【未経験OK】エンジニア職務経歴書の書き方テンプレ付き|転職成功の秘訣を解説

未経験からITエンジニア

未経験からエンジニアを目指すとき、必ずといっていいほど壁になるのが「職務経歴書の書き方」です。
「IT経験がない自分にアピールできることなんてあるの?」「どうやって志望動機を書けばいいのか分からない」——そんな悩みを持つ方は少なくありません。

しかし実は、未経験者でも伝え方次第で大きなアピールが可能です。
本記事では、未経験でも好印象を与える職務経歴書の書き方を、テンプレートや例文付きで分かりやすく解説。
前職の経験をどのようにITスキルに結びつけるか、どんな構成で書けば採用担当に伝わるかを具体的にお伝えします。

「職務経歴書ってこう書けばいいのか!」と納得できる内容を詰め込みました。
ぜひ最後まで読んで、書類選考の突破率をグッと高めましょう!

  1. 職務経歴書が転職成功のカギを握る理由
    1. 履歴書との違いとは?
      1. ✅ 履歴書は「事実」をまとめたプロフィールシート
      2. ✅ 職務経歴書は「経験とスキル」をアピールするプレゼン資料
      3. ✔️ 違いをまとめると…
    2. 未経験者こそ「構成力」で差がつく
      1. ✅ 実務経験よりも「論理的に伝える力」が重要
      2. たとえば、こんな構成で書くと伝わりやすい:
      3. ✅ 伝え方ひとつで印象は大きく変わる
  2. 未経験者が職務経歴書で書くべき内容
    1. IT業界を志す理由・志望動機
      1. ✅ ポイントは「なぜIT業界なのか」を具体的に伝えること
      2. 志望動機に盛り込むべき要素
      3. ✅ 志望動機の例文(未経験者向け)
    2. 前職(飲食・営業など)での経験をどう活かすか
      1. ✅ 前職の「スキル・行動・成果」を分解してアピールする
      2. ✅ IT業界にどうつながるかを示す
      3. アピール例文①(飲食店副店長から転職):
      4. アピール例文②(営業職から転職):
      5. ✅「業種の違い」は弱点ではなく、差別化の武器になる
    3. 学習経験・ポートフォリオのアピール方法
      1. ✅ 学習経験の伝え方:意欲・継続力・自走力をアピール
      2. ✅ ポートフォリオは「自分を映す鏡」
      3. 🔍 ポートフォリオ記載例:
      4. ✅ 応募先の企業に合わせて伝え方を変えるのも◎
    4. 自己PRと将来のビジョンの伝え方
      1. ✅ 自己PRは「強み+根拠+再現性」で構成する
      2. 自己PR例文:
      3. ✅ 将来のビジョンは「成長意欲」と「会社への貢献」を示す
      4. ビジョン例文:
      5. ✅ 自己PRとビジョンはセットで考える
  3. 経験者が職務経歴書で押さえるべきポイント
    1. プロジェクト概要の書き方(要約と具体化のバランス)
      1. ✅ プロジェクト概要で伝えるべき基本構成
      2. ✅ 書き方のバランス例(良い例)
      3. ✅ NG例:冗長でポイントが伝わらない
      4. ✅ ポイントは「あなたが何をしたか」にフォーカスすること
    2. 技術スタックや業務範囲の記載例
      1. ✅ 技術スタックの記載ポイント
      2. ✅ 業務範囲の記載ポイント
      3. ✅ 記載例①:Webアプリ開発(Java)
      4. ✅ 記載例②:クラウドインフラ構築
      5. ✅ 記載例③:フロントエンド開発
      6. ✅ よくあるNG例
    3. 成果や定量的実績の見せ方
      1. ✅ なぜ「定量的な実績」が重要なのか?
      2. ✅ 成果のアピールで使える数値の例
      3. ✅ 記載例①:バックエンド開発
      4. ✅ 記載例②:インフラ整備・運用保守
      5. ✅ 記載例③:チーム運営やマネジメント
      6. ✅ 数値が出せない場合は「比較・割合・変化」で伝える
      7. ✅ NG例:抽象的すぎて伝わらない記述
  4. 職務経歴書の基本フォーマットと書き方のコツ
    1. 構成テンプレート(時系列型・プロジェクト型など)
      1. ✅ ① 時系列型(職歴ベース)
      2. ✅ ② プロジェクト型(プロジェクトごとに整理)
      3. ✅ ③ ハイブリッド型(時系列+プロジェクト詳細)
      4. ✅ どの形式でも大切な共通ポイント
    2. 1〜2枚に収めるテクニック
      1. ✅ 情報を削るのではなく「要点を絞る」
      2. ✅ 書式・レイアウト面の工夫も重要
      3. ✅ 構成の一例(1〜2枚で収まる構成)
      4. ✅ 無理に削りすぎない
    3. 採用担当が見ているポイント
      1. ✅ ① 職務経験とスキルのマッチ度
      2. ✅ ② 論理的で読みやすい構成か
      3. ✅ ③ 成果・実績の伝え方
      4. ✅ ④ 成長意欲と再現性
      5. ✅ ⑤ 人柄・協調性・現場適応力
  5. 差がつく!自己PRの書き方例【未経験・経験者別】
    1. 未経験者向け:前職スキルの転用
      1. ✅ 前職スキルの転用は「共通点を見つける」ことから
      2. ✅ アピールする際の3ステップ
      3. ✅ アピール例文:
      4. ✅ 注意点:ただの「自己紹介」にならないように
    2. 経験者向け:技術+マネジメントのバランス
      1. ✅ 技術スキルだけに偏らないことが重要
      2. ✅ 技術×マネジメントのバランスを取るポイント
      3. ✅ 記載例(良いバランスの例文)
      4. ✅ マネジメント経験がなくても工夫次第でアピール可能
      5. ✅ 採用担当は「現場を任せられるかどうか」を見ている
  6. よくあるNG例と改善ポイント
    1. 抽象的すぎる表現
      1. ✅ 例:抽象的なNG表現
      2. ✅ 改善のポイント:「何を・どのように・どんな結果になったか」を書く
      3. ✅ 自分の行動・成果を明確に言語化する
      4. ✅ フォーマットの例:PREP法/STAR法
    2. 技術用語の誤用
      1. ✅ よくある誤用・あいまいな使い方の例
      2. ✅ 誤用を防ぐためのポイント
      3. ✅ 採用担当が見ているのは「用語の正確さ=基礎理解」
    3. 読みづらいフォーマット
      1. ✅ 読みづらい職務経歴書によくある例
      2. ✅ 読みやすさを意識したフォーマット作成のポイント
      3. ✅ 実際のレイアウト例(構成イメージ)
    4. まとめ:読みやすさは「思いやり」
  7. エンジニア転職を成功させるためにやるべきこと
    1. ポートフォリオの用意
      1. ✅ なぜポートフォリオが重要なのか?
      2. ✅ ポートフォリオに含めたい情報
      3. ✅ 記載例:
      4. ✅ 注意点:完成度より「成長ストーリー」が大事
      5. ✅ 複数作品より「ひとつを深く」でもOK
    2. エージェントの活用
      1. ✅ 転職エージェントを使うメリット
      2. ✅ 特に未経験者におすすめの活用方法
      3. ✅ 活用時の注意点
      4. ✅ おすすめのIT系エージェント(例)
    3. 職務経歴書の添削依頼
      1. ✅ 添削を受けるメリット
      2. ✅ 添削をお願いする相手の候補
      3. ✅ 添削依頼時に準備しておくとよいこと
      4. ✅ 添削での気づきを反映し、アップデートする姿勢が大切
  8. 職務経歴書テンプレート&記入例
    1. 未経験者向けフォーマット
      1. ✅ 未経験者向け職務経歴書の基本構成(A4 1〜2枚)
      2. ✅ 記載時のポイント
      3. ✅ サンプル記載例(職務要約)
      4. ✅ フォーマットの提出形式について
    2. 経験者向けフォーマット
      1. ✅ 経験者向け職務経歴書の基本構成(A4 2枚程度)
      2. ✅ プロジェクト記載のテンプレート例
      3. ✅ 書き方のポイント
      4. ✅ フォーマットの提出時の注意点
  9. まとめ|職務経歴書は「経験」より「伝え方」で勝てる
      1. ✅ 「経験が少ない=不利」とは限らない
      2. ✅ 書類選考を突破するための3つのポイント
      3. ✅ 書類で「伝えられる人」が採用される

職務経歴書が転職成功のカギを握る理由

履歴書との違いとは?

