開発などが中心で、相場は月単価60万〜80万円前後。デザインやユーザー体験を意識した実装ができるエンジニアは、さらに高い評価を受けやすいです。
  • フルスタック(Node.js含む)
    バックエンドをNode.jsで構築できるスキルを持つと、システム全体を任せられるため、相場は月単価70万〜100万円前後。フロントからバックまで一貫して対応できるフルスタック人材は特に高単価案件につながりやすいです。

また、JavaScriptはスタートアップや自社開発企業の案件も多く、リモートワークや柔軟な働き方が可能な点も魅力です。逆に、スキルのアップデートが早いため、最新のフレームワークやツールにキャッチアップし続ける努力が欠かせません。

JavaScriptは案件数・自由度・単価のバランスが良く、フリーランスとして安定して稼ぎやすい言語の一つと言えるでしょう。

Go・Rust など新興言語

GoやRustといった新興言語は、案件数こそJavaやPHPほど多くはありませんが、需要が伸びている分野で高く評価されやすいのが特徴です。

  • Go(Golang)
    Googleが開発したGoは、マイクロサービスやクラウドネイティブ環境での利用が急増しています。特にスタートアップやSaaS企業での採用が目立ち、相場は月単価70万〜90万円前後。AWSやKubernetesといったクラウド基盤と組み合わせた経験があると、100万円を超える案件もあります。
  • Rust
    Rustは高速性と安全性を兼ね備えたシステムプログラミング言語として注目を集めています。WebAssemblyやブロックチェーン開発など先端領域で採用が進んでおり、案件単価は月80万〜100万円以上と比較的高水準。ただし、案件数はまだ限られるため、希少なスキルとしての価値が大きいです。

新興言語は「案件数の少なさ」というリスクはあるものの、専門性を磨けば他のエンジニアとの差別化につながり、単価面でも優位に立ちやすい領域です。キャリアを長期的に考えるなら、今のうちからGoやRustを学んでおくことは、将来の高単価案件獲得につながる投資と言えるでしょう。


AI・データ分析系(Python、R)

AIやデータ分析分野はここ数年で急速に需要が高まっており、フリーランス市場でも高単価案件が増えています。特にPythonとRは、AI開発や機械学習、統計解析に欠かせない言語として広く利用されています。

  • Python
    AI・機械学習・データサイエンスの領域で最も利用される言語です。TensorFlowやPyTorchといったライブラリを扱えると、月単価80万〜100万円前後が目安。データ分析や可視化に強みを持つ案件も多く、需要は今後さらに拡大すると見込まれます。
  • R
    統計解析や学術研究で長く使われてきた言語で、データ分析特化型の案件に強みがあります。案件数はPythonに比べると少なめですが、専門性が高いため月単価70万〜90万円前後が相場です。

AI・データ分析系の案件は、他のWeb系案件に比べると参入難易度が高めですが、その分単価水準も高くなります。数学的な知識や統計学の素養が求められることもあり、エンジニアとして一段上のスキルセットを身につけられるのが大きな魅力です。

今後もAI活用の広がりに伴い、この分野の需要は加速すると予想されます。PythonやRをベースに、クラウド(AWS/GCP/Azure)やビッグデータ基盤の知識を組み合わせることで、年収1,000万円以上も十分狙える領域です。

フリーランス年収を左右する要素

スキルセット(言語+フレームワーク+クラウド)

フリーランスエンジニアの年収を大きく左右するのは、単にプログラミング言語が書けるかどうかではなく、どのようなスキルを組み合わせて提供できるかです。

例えば、JavaやPHPといった言語スキルだけでは「中級エンジニア」としての評価に留まり、案件単価も月50〜60万円程度に収まりやすい傾向があります。しかし、そこにモダンフレームワーク(Spring Boot、Laravel、Rails、React、Vue.jsなど)を組み合わせると、より即戦力として扱われ、月70〜80万円台に届きやすくなります。

さらに、クラウドスキル(AWS/GCP/Azure)を加えれば、インフラからアプリまで一気通貫で任せられる人材として評価され、単価は90万〜100万円以上を狙うことも可能です。特に近年は「クラウドネイティブ」「コンテナ(Docker/Kubernetes)」を理解しているエンジニアは引く手あまたです。

