プログラミング専門学校に入学する前、私は「ここで学べばエンジニアになれるはず」と思っていました。
しかし実際に通ってみると、学習の進め方、授業の雰囲気、周囲のレベル感、就職への距離感など、想像していたものとは違うと感じる場面が何度もありました。
この記事では、未経験からプログラミング専門学校に通った私が、入学後に「想像と違った」と感じた瞬間を、良い点・悪い点の両面から正直にまとめます。
これから専門学校を検討している方が、後悔のない選択をするための判断材料になれば幸いです。
なぜプログラミング専門学校に進学したのか
私がプログラミング専門学校への進学を決めた理由は、「未経験からエンジニアになるための最短ルートだと思ったから」です。
当時の私はIT業界とは無縁の仕事をしており、プログラミング経験もほぼゼロでした。
独学という選択肢も考えましたが、「何から始めればいいのか分からない」「途中で挫折するのではないか」という不安が強く、なかなか一歩を踏み出せずにいました。
そんな中で専門学校を知り、
- カリキュラムが用意されている
- 講師に質問できる環境がある
- 同じ目標を持つ仲間がいる
という点に大きな魅力を感じました。
特に「未経験でも基礎から学べる」「卒業後はエンジニア就職を目指せる」といった説明は、当時の私にとって非常に心強く映りました。
プログラミングの世界は難しそうだけれど、専門学校に通えば道筋を示してもらえる。そんな期待を抱いていたと思います。
また、年齢やこれまでの経歴に不安があったこともあり、「一度きちんと学んだ実績を作りたい」「自分は本気でエンジニアを目指していると示したい」という気持ちもありました。
独学よりも“覚悟を決める場”として、専門学校は自分に合っていると考えたのです。
こうして私は、「環境に身を置けば何とかなるはず」という期待と不安を抱えながら、プログラミング専門学校への進学を決断しました。
ただ、この時点では、後に感じることになる「想像とのズレ」を、まだ具体的にはイメージできていなかったのだと思います。
「想像と違った」と感じた瞬間【学習編】
授業の進度が思ったより速かった
入学してまず感じたのは、授業の進度が想像以上に速いということでした。
未経験者向けと聞いていたので、もっとゆっくり丁寧に進むものだと思っていたのですが、実際には「一度説明したら次へ進む」というスタイルでした。
少しつまずいているうちに次の内容へ進んでしまい、理解が追いつかないまま授業が進行していく感覚は、正直かなり焦ります。
「ここが分からない」と感じた時点で質問できないと、その後の内容も連鎖的に分からなくなっていきました。
基礎を“噛み砕いて”教えてくれるわけではなかった
専門学校というと、文法や仕組みを一つひとつ丁寧に解説してくれるイメージを持っていました。
しかし実際は、「これはこう書きます」「次はこの構文です」と進んでいく場面が多く、なぜそうなるのかを深く説明されることは意外と少なかったです。
分からない部分は自分で調べることが前提になっており、「教えてもらう」というよりも「ヒントをもらう」という感覚に近かったと思います。
このあたりで、専門学校であっても自走力が求められるのだと実感しました。
授業だけでは理解が追いつかず、結局は自己学習が必須だった
もう一つ強く感じたのは、授業を受けているだけでは足りないという現実です。
授業中はなんとなく分かった気になっていても、いざ自分でコードを書こうとすると手が止まってしまうことが何度もありました。
そのたびに、
- 教材を読み返す
- ネットで調べる
- 自分なりに書き直してみる
といった作業を、授業外の時間で繰り返す必要がありました。
「学校に行けば学習は完結する」と思っていた自分にとって、これは大きなギャップでした。
理解が追いつかないと、精神的にもきつくなる
学習内容が積み重なっていく中で、理解が浅いまま進んでしまうと、次第に授業そのものが苦痛に感じるようになります。
周囲が普通に進めているように見えると、「自分だけが分かっていないのではないか」と不安になることもありました。
この時に感じたのは、プログラミング専門学校は**「座っていれば何とかなる場所ではない」**という現実です。
能動的に食らいつかないと、あっという間に置いていかれる。
この点は、入学前に想像していた学習スタイルとは大きく違っていました。
未経験からエンジニアを目指す場合の現実的な学習ステップはこちらでまとめています。