エンジニア転職で提出する書類の中でも、履歴書と職務経歴書はそれぞれ役割が異なります。この違いを理解しておくことで、職務経歴書に何を書くべきかが明確になります。

✅ 履歴書は「事実」をまとめたプロフィールシート

履歴書は、氏名・住所・学歴・職歴・資格・志望動機などを記載する、あなたの基本情報をまとめた書類です。フォーマットがある程度決まっており、採用担当者が「どんな経歴の人か」をパッと把握するためのものです。

そのため、履歴書には詳細な業務内容やスキルまでは書かれていません。

✅ 職務経歴書は「経験とスキル」をアピールするプレゼン資料

一方、職務経歴書はあなたの仕事の実績やスキルを具体的に伝える書類です。
特にエンジニア職では、どんな業務を経験し、どんな技術に触れ、どのような成果を出してきたのかが重要な評価ポイントになります。

また、未経験者の場合は、前職の経験をどうIT業界に活かせるか、どんな学習をしてきたか、どんなポートフォリオを作ったかといった「努力の軌跡」を伝える場としても活用できます。


✔️ 違いをまとめると…

項目履歴書職務経歴書
目的基本情報の確認経験・スキル・成果のアピール
フォーマット決まった書式がある自由にレイアウトできる
書く内容学歴・職歴・資格・志望動機などプロジェクト内容、使用技術、実績、自己PRなど
分量の目安A4 1枚程度A4 1〜2枚程度が一般的

職務経歴書は、あなたの「伝えたいこと」を自由に構成できる貴重なアピールの場です。
履歴書とセットで使い分け、戦略的にあなたの魅力を伝えていきましょう。


未経験者こそ「構成力」で差がつく

未経験からエンジニアを目指す場合、「実務経験がないから職務経歴書に書けることが少ない」と感じる方も多いでしょう。
しかし実際には、どんな経験でも「どう伝えるか」が勝負の分かれ目になります。つまり、内容の「構成力」こそが評価を左右するのです。

✅ 実務経験よりも「論理的に伝える力」が重要

エンジニアという職種は、技術力だけでなく、情報を整理し、論理的に伝える力も求められます。職務経歴書はその能力を見せる絶好のチャンス。たとえ未経験であっても、前職の業務内容や自分の学習経験を整理し、ストーリー性を持って伝えられれば、好印象を与えることができます


たとえば、こんな構成で書くと伝わりやすい:

  1. 自己紹介・これまでのキャリア概要
     → どんな業界・職種で働いてきたのかを簡潔に紹介
  2. エンジニアを志す理由(キャリアチェンジの動機)
     → IT業界を目指す理由や、自分の中での変化・価値観の整理
  3. 学習状況や技術スキルのアピール
     → どのような技術をどれくらい学んだか、学習方法や成果物(ポートフォリオなど)
  4. 前職の経験をIT業界でどう活かせるか
     → 接客経験、マネジメント経験、問題解決のエピソードなどをIT職に結びつける
  5. 今後の目標やビジョン
     → 入社後にどのようなエンジニアを目指しているか

✅ 伝え方ひとつで印象は大きく変わる

未経験だからこそ、読み手が「この人と一緒に働きたい」と思えるようなポジティブな構成が重要です。
事実をただ羅列するのではなく、「なぜそれをしたのか」「何を得たのか」「どのように成長につながっているか」まで書くことで、説得力がグッと増します。


未経験であっても、構成と工夫次第でしっかりアピールは可能です。
あなたのこれまでの経験を“素材”にして、「採用されるストーリー」を描いていきましょう。


未経験者が職務経歴書で書くべき内容

IT業界を志す理由・志望動機

職務経歴書の中でも「IT業界を目指す理由」や「志望動機」は、未経験者が最も力を入れるべきポイントのひとつです。
ここがしっかり伝わるかどうかで、採用担当者が「この人を育ててみよう」と思えるかどうかが決まります。


✅ ポイントは「なぜIT業界なのか」を具体的に伝えること

単に「手に職をつけたいから」「将来性がありそうだから」だけでは弱く、自分の経験や価値観とIT業界をどう結びつけるかが重要です。
以下のような要素を含めることで、説得力のある志望動機になります。


志望動機に盛り込むべき要素

  1. IT業界に興味を持ったきっかけ
     例:「友人がエンジニアとして働いており、業務内容を聞くうちに自分も挑戦したいと感じた」
  2. 自分の強み・前職の経験がどう活かせるか
     例:「飲食業で培ったコミュニケーション力や課題解決力を、開発現場でも活かせると考えています」
  3. 学習に取り組んできた過程と意欲
     例:「独学でHTML/CSSやJavaの基礎を学び、現在はポートフォリオサイトの作成に取り組んでいます」
  4. 入社後に実現したいキャリアやビジョン
     例:「まずは開発の現場で経験を積み、将来的にはチームをリードできるエンジニアを目指しています」

✅ 志望動機の例文(未経験者向け)

前職では飲食店で接客や店舗運営に携わってきましたが、業務改善の一環で触れたITツールに興味を持ち、プログラミングの勉強を始めました。
現在は独学でJavaとWebアプリケーション開発の基礎を学び、簡単なポートフォリオも作成しています。
未経験ではありますが、これまでの経験を活かして、IT業界で課題解決力と継続力を発揮していきたいと考えています。


志望動機は、あなたの「過去の経験」と「これからのキャリア」をつなぐパートです。
「なぜIT業界を選んだのか」「なぜ今なのか」「なぜ自社なのか」を意識して書くことで、より魅力的な自己アピールにつながります。

👉 志望動機の作成に悩んでいる方は、[未経験からエンジニア転職ロードマップ]もあわせてご覧ください。
【2025年版】未経験からエンジニアになるには?半年で転職成功する学習&就活ロードマップ

前職(飲食・営業など)での経験をどう活かすか

未経験からエンジニアを目指す場合でも、前職の経験をどのようにITの仕事に活かせるかを示すことで、職務経歴書の説得力が大きく変わります。たとえエンジニアとしての実務経験がなくても、社会人としての基礎力や業務経験は、現場で確実に役立ちます。


✅ 前職の「スキル・行動・成果」を分解してアピールする

職種は異なっていても、次のようなスキルはエンジニアに転職した後も強みとして活かすことができます

  • 飲食業の場合
     例:接客・マネジメント・オペレーション改善など
     →「顧客の要望をくみ取る力」「業務改善の提案力」「チームで協力して動く力」など
  • 営業職の場合
     例:提案営業・資料作成・数値管理など
     →「論理的な伝達力」「課題解決型の思考」「目標達成への意識」など
  • コールセンター・事務職の場合
     →「正確な情報処理力」「対応マニュアルの改善提案」「報連相の徹底」など

✅ IT業界にどうつながるかを示す

採用担当者は「この人はうちの現場でどう貢献できそうか?」という視点で見ています。
前職の経験を抽象的に語るのではなく、具体的な行動や成果を、ITの仕事にどう活かせるかをセットで書くようにしましょう。


アピール例文①(飲食店副店長から転職):

前職では飲食店の副店長として、接客・スタッフ育成・業務改善など幅広い業務を担当していました。
特に、POSデータをもとにメニューや仕入れを見直すなど、データに基づいた改善提案に注力してきました。
この経験を活かし、今後はITの力で業務効率化に貢献できるエンジニアを目指したいと考えています。