つまり、

  • 言語:基盤となる開発スキル
  • フレームワーク:実務で求められる即戦力性
  • クラウド:市場価値を高める差別化要素

この3つをバランス良く伸ばすことが、フリーランスエンジニアとして高年収を実現する最短ルートになります。

営業力・案件獲得手段(エージェント/直営業/SNS発信)

フリーランスエンジニアの年収は、スキルセットだけでなく 「案件をどう獲得するか」 によって大きく変わります。いくら高い技術力があっても、案件が途切れれば収入はゼロ。営業力や案件獲得のチャネルを増やしておくことは、安定した収入を得るために欠かせません。

エージェント経由

最も一般的なのがフリーランス専門エージェントを活用する方法です。案件数が豊富でサポートも手厚いため、初めてフリーランスになる人でも安心して案件を見つけられます。相場は月60万〜80万円前後が多く、継続性も高いのがメリット。ただし、マージンが引かれるため「最高単価」を狙いにくい点はデメリットです。

直営業(企業へ直接アプローチ)

経験や実績がある場合は、企業と直接契約することで高単価を狙えます。エージェントを介さない分、マージンを省けて月単価90万円以上の案件も可能です。ただし、案件獲得のための営業・交渉・契約管理を自分で行う必要があり、営業力や人脈が求められます。

SNSやブログでの発信

近年では、X(旧Twitter)、Qiita、Zenn、個人ブログなどで情報発信を続けることで、企業や個人から直接声がかかるケースも増えています。特に「技術記事を書いている=専門性がある」と見なされやすく、ブランディングと案件獲得の両立につながります。発信を継続できれば、営業しなくても案件が舞い込む「待ちの営業スタイル」が実現可能です。


営業力を鍛えることは「単価を上げる力」と同義です。最初はエージェントを活用して安定性を確保しつつ、徐々に直営業や発信を組み合わせるのが、年収を高める王道のキャリア戦略と言えるでしょう。


稼働日数・働き方による違い

フリーランスエンジニアの収入は、案件単価だけでなく 稼働日数や働き方 によっても大きく変わります。正社員と異なり「週5日フル稼働」だけが選択肢ではなく、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に働けるのが特徴です。

週5日稼働の場合

エージェント案件を中心に最も多い働き方です。月単価は60万〜80万円前後が相場で、年間では700万〜1,000万円に到達するケースもあります。安定した収入を得たい人に向いています。

週3〜4日稼働の場合

「副業との両立」「育児・介護とのバランス」などを重視する人に人気のスタイルです。単価は日数に応じて調整され、週3日で40万〜60万円前後が目安。フル稼働に比べると年収は下がりますが、自由度が高いためライフワークバランスを取りやすいのが魅力です。

短期集中型やスポット案件

数週間〜数ヶ月の短期プロジェクトに入る働き方もあります。この場合、単価は高めに設定されやすく、1案件で数十万円〜数百万円を得るケースも。ただし、案件が途切れるリスクがあるため、継続的に営業・発信をして次の案件を確保しておく必要があります。


このように、フリーランスは**「収入の最大化」か「自由度の確保」か**を自分で選べるのが大きな特徴です。稼働日数を調整できる柔軟性は大きなメリットですが、安定性とのバランスをどう取るかが年収に直結します。

年収アップを実現する方法

高単価案件を狙うには?

フリーランスとして安定して案件を獲得できるようになったら、次に意識したいのは「単価アップ」です。高単価案件を得るには、単なるスキル習得だけでなく、市場価値を高める戦略が必要です。

需要の高いスキルを習得する

最新のフレームワーク(React/Vue/Spring Boot)、クラウドスキル(AWS/GCP/Azure)、コンテナ技術(Docker/Kubernetes)などは、どの企業でも求められており、単価アップにつながりやすい領域です。特にクラウドとセキュリティの知識は高単価案件の条件に含まれることが多くなっています。

実績を「見える形」で残す

高単価案件では「即戦力性」が重視されるため、過去の実績を明確に伝えられるかどうかが重要です。GitHubでの公開プロジェクト、技術ブログ、資格取得などは、企業側に安心感を与えやすいポイントです。

営業力と交渉力を磨く

高単価案件は、待っているだけではなかなか舞い込みません。エージェントでの単価交渉、企業への直営業、SNSでの発信などを通じて、**自分を「売り込む力」**を鍛えることが大切です。単価交渉では「過去に◯◯を改善してコストを削減した」といった成果ベースの話が有効です。