👉 2025年版|未経験からエンジニアになるロードマップ【独学・スクール・転職ルートを完全解説】
「想像と違った」と感じた瞬間【環境・人編】
クラス内のレベル差が想像以上に大きかった
専門学校に入学すれば、同じようなレベルの人たちが集まっているものだと思っていました。
しかし実際には、プログラミング経験者や独学経験者が一定数混ざっており、理解スピードには大きな差がありました。
授業中にすぐ理解して次へ進める人がいる一方で、基本的な部分でつまずく人もいます。
自分がどちらの立場にいるのかを意識せざるを得ない環境は、想像していた以上にプレッシャーでした。
特に未経験から入学した場合、周囲のスピード感に焦りを感じやすく、「自分は向いていないのでは」と不安になることもありました。
全員が本気でエンジニアを目指しているわけではなかった
入学前は、「同じ目標を持った仲間が集まっている」と思っていました。
ですが実際には、モチベーションの温度差がかなりあることに気づきました。
熱心に勉強する人がいる一方で、途中から授業に来なくなったり、学習に身が入らなくなる人もいます。
「とりあえずIT系に進めば何とかなる」という軽い気持ちで入学している人も少なくありませんでした。
この現実を目の当たりにしたとき、専門学校に通っているという事実だけでは、エンジニアへの距離は縮まらないのだと実感しました。
講師は「先生」というよりも「サポーター」に近かった
専門学校と聞くと、講師が常に丁寧に教えてくれるイメージを持っていました。
しかし実際には、講師はすべてを教えてくれる存在ではなく、あくまで学習をサポートする立場という印象でした。
質問すれば答えてくれますが、待っていれば向こうから気づいて声をかけてくれるわけではありません。
分からないことを自分から言葉にして、積極的に聞きに行く姿勢が求められます。
この距離感に慣れるまでは、「思ったより放置されている」と感じることもありましたが、後から振り返ると、エンジニアとして必要な姿勢を試されていたのだと思います。
環境は整っているが、活かせるかどうかは自分次第だった
教材、PC、質問できる講師、学習仲間――環境自体は確かに整っていました。
ただし、その環境をどこまで使い倒せるかは完全に個人次第です。
積極的に質問し、授業外でも手を動かす人はどんどん伸びていきます。
一方で、受け身のままだと、環境があっても成長は限定的だと感じました。
「専門学校に入れば安心」という考え方は、ここで完全に崩れました。
専門学校は、与えられる場所ではなく、使いに行く場所だったのです。
「想像と違った」と感じた瞬間【将来・キャリア編】
専門学校を出れば、自然にエンジニアになれると思っていた
正直に言うと、入学前は「専門学校を卒業すれば、エンジニアとして就職できるものだ」と思っていました。
カリキュラムをこなし、課題を提出し、卒業までやり切れば、その先は用意されている――そんなイメージをどこかで持っていたのです。
しかし実際には、専門学校は“就職のスタートラインに立つための場所”であって、ゴールではありませんでした。
就職活動では、スキルやポートフォリオ、学習姿勢などを個別に見られ、「専門学校に通った」という事実だけで評価されることはほとんどありません。
就職支援はあるが、「内定保証」ではなかった
専門学校には確かに就職支援があります。
履歴書の書き方や面接対策、求人紹介など、サポート体制自体は整っていました。
ただし、それはあくまで支援であって、内定を保証してくれるものではありません。
同じ学校を出ていても、就職の結果にははっきりと差が出ます。
結局のところ、
- どれだけ学習を積み重ねてきたか
- 自分で何を作ったか
- エンジニアになりたい理由を言語化できているか
といった点が、個人単位で見られていました。
年齢やこれまでの経歴が“消える”わけではなかった
もう一つ、現実として感じたのは、年齢や前職の経歴が完全にリセットされるわけではないということです。
未経験歓迎の求人であっても、年齢や社会人経験、これまで何をしてきたかはしっかり見られます。
専門学校に通ったことで「IT未経験」という状態からは一歩進めましたが、
それだけで不利な条件がすべて解消されるわけではありませんでした。
この点は、入学前にはあまり意識していなかった部分であり、想像との大きなギャップでした。
「学校任せ」ではキャリアは前に進まないと気づいた
将来・キャリアに関して最も大きな気づきは、
「学校が何とかしてくれる」という考え方は通用しないということでした。