アピール例文②(営業職から転職):

法人営業として3年間勤務し、提案資料の作成や顧客ヒアリングに力を入れてきました。
課題を正確にヒアリングし、解決策を提示する力は、今後システム開発においても役立つと考えています。
また、自社業務の効率化を目的にVBAやGoogle Apps Scriptを独学で学び、実際に社内で活用された経験もあります。


✅「業種の違い」は弱点ではなく、差別化の武器になる

IT業界はさまざまな業界出身者を歓迎しています。特に近年では、ドメイン知識(業界の知見)を持つエンジニアの価値が高まっています。

前職で培った業務理解や現場目線を持つあなたは、「ユーザーに寄り添えるエンジニア」になれる可能性を秘めています。


エンジニアに必要なのは、技術力だけではありません。
「人と関わる力」「問題を見つけて解決する力」「学び続ける力」など、あなたがこれまでの仕事で培ってきた力も大きな武器になります。
しっかりと言語化し、自信を持って伝えていきましょう。

学習経験・ポートフォリオのアピール方法

未経験からエンジニアを目指すうえで、学習経験とポートフォリオは「実務経験の代わり」になる非常に重要な要素です。職務経歴書では、単に「○○を学びました」と書くだけではなく、どのように学び、何を作り、どんな工夫をしたのかまで伝えることがポイントです。


✅ 学習経験の伝え方:意欲・継続力・自走力をアピール

エンジニアの仕事では、日々変化する技術を自ら学び続ける力が求められます。
そのため、職務経歴書には次のような観点で学習経験を整理すると効果的です。

  • どんな教材や学習方法を使ったか(書籍・Udemy・スクール・YouTubeなど)
  • どれくらいの期間、どんな頻度で学んだか
  • どの言語や技術を中心に学んだか(例:HTML/CSS、JavaScript、Java、SQLなど)
  • つまずいた点と、どう乗り越えたか

✅ ポートフォリオは「自分を映す鏡」

ポートフォリオは、あなたの学習の成果を“見える化”する手段です。完成度よりも、「何を考えて作ったか」「どう工夫したか」「どの技術を使ったか」が見られています。

以下のような情報を職務経歴書に明記しましょう:

  • 作品の概要(何を作ったか、誰のためのものか)
  • 使用技術(HTML/CSS、JavaScript、Java、Spring Boot、MySQLなど)
  • 自分で工夫したポイント(設計・UI・機能追加など)
  • GitHubのURLやアプリのデプロイ先URL(あれば)

🔍 ポートフォリオ記載例:

####■ オリジナルWebアプリ「書籍管理システム」


✅ 応募先の企業に合わせて伝え方を変えるのも◎

たとえばWeb系企業を志望する場合は、UIデザインや画面遷移にこだわった点を強調するのが効果的です。
一方で業務システム系なら、処理ロジックやデータベース設計を詳しく記載するほうが好印象です。


ポートフォリオは、あなたの成長の証です。
未経験でも「ここまでできる」「ちゃんと学んでいる」と伝えることで、書類選考の突破率は大きく上がります。遠慮せず、自信を持ってアピールしましょう。


自己PRと将来のビジョンの伝え方

未経験からエンジニア転職を目指す場合、自己PRと将来のビジョンは職務経歴書の中でも「あなたの人柄」や「将来性」を伝える重要なパートです。
技術力や経験に自信がなくても、「どんな強みを持っていて、今後どう成長したいのか」が明確に伝われば、ポテンシャルを高く評価してもらえる可能性があります。


✅ 自己PRは「強み+根拠+再現性」で構成する

自己PRでは、抽象的な性格ではなく、仕事を通じて発揮した強みを具体的に伝えるのがポイントです。

以下の3点をセットで書くと、説得力が増します。

  1. 強みの要素:責任感、継続力、課題解決力、対人スキルなど
  2. それを発揮した具体的なエピソード:前職での行動や成果
  3. 今後も再現できるという裏付け:エンジニアとしても同じ姿勢で取り組む決意

自己PR例文:

私の強みは「粘り強く学び続ける力」です。前職では飲食店の店舗運営に携わり、スタッフ教育マニュアルの改善やオペレーション見直しを自ら提案・実行しました。
IT未経験ながらも興味を持ち、独学でJavaやSQLを学びながらポートフォリオを作成しています。学ぶ姿勢と継続力を活かして、入社後も着実にスキルを伸ばし、現場に貢献していきます。


✅ 将来のビジョンは「成長意欲」と「会社への貢献」を示す

将来のビジョンは、「3年後、5年後にどうなっていたいか」という中長期的なキャリアの方向性を示す部分です。
ここでは、自分の成長イメージと、企業にどのように貢献していきたいかを明確に伝えるのがポイントです。


ビジョン例文:

入社後はまず、基礎的な開発業務を通じて技術力と業務理解を深めていきたいと考えています。将来的には、ユーザー視点を持ちながらチームで価値を生み出せるエンジニアを目指し、ゆくゆくは要件定義や設計など上流工程にも携われるよう成長していきたいです。


✅ 自己PRとビジョンはセットで考える

職務経歴書の中で「私はこういう人間で、だからこそこの業界を目指し、こう成長していきたい」という一貫したストーリーがあると、面接官の印象に残りやすくなります。


たとえ未経験であっても、「強み」や「未来志向」をしっかりと伝えることで、「この人を育てたい」と思わせる職務経歴書に仕上げることができます。自信を持って、あなたらしい言葉で表現していきましょう。


経験者が職務経歴書で押さえるべきポイント

プロジェクト概要の書き方(要約と具体化のバランス)

エンジニア経験者が職務経歴書で最も重視されるのが、プロジェクト概要の記載内容です。
ただし、すべてを細かく書きすぎると読みにくくなり、逆に要点だけだと伝わらないことも。
要約と具体化のバランスを意識することで、採用担当者に「わかりやすく、印象に残る」経歴を伝えることができます。


✅ プロジェクト概要で伝えるべき基本構成

プロジェクトを記載する際は、以下のような項目を意識すると整理しやすくなります:

  • プロジェクト名/期間
     例:「ECサイト開発プロジェクト(2022年1月〜2022年10月)」
  • プロジェクトの目的と概要(要約)
     → どのようなサービスか、何を目的とした開発だったか
  • 担当フェーズと業務内容(具体化)
     → 要件定義、設計、実装、テスト、運用保守などのうち、自分が担当した範囲を明記
  • 使用技術/環境
     → Java, Spring Boot, AWS, Oracle など
  • 成果・工夫した点・チーム構成
     → チーム人数、役割、自分の貢献ポイント(定量的な成果があれば尚良)

✅ 書き方のバランス例(良い例)

プロジェクト名:会員制ECサイトの新規開発
期間:2022年1月〜10月
概要: 大手小売業向けに、既存店舗の販売データと連携するECサイトの新規開発を実施。
担当業務: 要件定義〜結合テストまでのフロントエンド/バックエンド両方を担当。
特に決済処理まわりの設計・開発と、商品検索機能のパフォーマンス改善に注力。
技術環境: Java(Spring Boot)/MySQL/Thymeleaf/AWS(EC2, RDS)
成果: 表示速度を従来比で40%改善。3名チームの中でリーダー的役割も兼務。


✅ NG例:冗長でポイントが伝わらない

○○株式会社にてJavaを使用した開発業務を担当。多くの機能を開発し、チームで協力しながら進めました。利用技術はJava、MySQL、Springなどです。

→ 抽象的で「どんなプロジェクトだったのか」「何をしたのか」が読み手に伝わりません。


✅ ポイントは「あなたが何をしたか」にフォーカスすること

読み手が知りたいのは、「どんなプロジェクトだったか」よりも「あなたがどの部分を担当し、どんな成果や工夫をしたか」です。
役割や成果にフォーカスし、“あなたらしさ”が伝わる内容にすることが重要です。