資格・ポートフォリオ・実績の作り方

フリーランスとして高単価案件を獲得するためには、スキルを持っているだけでなく、それを**「見える形」で証明すること**が重要です。クライアントやエージェントは「即戦力として安心して任せられるか」を重視するため、資格・ポートフォリオ・実績を整えておくことで、選ばれる可能性がぐっと高まります。

資格で基礎スキルを証明する

資格は「最低限の知識がある」という客観的な証拠になります。

  • AWS認定資格(SAA、SAP)
  • 基本情報・応用情報技術者試験
  • PMP(プロジェクトマネジメント)
    これらはクラウドやマネジメント力を示せるため、高単価案件の条件に合致しやすいです。資格だけで案件が取れるわけではありませんが、営業時の説得材料になります。

ポートフォリオでスキルをアピールする

個人開発のWebアプリや公開リポジトリを用意することで、実際のコードや設計力を示せます。特にGitHubやポートフォリオサイトは「この人は実務でも活躍できそう」と判断されやすく、実績が少ない時期には非常に有効です。

実績を「数字」で残す

過去のプロジェクト経験を「売上◯%改善」「工数△時間削減」などの数字に落とし込むことで、クライアントにわかりやすく成果を伝えられます。履歴書やエージェントへの登録時も、**「できること」ではなく「やったこと」**を具体的に残すことで、単価交渉の材料になります。


資格で基礎を証明し、ポートフォリオで実力を可視化し、実績で信頼性を示す。この3つを揃えることで、案件獲得力と単価アップ力は飛躍的に向上します。

エージェント活用と直契約の組み合わせ戦略

フリーランスエンジニアが安定した収入と高単価を両立するために有効なのが、**「エージェント経由の案件」と「直契約案件」の組み合わせ」**です。

エージェント活用で安定性を確保

エージェント経由の案件は、豊富な案件紹介・契約手続きの代行・フォロー体制が整っており、案件探しに時間を取られにくいのが魅力です。月単価は60万〜80万円前後が多く、継続性が高いため「収入の土台」として活用しやすいでしょう。

直契約で高単価を狙う

一方で、企業と直接契約する案件は、エージェント手数料が発生しないため単価90万〜100万円以上も狙えます。特に実績や信頼関係がある企業との直契約は、長期的に高収入を確保できる可能性があります。ただし、案件獲得や契約管理を自分で行う必要があり、営業力と交渉力が欠かせません。

組み合わせ戦略の具体例

  • 安定型:週4日をエージェント案件で埋め、週1日を直契約案件に充てる
  • 挑戦型:基盤はエージェント案件で確保しつつ、空き期間に直契約案件を探す
  • 成長型:初期はエージェント案件で経験を積み、徐々に直契約比率を増やしていく

このように、安定性のあるエージェント案件を軸にしつつ、直契約で収入を伸ばすのが現実的なキャリア戦略です。両者をうまく組み合わせることで、収入の安定と高単価の両立を実現できます。

まとめ|自分のキャリアに合った働き方を選ぼう

フリーランスエンジニアの年収は、経験年数・言語・スキルセット・営業力・働き方によって大きく変わります。未経験〜1年目は月30万〜40万円前後からのスタートが一般的ですが、3〜5年の経験を積めば月60万〜80万円、さらに5年を超えて専門性やマネジメント力を発揮できれば、月100万円以上の高単価案件も十分に狙えます。

また、JavaやC#などのエンタープライズ系は安定性があり、PHP・Ruby・PythonなどのWeb系は柔軟性が高く、Go・RustやAI分野は希少性が強みとなります。どの分野を選ぶかは、あなたのキャリアビジョンやライフスタイルによって決まります。

高単価を目指すには、スキルセットを掛け合わせ、実績を「見える形」で残し、営業力を磨くことが欠かせません。そして、エージェントで安定を確保しながら直契約や発信で単価アップを狙うと、収入の安定性と自由度を両立できます。

最終的に大切なのは、**「自分のキャリアに合った働き方を選ぶこと」**です。年収だけを追いかけるのではなく、自由度・安定性・成長機会のバランスを考えながら、自分にとって最適なフリーランスのキャリアを築いていきましょう。

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