どんな企業に行きたいのか
自分はどんなエンジニアを目指すのか
そのために、学校の学習をどう活かすのか
こうしたことを考え、動くのはすべて自分自身です。
専門学校はそのための材料や環境を提供してくれますが、進路そのものを決めてくれるわけではありません。
将来が見えたことで、幻想が現実に変わった
一方で、この「想像と違った現実」を早い段階で知れたことは、決して無駄ではありませんでした。
専門学校に通ったことで、エンジニアという仕事やキャリアの厳しさを、机上ではなく実感として理解できたからです。
「なんとなくエンジニアになりたい」から
「この条件で、この方向を目指す」という具体的なキャリアへ。
幻想が壊れたことで、初めて現実的な選択ができるようになった――
それが、将来・キャリア面で感じた最大の「想像と違い」でした。
『未経験OK求人』の実態については、こちらで詳しく解説しています。
👉 【未経験OK求人の選び方】ITエンジニア転職で失敗しない求人の見極め方と探し方
それでも専門学校に通って良かったと感じた点
独学では得られなかった「学習の軸」が手に入った
専門学校に通って一番良かったと感じているのは、学習の軸が明確になったことです。
未経験の状態では、何をどの順番で学べばいいのか判断するのは想像以上に難しく、独学だけでは遠回りしていた可能性が高いと感じています。
専門学校では、基礎から実務を意識した内容まで、一通りの流れが用意されていました。
すべてを完璧に理解できたわけではありませんが、「エンジニアになるために最低限何が必要か」を把握できたことは、大きな収穫でした。
一人では挫折していた可能性が高いと実感している
正直に言って、もし最初から独学を選んでいたら、途中で挫折していたと思います。
プログラミング学習は成果が見えにくく、エラーが続くだけの期間も長いため、孤独な環境では気持ちが折れやすいからです。
専門学校には、同じように悩みながら学んでいる人が周囲にいました。
その存在だけでも、「自分だけじゃない」と思える支えになり、学習を続ける原動力になっていました。
「エンジニアの世界」を現実的に知ることができた
入学前は、エンジニアという仕事に対してどこか理想化したイメージを持っていました。
しかし専門学校に通ったことで、学習の大変さや、自走力が求められる現実、就職の厳しさなどを早い段階で知ることができました。
これは一見ネガティブなようでいて、非常に価値のある経験だったと感じています。
現実を知らないまま進むよりも、早めにギャップを体感できたことで、冷静にキャリアを考えられるようになりました。
「覚悟」を形にする場所として意味があった
専門学校に通うこと自体が、エンジニアを目指す覚悟を自分の中で固めるきっかけになりました。
時間もお金もかけて学ぶ環境に身を置いたことで、「途中で投げ出さない」という意識が自然と芽生えたのだと思います。
学校は魔法の場所ではありませんでしたが、本気で向き合う人にとっては成長の土台になる場所だったと、今では感じています。
「向いているかどうか」を見極める場にもなった
結果的に、専門学校は「エンジニアに向いているかどうか」を判断する場にもなりました。
プログラミングの学習そのもの、調べながら進めるスタイル、成果が出るまでの忍耐力――
これらを体験したことで、自分がこの道を続けるべきかを現実的に考えることができました。
もし合わないと感じたとしても、それは失敗ではありません。
早い段階で気づけたこと自体が、専門学校に通った価値だったと思います。
プログラミング専門学校が向いている人・向いていない人
専門学校は、誰にとっても最適な選択肢というわけではありません。
これまでの経験を振り返ると、「向いている人」と「向いていない人」には、はっきりとした傾向があると感じています。
プログラミング専門学校が向いている人
まず、専門学校が向いているのは、環境を“使う”意識を持てる人です。
授業や教材、講師といったリソースは用意されていますが、待っていれば成長できるわけではありません。
分からないことを自分で調べ、必要であれば質問し、授業外でも手を動かせる人は、専門学校の環境を最大限に活かせます。
また、一人では学習を継続する自信がない人にも向いています。
強制力のある環境に身を置くことで、学習のリズムを作れる点は、専門学校の大きな価値です。
さらに、現実を受け止めながらキャリアを考えられる人にも適しています。
専門学校に通えばすべてが解決する、という考えではなく、「ここを土台にどう動くか」を考えられる人は、結果的に前へ進みやすいと感じました。