プロジェクト概要は、単なる開発記録ではなく「あなたのスキル・姿勢・価値」を伝えるプレゼン資料です。
読む人の視点に立ち、要点を押さえた構成で書くようにしましょう。

技術スタックや業務範囲の記載例

職務経歴書において、「どんな技術を使って、どんな業務を担当していたのか」は、あなたのスキルレベルや得意分野を判断する上で非常に重要な情報です。
採用担当者は、保有スキルと業務経験が自社のプロジェクトにマッチするかどうかを見ています。
そのため、技術スタックと業務範囲はセットで、具体的かつ簡潔に記載することがポイントです。


✅ 技術スタックの記載ポイント

  • 使用した言語、フレームワーク、ミドルウェア、ツールを網羅的に記載
  • バージョンやクラウド環境、CI/CDツール、使用OSなども可能な範囲で明記
  • 実務経験と学習レベルは分けて書くのがベスト(※スキル表などに分けるのも有効)

✅ 業務範囲の記載ポイント

  • 要件定義・基本設計・詳細設計・実装・単体/結合テスト・運用保守など、担当したフェーズを具体的に記載
  • リーダー経験やメンター経験がある場合も積極的に記載
  • チーム規模、開発手法(ウォーターフォール/アジャイル)なども補足するとより効果的

✅ 記載例①:Webアプリ開発(Java)

プロジェクト名:業務支援Webアプリの開発
技術スタック: Java(11)/Spring Boot(2.7)/Thymeleaf/MySQL/Docker/Git/AWS(EC2, RDS)
業務範囲: 基本設計、詳細設計、実装、単体・結合テスト、コードレビュー。バッチ処理の設計やデータベース周りのパフォーマンスチューニングも担当。


✅ 記載例②:クラウドインフラ構築

プロジェクト名:ECサイトのAWS移行プロジェクト
技術スタック: AWS(VPC、EC2、S3、ALB、RDS、CloudWatch)/Terraform/Linux(Amazon Linux)
業務範囲: 要件定義〜インフラ設計、構築、CI/CDパイプラインの整備、セキュリティグループ設計。運用設計書の作成とチーム内への共有も担当。


✅ 記載例③:フロントエンド開発

プロジェクト名:予約管理システムのUIリニューアル
技術スタック: HTML5/CSS3/JavaScript(ES6)/Vue.js/Sass/Figma/GitHub
業務範囲: ワイヤーフレームをもとにしたUI実装、コンポーネント設計、スタイルガイド作成。デザイナーとの連携・レビュー対応も実施。


✅ よくあるNG例

  • 「Javaなどを使って開発を担当」
    → どのバージョン?どのフレームワーク?どの工程?が分からず評価しづらい
  • 「実装など全般」
    → 実際にどこまで関わったのかが見えず、アピールにならない

技術スタックと業務範囲を明確に書くことで、あなたの“できること”が一目で伝わります。
また、応募先企業が使用している技術と一致していれば、面接に進む確率も格段に上がります。

読み手が判断しやすいように、「簡潔・具体的・網羅的」を意識して記載しましょう。


成果や定量的実績の見せ方

職務経歴書では、「どんな業務をしたか」だけでなく、「その結果どんな成果を出したか」まで伝えることで、あなたの仕事の価値が明確になります。
特に経験者の職務経歴書では、成果を“定量的”に示すことが評価のポイントになります。


✅ なぜ「定量的な実績」が重要なのか?

採用担当者は、あなたがどれだけの成果を出し、どれだけ再現性のあるスキルを持っているかを知りたいと考えています。
そこで、「売上○%向上」「工数△時間削減」「エラー発生率を□%改善」といった数値で示す表現があると、説得力が一気に増します。


✅ 成果のアピールで使える数値の例

  • 開発した機能のリリース件数、ユーザー数、アクセス数
  • 処理速度の改善率やパフォーマンス向上の割合
  • エラー削減率、障害発生件数の減少
  • 工数や作業時間の削減効果
  • 売上や業務効率への貢献度(相手企業のKPIに直結する内容が◎)

✅ 記載例①:バックエンド開発

ECサイトの商品検索機能において、SQL最適化とキャッシュ処理導入により検索速度を従来の約1/3(3秒 → 1秒)に短縮。UX改善と離脱率低下に貢献。


✅ 記載例②:インフラ整備・運用保守

アラート通知の見直しとログ監視の自動化を実施し、運用負荷を月間20時間以上削減。結果として、保守対応に割く工数が約30%軽減された。


✅ 記載例③:チーム運営やマネジメント

5名の若手メンバーを指導し、レビュー制度を導入。チームのリリース精度が2ヶ月で90%→98%に改善。品質向上と育成の両立に寄与。


✅ 数値が出せない場合は「比較・割合・変化」で伝える

どうしても明確な数字が出せない場合でも、次のような表現で成果を伝えることが可能です。

  • 「以前よりも○○が改善した」
  • 「通常のリリースに比べ、半分の工数で対応」
  • 「チーム内で最短期間で独り立ちした」
  • 「社内で最も多くの問い合わせ対応を行った」など

✅ NG例:抽象的すぎて伝わらない記述

「頑張って対応し、ユーザーに喜ばれた」
→ どんな成果?なぜ?どうやって?が分からないためアピールにならない


成果は、あなたの仕事の“価値”を言語化したものです。
具体的な数字や改善効果を示すことで、「この人と一緒に働いたら現場にプラスになる」と採用担当者に思ってもらいやすくなります。

ぜひ、職務経歴書の中で積極的に成果をアピールしていきましょう。


職務経歴書の基本フォーマットと書き方のコツ

構成テンプレート(時系列型・プロジェクト型など)

職務経歴書の構成にはいくつかのパターンがありますが、自分の経歴やアピールポイントに応じて最適な形式を選ぶことが大切です。特にエンジニア職では、担当してきたプロジェクトの内容や技術スタックが重要になるため、「どの順序で伝えるか」で印象が大きく変わります。

ここでは、代表的な2つの構成パターンと、それぞれの使いどころを解説します。


✅ ① 時系列型(職歴ベース)

特徴: これまでの職歴を、時系列に沿って記述していく形式です。

構成例:

コピーする編集する■ 勤務先名・在籍期間  
■ 会社概要・事業内容(簡単に)  
■ 担当プロジェクト名(複数ある場合は箇条書き)  
■ 担当業務内容・技術スタック・成果

こんな人におすすめ:

  • 長期間にわたる安定したキャリアがある人
  • 経験してきたプロジェクトが業務と強く結びついている人
  • マネジメントやリーダー経験など、組織単位の実績も伝えたい人

✅ ② プロジェクト型(プロジェクトごとに整理)

特徴: 会社や在籍期間よりも、「どんなプロジェクトを経験したか」を軸に整理する形式です。

構成例:

コピーする編集する■ プロジェクト名・期間  
■ プロジェクト概要(目的・対象)  
■ チーム構成・規模  
■ 担当フェーズ・使用技術  
■ 成果・工夫した点

こんな人におすすめ:

  • フリーランスや案件単位での経験が多い人
  • プロジェクトごとに使用技術が大きく異なる人
  • 技術的な実績や開発スキルを前面に押し出したい人

✅ ③ ハイブリッド型(時系列+プロジェクト詳細)

実務経験が豊富な方や、リーダー職と開発業務の両方を経験してきた方には、時系列で経歴を整理しつつ、主要プロジェクトは個別に詳細を書くというハイブリッド型もおすすめです。


✅ どの形式でも大切な共通ポイント

  • 結論ファーストで書く(何をしたか→どうしたか→なぜか)
  • アピールしたい経験・スキルが伝わる順序にする
  • ページ全体で一貫性のあるトーン・表現にする

形式に正解はありません。大切なのは、「自分の経験が相手にとってわかりやすく伝わるかどうか」。
自分のキャリアに合った構成を選び、読み手の目線で整理された職務経歴書を目指しましょう。


1〜2枚に収めるテクニック

職務経歴書は、A4サイズで1〜2枚にまとめるのが一般的です。
情報量が多いとアピール力が高まりそうに思えますが、読む側にとって「わかりやすく整理されていること」のほうが重要です。

採用担当者は数多くの応募書類に目を通すため、要点がまとまり、視認性の高い職務経歴書のほうが印象に残りやすいのです。


✅ 情報を削るのではなく「要点を絞る」

まず意識すべきなのは、「全部書く」ではなく「必要なことだけ書く」という発想です。
そのために、以下の3点を意識しましょう。

  1. アピールしたいプロジェクトやスキルに優先順位をつける
     → すべてを均等に書くのではなく、特に強調したい経験を中心に
  2. 繰り返し表現や冗長な説明は削る
     → 例:「〜の設計および実装を担当しました」→「設計・実装を担当」に短縮
  3. 同じような業務はひとまとめにする
     → 例:保守業務を複数プロジェクトで行った場合、共通項を抽出して整理

✅ 書式・レイアウト面の工夫も重要

  • フォントサイズは10〜11pt程度で統一(小さすぎる文字はNG)
  • 1ページ目に要点を集約し、2ページ目は補足的位置づけに
  • 余白・行間・インデントを工夫して読みやすさを保つ

✅ 構成の一例(1〜2枚で収まる構成)

コピーする編集する【1ページ目】
・職務要約(3〜5行程度)
・スキル一覧(開発言語/ツール/OSなど)
・代表的なプロジェクト2件(概要・担当業務・成果)

【2ページ目】
・補足的なプロジェクト(簡易的に)
・自己PR
・将来のビジョン/志望動機(簡潔に)

✅ 無理に削りすぎない

「1枚に収めよう」とするあまり、情報を削りすぎて肝心なアピールポイントが抜け落ちるのは本末転倒です。
重要なのは“読みやすく、伝わりやすく”整理すること。ボリュームより構成力を意識しましょう。


適切な分量で、相手の立場に立った職務経歴書に仕上げることで、書類通過率は確実にアップします。
迷ったときは、他者に見てもらって「読みにくくないか?」をチェックするのもおすすめです。

採用担当が見ているポイント

職務経歴書を書くうえで重要なのは、「自分が伝えたいこと」だけでなく「相手が知りたいこと」を意識することです。
採用担当者は、あなたの職務経歴書を通じて「一緒に働きたいと思える人物かどうか」を短時間で判断しようとしています。

ここでは、実際に採用担当がチェックしている主なポイントを解説します。


✅ ① 職務経験とスキルのマッチ度

まず最初に見られるのは、「自社の募集ポジションに対してどれだけスキルが合っているか」です。

  • 使用経験のある言語・フレームワーク・ツールは何か
  • 担当したフェーズ(設計〜実装〜テストなど)と求めるスキルの一致
  • 実績や成果に“再現性”があるかどうか

▶ 対策: 募集要項に書かれている技術・業務内容と自分の経験を照らし合わせ、できるだけリンクさせて書く


✅ ② 論理的で読みやすい構成か

職務経歴書は“読み物”です。内容がよくても構成がバラバラだったり、情報が多すぎたりすると読みにくく、印象が下がります。

  • 一貫したフォーマットで構成されているか
  • 要点が見出しや箇条書きで整理されているか
  • 適切なボリュームに収まっているか(A4で1〜2枚)

▶ 対策: 構成テンプレートを使い、冗長な表現や重複を避ける


✅ ③ 成果・実績の伝え方

ただ業務内容を並べるだけでは「どの程度の力があるか」は伝わりません。採用担当は「成果」や「数値」「改善効果」に注目しています

  • どんな課題に対して、どんなアクションを取り、どう改善したか
  • 数値(売上、工数、エラー率など)を交えて伝えられているか
  • チーム内での役割や貢献度はどうだったか

▶ 対策: 実績には必ず「背景」「行動」「結果」をセットで書く(STAR法が有効)


✅ ④ 成長意欲と再現性

エンジニア職では、今のスキルよりも今後の伸びしろや学ぶ姿勢を重視する企業も多くあります。

  • 学習意欲やキャッチアップ力が見えるか
  • 新しい技術への取り組みや、自主的な行動があるか
  • 未経験分野にも前向きに挑戦してきた姿勢があるか

▶ 対策: 学習経歴やポートフォリオ、将来のビジョンも丁寧に記載する


✅ ⑤ 人柄・協調性・現場適応力

最後に見られているのは、「この人と一緒に働けそうか」という人間的な部分です。
とくにチームでの開発が中心となる企業では、スキル以上にコミュニケーション力や協調性を重視する傾向があります。

  • 過去にどんなチーム体制で働いていたか
  • どのような連携・報連相・課題解決をしてきたか
  • 自己PRやビジョンから「人となり」が伝わるか

▶ 対策: 自己PRやエピソードで、仕事への向き合い方や人柄を伝える


職務経歴書は、単なる「過去のまとめ」ではなく、採用担当者との“最初のコミュニケーション”です。
相手の視点に立って、採用担当が知りたい情報を、わかりやすく・丁寧に・簡潔に伝えましょう。

差がつく!自己PRの書き方例【未経験・経験者別】

未経験者向け:前職スキルの転用

エンジニアとしての実務経験がなくても、前職で培ったスキルをうまく転用することで、十分にアピールすることは可能です。
職務経歴書では、職種の違いを気にするのではなく、「どのような力を持っていて、それをエンジニアの仕事にどう活かせるか」を言語化して伝えることが重要です。


✅ 前職スキルの転用は「共通点を見つける」ことから

以下は、職種別によくあるスキルと、それをエンジニア職にどう結びつけるかの例です。

前職経験活かせるスキルエンジニア職への転用例
飲食・販売接客対応、段取り力、報連相ユーザー視点のUI改善、チーム開発での連携力
営業提案力、論理的思考、資料作成要件定義や仕様調整、設計資料の作成能力
事務・経理正確性、ルーチン処理、Excelスキルデータ処理、業務効率化、自動化ツール開発
教育・介護対人スキル、状況判断力、観察力ユーザビリティ向上、現場視点での要件整理

✅ アピールする際の3ステップ

  1. 前職でどんな力を身につけたか
     例:「接客対応を通じて、相手の要望を汲み取る力を磨いた」
  2. そのスキルがなぜ大切か(汎用性のある説明)
     例:「ニーズを把握し、的確に応える力は、ユーザー視点でのシステム開発にも必要とされる」
  3. 今後どのようにエンジニア業務に活かすか
     例:「実装時にも使いやすさや導線を意識しながら開発に取り組みたい」

✅ アピール例文:

飲食業の副店長として、日々の業務改善やスタッフ育成に携わってきました。
お客様の声に耳を傾けながら、現場の課題を見つけ、仕組み化していく中で「より効率的な仕組みを作りたい」と思い、IT業界を志すようになりました。
接客で培ったヒアリング力や問題発見力は、今後ユーザー視点での開発や要件定義の場面で活かしていきたいと考えています。


✅ 注意点:ただの「自己紹介」にならないように

前職の話をする際に陥りがちなのが、「どんな仕事をしていたか」を長々と説明してしまうこと。
大事なのは、“だからこそ、今この仕事に向いている”という接続点をしっかり書くことです。


「未経験=何もない」ではありません。
あなたがこれまで積み重ねてきた経験の中に、エンジニアとしても活かせる“価値”があることを伝えていきましょう。


経験者向け:技術+マネジメントのバランス

エンジニアとしての経験を積んできた方が職務経歴書で意識すべきなのは、「技術力」だけでなく「マネジメント力」も含めた総合力のアピールです。
特に中堅〜ベテラン層になると、開発スキル単体よりも、チーム全体にどんな影響を与えられるかが重視される傾向にあります。


✅ 技術スキルだけに偏らないことが重要

職務経歴書でありがちなのが、保有スキルやプロジェクト内容を並べただけになってしまうケース。
確かに「何ができるか」は大切ですが、それ以上に「どのようにチームやプロジェクトに貢献したか」が評価されます。