プログラミング専門学校が向いていない人
一方で、専門学校が合わない可能性が高いのは、手取り足取り教えてもらえることを期待している人です。
基礎は教えてもらえますが、理解できるまで丁寧に付きっきりで教えてもらえるわけではありません。
また、「学校に行けば何とかなる」と考えている人も注意が必要です。
専門学校はゴールではなく、あくまでスタート地点に立つための場所です。
受け身の姿勢のままだと、時間とお金をかけても成果を実感しにくくなります。
さらに、学習時間を十分に確保できない人も厳しさを感じやすいと思います。
授業時間だけでは足りず、授業外での復習や自己学習が前提になるため、仕事や生活との両立が難しい場合は負担が大きくなります。
向き・不向きは「能力」ではなく「姿勢」で決まる
ここまで読んで、「自分は向いていないかも」と感じた人もいるかもしれません。
ただし、向き・不向きを分けるのは、才能やセンスではなく学習への姿勢だと思います。
専門学校は、努力する人にとってはチャンスが多い場所ですが、
期待だけを持って入ると、ギャップに苦しむことになります。
だからこそ、自分の性格や生活状況を冷静に考えたうえで、
「本当にこの環境が必要か?」を判断することが大切だと感じています。
エンジニアに向いているか不安な方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
👉 エンジニアに向いてる人・向いてない人の特徴5選【未経験でも大丈夫?】
これから専門学校を検討している人に伝えたいこと
もし今、プログラミング専門学校に進学するかどうかで悩んでいるなら、
まず知っておいてほしいのは、専門学校は「楽な近道」ではないということです。
専門学校に通えば、すべてを教えてもらえて、あとは流れに乗ればエンジニアになれる。
私自身、どこかでそんな期待を持っていました。
しかし実際には、専門学校はあくまで学習とキャリアの土台を作る場所であり、結果を保証してくれるものではありません。
それでも、専門学校には確かな価値があります。
独学では迷いやすい学習の順番を整理してくれること、
一人では挫折しがちな学習を継続できる環境があること、
そして、エンジニアという仕事の現実を早い段階で知れることです。
大切なのは、「専門学校に通うかどうか」ではなく、
**「専門学校をどう使うか」**です。
受け身のまま通えば、想像と違った現実に失望するかもしれません。
一方で、自分から学びに行き、環境を使い倒すつもりで臨めば、専門学校は十分に意味のある選択肢になります。
また、もし途中で「合わない」と感じたとしても、それは失敗ではありません。
自分に向いていない道に早く気づけたこと自体が、将来の選択を誤らないための大きな収穫です。
専門学校は魔法の場所ではありませんが、
本気でエンジニアを目指す人にとっては、確かなスタート地点になり得ます。
ぜひ、期待だけで判断するのではなく、現実を理解したうえで、納得できる選択をしてほしいと思います。
まとめ|プログラミング専門学校は「想像と違う」からこそ意味がある
プログラミング専門学校に通ってみて感じたのは、「想像と違った」という気持ちは決して特別なものではない、ということです。
学習の進度、周囲とのレベル差、就職への距離感――入学前に思い描いていたイメージと現実の間には、少なからずギャップがあります。
ただ、そのギャップは「失敗」ではありません。
むしろ、エンジニアという仕事やキャリアを現実的に理解するための重要なプロセスだったと、今では感じています。
専門学校は、通えば自動的にエンジニアになれる場所ではありません。
ですが、学習の軸をつかみ、覚悟を固め、自分に向いているかどうかを見極める場としては、十分に意味のある選択肢です。
大切なのは、「専門学校に通ったかどうか」ではなく、
その環境をどう使い、どう行動したかです。
これから専門学校を検討している方には、
過度な期待も、過度な不安も持たず、現実を理解したうえで選択してほしいと思います。
「想像と違った」と感じる瞬間があったとしても、それは前に進んでいる証拠です。
自分なりに納得できる形で、エンジニアへの一歩を踏み出せることを願っています。
もし今、学び直しや転職を検討しているなら、未経験向けの選択肢をこちらで整理しています。
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