✅ 技術×マネジメントのバランスを取るポイント

  1. 技術スキルの深さ・幅広さを示す
     → 使用技術、設計・実装・テストまで一貫して関わった経験、新しい技術の導入実績など
  2. チームやプロジェクトへの影響力を示す
     → リーダー経験、後輩育成、コードレビュー、タスク管理、顧客折衝など
  3. 両者がどう結びついていたかを説明する
     → 例:「技術的な課題を早期発見し、チームで改善提案を行った結果、工数を○%削減」

✅ 記載例(良いバランスの例文)

Webサービス開発プロジェクトにて、フロントエンドのリードエンジニアを担当。Vue.js+TypeScriptを用いた設計・実装を行いながら、5名のチームマネジメント(進捗管理・レビュー・設計方針の共有)も兼務。リリースまでのリードタイムを20%短縮することに成功し、品質とスピードの両立に貢献しました。


✅ マネジメント経験がなくても工夫次第でアピール可能

まだマネージャー職やPMを経験していない場合でも、以下のような役割経験をマネジメント力として伝えることが可能です。

  • タスクの進行管理、工数見積もり
  • 技術選定やアーキテクチャの提案
  • 若手メンバーのサポートやOJT
  • 開発効率を上げるためのルール策定

✅ 採用担当は「現場を任せられるかどうか」を見ている

技術スキルだけでなく、「他者と協働する力」「チームに良い影響を与える姿勢」が備わっているかどうかは、次のステップに進むエンジニアに求められる資質です。

職務経歴書では、技術とマネジメントのどちらかに偏らず、両者の相互関係を具体的なエピソードで伝えることを意識しましょう。


よくあるNG例と改善ポイント

抽象的すぎる表現

職務経歴書でありがちな失敗のひとつが、「抽象的な表現ばかりで、具体的なイメージが伝わらない」というケースです。
どれだけ経験があっても、それが読み手に伝わらなければ意味がありません。採用担当者は限られた時間の中で多くの応募書類を読むため、パッと読んで理解できる具体性がとても重要です。


✅ 例:抽象的なNG表現

  • 「幅広い業務に携わりました」
  • 「開発全般を担当しました」
  • 「チームで協力しながら業務を進めました」
  • 「ユーザーのニーズに応える対応を行いました」

こうした表現は一見よさそうに見えますが、どんな業務を、どこまでやったのかが全くわかりません
読み手にとっては「結局何ができるのか」が判断できず、印象に残らない原因になります。


✅ 改善のポイント:「何を・どのように・どんな結果になったか」を書く

抽象的な言い回しを避けるためには、以下のような視点で具体的に書き換えることが有効です。

抽象的表現改善例
開発全般を担当Java+Spring Bootで商品検索機能を実装。API設計〜結合テストまでを担当。
チームで協力した5名チームの一員としてGitを用いたコード管理・レビューを実施。開発効率を20%改善。
ユーザーに寄り添った対応問い合わせ対応を通じて操作画面の使いにくさを発見。UI改善を提案し、操作ミスを30%削減。

✅ 自分の行動・成果を明確に言語化する

「自分にとっては当たり前のこと」でも、読み手には何のことか分からない場合があります。
そこで大切なのは、どんな課題があって、何を行い、どう改善されたのか(=行動+結果)を意識して書くことです。


✅ フォーマットの例:PREP法/STAR法

  • PREP法: 結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→まとめ(Point)
  • STAR法: 状況(Situation)→課題(Task)→行動(Action)→結果(Result)

このようなフレームワークに沿って書くと、論理的で読みやすく、かつ説得力のある表現になります。


抽象的な表現を具体的な実績に言い換えるだけで、あなたの価値や経験がグッと伝わりやすくなります。
職務経歴書は「自己紹介」ではなく「実績のプレゼン資料」。曖昧な言葉を避け、相手に伝わる言葉で表現していきましょう。


技術用語の誤用

職務経歴書では、自分のスキルや業務内容を正確に伝えるために専門用語や技術用語の使用が不可欠です。
しかしその一方で、意味を正しく理解せずに使ってしまうと逆効果になる場合もあります。

誤用された用語があると、「基礎があやふやなのでは?」という印象を与えてしまい、評価が下がるリスクがあるため注意が必要です。


✅ よくある誤用・あいまいな使い方の例

誤用・曖昧な表現正しい意味・補足
フロントエンドとバックエンドの違いが曖昧フロント:UI・ブラウザ側、バック:サーバー・DB処理側
SQLとMySQLを混同SQL:言語、MySQL:DBMS(RDB製品のひとつ)
GitとGitHubの区別ができていないGit:バージョン管理システム、GitHub:そのホスティングサービス
APIを「画面連携」のように使うAPI:アプリ間通信の仕組み。画面とは無関係で、サーバー間連携などに使われる
フレームワークとライブラリの違いが不明確フレームワーク:開発の枠組み(全体を制御)、ライブラリ:便利な部品(部分利用)

✅ 誤用を防ぐためのポイント

  1. 意味をあやふやなまま使わない
     → 不安な用語は事前に公式ドキュメントや信頼できる技術サイトで確認しましょう。
  2. 自分が使った範囲・文脈に即して使う
     → 例:「Dockerを学習しました」ではなく、「Dockerでローカル環境を構築し、Spring Bootアプリをコンテナ化しました」のように具体的に。
  3. 難しい言葉を使えば良いわけではない
     → 本質を理解し、自分の言葉で説明できることが大切です。

✅ 採用担当が見ているのは「用語の正確さ=基礎理解」

エンジニア職では、技術用語の使い方から“どの程度理解しているか”が見抜かれることがあります。
特に未経験者の場合、「用語を正しく使えているか」は実務の理解度を測るひとつの判断材料です。


❌ 誤:「Spring Bootの画面表示ロジックを実装しました」
✔️ 正:「Spring BootでREST APIを実装し、フロントエンド(Thymeleaf)と連携しました」


正確な技術用語の使用は、「私はこの技術をちゃんと理解しています」という無言のアピールになります。
意味があいまいな用語は安易に使わず、自分の経験に即した適切な言葉を選びましょう。


読みづらいフォーマット

どれだけ良い内容を書いていても、職務経歴書のフォーマットが読みづらければ、内容は伝わりません。
採用担当者は1日に何十枚もの書類を確認することもあるため、「視認性の高さ」や「情報の整理度」が重要な評価ポイントになります。

見た目の整っていない職務経歴書は、それだけで「丁寧さに欠ける」「基本的なビジネス文書スキルがない」と判断されかねません。


✅ 読みづらい職務経歴書によくある例

読みにくい要素問題点
文字サイズが小さすぎる読み手の負担が増える(9pt以下は避ける)
行間が詰まりすぎている情報がぎっしり詰まり、見づらい・疲れる
見出しや段落の区切りがない全体構成がわからず、どこに何が書いてあるかが把握しにくい
フォントがバラバラ文書としての整合性がなく、見た目の印象が悪くなる
表や箇条書きが使われていないすべて文章で書かれていると読みづらく、要点が見えにくい
PDF化されておらずWordのまま提出書式が崩れやすく、印刷時や環境によってレイアウトが乱れるリスクがある

✅ 読みやすさを意識したフォーマット作成のポイント

  • フォントは10.5〜11pt、行間1.2〜1.5倍が目安
  • 見出しは太字+下線、本文は通常フォントでメリハリを
  • 箇条書き(・や■など)を適切に使って要点を整理
  • 1ページに情報を詰め込みすぎず、適度な余白を残す
  • 日付やプロジェクト名など、時系列がある内容は表形式で整理してもOK

✅ 実際のレイアウト例(構成イメージ)

コピーする編集する■ プロジェクト名:業務支援システムの開発
・期間:2023年1月〜10月
・技術環境:Java / Spring Boot / MySQL / AWS
・担当:要件定義〜結合テスト、チームリーダー(4名)

■ 成果
・検索機能のレスポンスを平均3秒→1秒に短縮
・リリース前後のバグ発生率を30%削減

このように、見出し→要素→実績というシンプルな構造を意識すると、読み手にとって非常にわかりやすくなります。


まとめ:読みやすさは「思いやり」

読みやすいフォーマットは、採用担当者にとってのストレスを軽減するだけでなく、あなたの「伝える力」や「文書作成スキル」そのものを評価してもらうポイントにもなります。

丁寧に整えられた職務経歴書は、それだけで好印象を与える武器になります。フォーマットにも気を配り、読む人にとって親切な書類を目指しましょう。


エンジニア転職を成功させるためにやるべきこと

ポートフォリオの用意

未経験からエンジニアを目指す場合、職務経歴書だけでは実力を証明するのが難しいことがあります。
そこで重要になるのが「ポートフォリオ」の存在です。
ポートフォリオとは、自分が学習して作成したアプリやシステムをまとめた成果物のことで、企業に対して「自分にはこれだけのスキルがある」と伝える最も強力な材料になります。


✅ なぜポートフォリオが重要なのか?

  • 実務経験の代わりになる
     → コードが書けること、開発の流れを理解していることを“証拠”として示せる
  • 学習意欲と継続力をアピールできる
     → 独学でどこまで作れるかを見れば、企業は「入社後も伸びる人材か」を判断しやすい
  • 面接時の話題になる
     → 技術的な質問や開発意図の確認など、面接がスムーズに進みやすくなる

✅ ポートフォリオに含めたい情報

職務経歴書や応募フォームでは、以下のような情報を整理して記載しましょう。

  • タイトルと概要(何を作ったか、どんな目的か)
  • 使用技術/ツール(例:Java, Spring Boot, MySQL, HTML/CSS, JavaScript, Git など)
  • 工夫したポイント/学んだこと(設計・UI改善・エラー処理など)
  • GitHubのURL、またはアプリのデモURL(可能であれば)

✅ 記載例:

■ 書籍管理アプリ(個人開発)

  • 使用技術:Java / Spring Boot / MySQL / Thymeleaf
  • 概要:読んだ本を登録・検索・削除できるWebアプリ。簡易なログイン機能付き。
  • 工夫点:MVCモデルを意識して設計。例外処理を丁寧に実装し、エラーメッセージも表示。
  • GitHub: https://github.com/username/book-app
  • デモURL: https://portfolio-example.com/book-app

✅ 注意点:完成度より「成長ストーリー」が大事

企業側は「完璧なアプリ」を求めているわけではありません。
むしろ、「どこでつまずき、どう乗り越えたか」「工夫したこと」など、あなたの考え方や取り組み姿勢を見ています。


✅ 複数作品より「ひとつを深く」でもOK

ポートフォリオは無理に数をそろえる必要はありません。
ひとつのアプリを丁寧に作り込み、設計・実装・デプロイまで経験しておくことが大切です。


ポートフォリオは、未経験者が内定を獲得するための“最大の武器”になります。
職務経歴書とあわせて、ぜひ用意しておきましょう。

エージェントの活用

未経験からエンジニア転職を目指すなら、転職エージェントの活用は非常に効果的な手段です。
職務経歴書の添削、面接対策、非公開求人の紹介など、個人ではカバーしきれない範囲までサポートしてくれるため、「ひとりで転職活動を進める不安」を大きく軽減できます。


✅ 転職エージェントを使うメリット

  1. 職務経歴書・履歴書の添削をしてもらえる
     → 自己流で書いていた書類を、プロ目線でブラッシュアップできる
  2. 面接の練習・対策ができる
     → 想定質問や答え方のフィードバックがもらえる
  3. 未経験可・ポテンシャル重視の求人に出会える
     → 公開されていない“非公開求人”の中には、スクール卒業生や社会人経験者を歓迎する案件も多い
  4. 学習状況や希望に合った企業を提案してくれる
     → 「ポートフォリオを評価してくれる会社がいい」「育成体制が整った会社に入りたい」など希望条件を踏まえてマッチング

✅ 特に未経験者におすすめの活用方法

  • 職務経歴書の作成前から相談する
     → 最初にキャリアカウンセリングを受けて、自分の強みや方向性を明確にする
  • 自分で応募する求人とエージェント経由を併用する
     → 並行して応募することでチャンスが広がる
  • 業界・技術に詳しい“IT専門のエージェント”を選ぶ
     → 一般転職エージェントよりも、技術目線でのアドバイスや企業理解が深い

✅ 活用時の注意点

  • 担当者の質にバラつきがあるため、複数エージェントに登録して比較するのがおすすめ
  • 書類の使い回しではなく、応募先ごとに調整・ブラッシュアップを行う姿勢も大事
  • 「何でも紹介してもらおう」と受け身になりすぎず、自分でも学習・準備を進める姿勢を見せることが信頼につながる

✅ おすすめのIT系エージェント(例)

  • レバテックキャリア:経験者向けに強いが、未経験者向けの相談も可能
  • ワークポート:未経験可の求人が多く、IT業界に強い
  • ウズキャリIT/UZUZカレッジ:20代未経験者向け。学習サポート付きの求人も

転職エージェントは、未経験者が“採用される確率”を高めるための強力なパートナーです。
自分に合ったサポートを受けながら、戦略的に転職活動を進めていきましょう。

👉 どのエージェントを選べばいいか迷った方は、以下の記事もご覧ください。
未経験からITエンジニアへ!おすすめ転職エージェント5選【実績・サポート・求人の質で比較】


職務経歴書の添削依頼

職務経歴書を書き終えたら、必ず第三者の視点でチェックしてもらうことをおすすめします。
自分では伝わっているつもりでも、読み手からすると「何を伝えたいのか分かりにくい」「具体性に欠ける」と感じることは意外と多いものです。

そこで有効なのが、転職エージェントやIT業界に詳しい人への「添削依頼」です。


✅ 添削を受けるメリット

  • 読み手目線での改善点が分かる
     → ロジックの流れ、表現の曖昧さ、伝わりにくい用語などを指摘してもらえる
  • 企業やポジションに合わせた調整ができる
     → 汎用的な内容ではなく、「その企業に合った書き方」へのアドバイスがもらえる
  • 選考通過率が高まる
     → エージェント経由で応募する場合、事前に企業の傾向を踏まえた添削が受けられることも多い

✅ 添削をお願いする相手の候補

  • 転職エージェントのキャリアアドバイザー
     → 求人企業の視点でチェックしてもらえる/添削が無料で受けられるケースがほとんど
  • IT業界の先輩・知人
     → 技術用語や職務内容の表現について、現場のリアルなアドバイスがもらえる
  • 現役エンジニアのSNS・コミュニティ(Qiita、Zenn、Discordなど)
     → 募集している添削企画やレビュー交流会を活用するのも手

✅ 添削依頼時に準備しておくとよいこと

  • 書類の目的(例:「未経験からWebエンジニアを目指しています」など)
  • 応募先の企業名またはジャンル(Web系/SIer/受託など)
  • 「特に見てほしい点」(志望動機の説得力、技術の伝え方など)

✅ 添削での気づきを反映し、アップデートする姿勢が大切

添削はゴールではなく、職務経歴書を“より伝わる書類”にするためのプロセスです。
指摘された点をそのまま反映するのではなく、自分の言葉に置き換え、自分の考えとして落とし込むことが信頼につながります。


自分ひとりでは気づきにくい「読み手目線」。
だからこそ、他者に見てもらうことで職務経歴書の完成度は一段と高まります。
大切な一枚をより良いものに仕上げるために、遠慮せずプロの力を借りましょう。


職務経歴書テンプレート&記入例

未経験者向けフォーマット

未経験からエンジニアを目指す方にとって、職務経歴書の書き方は特に悩ましいポイントです。
実務経験がない中で、「何を書けばいいのか分からない」「アピール材料がない」と感じるのは当然のこと
しかし、構成を工夫すれば、前職の経験や学習内容をしっかり伝えることができます。

ここでは、未経験者向けにおすすめの職務経歴書フォーマットをご紹介します。


✅ 未経験者向け職務経歴書の基本構成(A4 1〜2枚)

mathematicaコピーする編集する■ 1. 職務要約(3〜5行)
これまでの職歴とエンジニア志望の背景を簡潔にまとめます。

■ 2. 職務経歴(時系列)
前職の企業名、在籍期間、担当業務、身につけたスキルを記載します。
業種がITでなくても、チームでの仕事、課題解決の経験などを強調しましょう。

■ 3. ITスキル・学習状況
学習中のプログラミング言語、フレームワーク、ツール(例:Java、Spring Boot、Git など)。
教材やスクール名、ポートフォリオのURLも記載します。

■ 4. ポートフォリオ・制作物(任意)
学習成果として開発したWebアプリやサイトがあれば、概要・使用技術・GitHub URLを記載。

■ 5. 自己PR
仕事に対する姿勢、努力・継続力、チームでの立ち回り方など、人物面での強みを記載します。

■ 6. 志望動機・今後のビジョン
なぜIT業界を目指すのか、自分がどのようなエンジニアになりたいかを具体的に述べます。

✅ 記載時のポイント

  • 前職の内容は“何をどう活かせるか”を意識して記述
     → 例:「接客を通じて培った課題発見力を、ユーザー視点の開発に活かしたい」
  • 学習経験は“内容+方法+成果物”の3点セットで伝える
     → 例:「UdemyでJavaを学び、書籍管理アプリをSpring Bootで作成」
  • 文章は簡潔に。箇条書きも活用して読みやすさを重視

✅ サンプル記載例(職務要約)

飲食業界で10年以上勤務し、接客・店舗運営・スタッフ教育など幅広い業務を担当。
業務改善で使用したITツールに興味を持ち、独学でWeb開発の学習を開始。現在はJavaとSpring Bootを用いたポートフォリオを開発中。
IT未経験ながらも、現場視点と粘り強く学ぶ姿勢を武器に、エンジニアとしてキャリアを築いていきたいと考えております。


✅ フォーマットの提出形式について

  • WordまたはGoogleドキュメントで作成し、PDFで提出するのが一般的です
  • 見出し・箇条書き・余白を意識し、視認性を高める工夫をすること
  • GitHubのリンクやポートフォリオサイトはURLを記載し、クリックできるようにするのがベター

未経験者でも、構成さえ押さえれば「伝わる職務経歴書」を作ることは可能です。
大切なのは、「どんな経験があるか」よりも「どう学び、どう活かしたいか」を言語化すること。
書き方の工夫で、あなたの熱意と可能性をしっかり伝えましょう。


経験者向けフォーマット

エンジニアとして実務経験がある場合、職務経歴書は「どんな技術を使い、どんな役割を担い、どんな成果を出してきたか」を明確に伝える資料になります。
採用担当者は、あなたが現場で即戦力として活躍できるかどうかを、職務経歴書から判断します。
そのため、技術スキル・担当フェーズ・成果をバランスよく構成するフォーマットが重要です。


✅ 経験者向け職務経歴書の基本構成(A4 2枚程度)

コピーする編集する■ 1. 職務要約(3〜5行)
エンジニアとしての経歴や得意分野を、簡潔にまとめる。
例:「Webアプリケーション開発を中心に5年の経験があり、Java/Spring Bootを用いたバックエンド開発とチームリーダー経験があります。」

■ 2. スキル一覧(表形式がおすすめ)
使用経験のある言語、フレームワーク、DB、OS、ツールなどをカテゴリ別に整理。
例:
【言語】Java(5年)、JavaScript(3年)  
【フレームワーク】Spring Boot、Vue.js  
【DB】MySQL、Oracle  
【ツール】Git、Docker、Jenkins  
【クラウド】AWS(EC2、RDS、S3)

■ 3. 職務経歴(時系列またはプロジェクト別)
プロジェクトごとに期間・役割・使用技術・業務内容・成果を記載。
可能な限り定量的に実績を表現する。

■ 4. 自己PR
得意分野、課題解決力、リーダーシップ、チーム貢献などを具体例を交えて記述。

■ 5. 今後のビジョン・志望動機
これまでの経験を活かして、どのようなエンジニアとして成長したいかを記述。
応募先企業に対する興味・共感も盛り込むとベター。

✅ プロジェクト記載のテンプレート例

コピーする編集する■ プロジェクト名:会員管理システムの開発  
■ 期間:2022年5月〜2023年1月  
■ 概要:大手小売企業の会員データ管理システムの新規開発  
■ チーム規模:6名(PM1名、SE2名、PG3名)  
■ 使用技術:Java/Spring Boot/MySQL/AWS(EC2、RDS)/Git  
■ 担当業務:基本設計、API実装、単体テスト、コードレビュー  
■ 成果:登録処理の高速化(従来比40%短縮)、バグ発生率を前期比50%削減

✅ 書き方のポイント

  • 技術と業務内容はセットで記述する
     → 「Spring Bootを使って〇〇機能を担当」といった形で記載すると具体的
  • 実績・成果はなるべく数値で示す
     → 「パフォーマンス改善により検索速度を2秒短縮」「顧客満足度アンケートで5点中4.8を獲得」など
  • リーダー・サブリーダー経験がある場合は必ず記載する
     → チーム規模、マネジメント範囲、後輩指導の有無も評価対象

✅ フォーマットの提出時の注意点

  • 見出しや項目は統一された書式(太字・下線など)で整理
  • 箇条書きと段落を使い分け、読みやすく
  • PDF形式で提出し、書式崩れを防止する

経験者の職務経歴書は、単に“経験年数を示す”ものではなく、「現場でどう貢献してきたか、どんな強みを持っているか」を論理的に伝える営業資料です。
技術・役割・成果の3点を意識し、あなたの価値を最大限に伝えましょう。


まとめ|職務経歴書は「経験」より「伝え方」で勝てる

職務経歴書は、単に経歴を羅列する書類ではありません。自分のスキル・強み・人柄を「どう伝えるか」が最も重要なポイントです。
たとえ未経験でも、学習の過程や前職での経験を的確にアピールできれば、十分に書類選考を通過することができます。


✅ 「経験が少ない=不利」とは限らない

未経験者であっても、以下のような姿勢がしっかり伝わる職務経歴書は高く評価されます:

  • 自分の強みや志望動機を論理的に説明できている
  • 学習やポートフォリオに真剣に取り組んでいる
  • 前職経験を活かす視点や今後のビジョンがある

一方、経験者であっても、ただ業務内容を並べただけの職務経歴書では、スキルの本質や魅力は伝わりません。


✅ 書類選考を突破するための3つのポイント

  1. 構成力: 読みやすく整理されたレイアウト・段落・見出し
  2. 具体性: プロジェクト・業務内容・成果が明確かつ定量的に書かれている
  3. 一貫性: 志望動機やビジョンと職歴・自己PRがつながっている

✅ 書類で「伝えられる人」が採用される

転職活動においては、スキルや知識と同じくらい、「相手に伝える力」が武器になります。
採用担当者の視点に立って、「何を見せたいか」よりも「何が伝わるか」を意識して職務経歴書を仕上げましょう。


たとえキャリアに自信がなくても、伝え方を工夫すれば選考に通る力は十分にあります。
本記事を参考に、あなたの魅力を最大限に引き出す職務経歴書を完成させてください。

👉 書類選考を突破するためには、「経験」そのものよりも「どう伝えるか」が重要です。
次の面接でも好印象を与えるために、[未経験からのエンジニア面接対策ガイド]もあわせてチェックしておきましょう。
エンジニア転職の面接対策|未経験OK!よく聞かれる質問&回答例つき

コメント

タイトルとURLをコピーしました