【未経験OK】エンジニア転職の面接でよく聞かれる質問と答え方のコツ|元飲食・異業種からの転職成功例つき

転職活動とキャリア戦略

未経験からエンジニア転職を目指すとき、誰もが不安になるのが「面接」です。
「何を聞かれるの?」「技術に自信がないけど大丈夫?」「志望動機はどう伝えればいい?」といった悩みは、過去に異業種から転職した多くの人が通ってきた道です。

この記事では、未経験者向けによく聞かれる質問とその答え方のコツを、実際の転職成功例や面接官の視点も交えながら解説します。
特に重要なのは、「技術力」よりも「なぜエンジニアを目指したのか」というあなたのストーリーです。

これから面接に臨む方が、自信を持って自分の言葉で語れるようになることを目指して、分かりやすく丁寧にポイントをまとめました。

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  1. エンジニア未経験の面接で大切な3つの視点
    1. 技術力よりも「ポテンシャル」が見られている
    2. 志望動機と学習経験の伝え方がカギ
    3. 「なぜエンジニア?」にストーリーがあるか
  2. よくある質問と答え方のポイント(未経験者向け)
    1. なぜエンジニアを目指したのですか?
      1. ✅ 回答の構成例(テンプレート)
      2. ✅ 回答例(元飲食業からの転職)
      3. 🔍 面接官が見ているポイント
    2. プログラミングはどのように学びましたか?
      1. ✅ 回答の構成例(テンプレート)
      2. ✅ 回答例
      3. 🔍 面接官が見ているポイント
    3. チームで働いた経験はありますか?
      1. ✅ 未経験でも答えられる!アピールのポイント
      2. ✅ 回答例(元飲食業の場合)
      3. 🔍 面接官が見ているポイント
    4. あなたの強み・弱みは?
      1. ✅ 回答の構成ポイント
      2. ✅ 回答例(元接客業からの転職)
      3. 🔍 面接官が見ているポイント
    5. 逆質問では何を聞けばよい?
      1. ✅ おすすめの逆質問例(未経験者向け)
      2. ❌ 避けたい逆質問
      3. 🔍 面接官が見ているポイント
  3. 回答のコツ:未経験でも「伝え方」で差がつく
    1. PREP法で論理的に話す
      1. ✅ PREP法とは?
      2. ✅ 回答例:「なぜエンジニアを目指したのか?」
      3. 🔍 PREP法を使うメリット
    2. 「失敗→学び」のエピソードを用意する
      1. ✅ なぜ「失敗エピソード」が有効なのか?
      2. ✅ 回答例(学習中の失敗)
      3. ✅ エピソード作成のコツ
    3. 言葉に詰まっても、誠実に向き合うことが大事
      1. ✅ こんな対応で好印象につながる
      2. ✅ NG対応になりやすい例
  4. 書類との一貫性も重要|職務経歴書・ポートフォリオとのつなぎ方
    1. 学習歴・プロジェクト経験はポートフォリオに記載
      1. ✅ 学習歴は「具体的に」「時系列で」書こう
      2. ✅ プロジェクト経験は「目的・工夫・使用技術」まで書く
      3. 🔍 面接官がチェックしているポイント
    2. 職務経歴書では「数字」「成果」「行動」を具体的に
      1. ✅ なぜ数字・成果・行動が大事なのか?
      2. ✅ 数字が入ると一気に説得力が上がる
      3. ✅ エンジニア転職に活かせる要素を強調しよう
    3. GitHubやブログなどのアウトプットも紹介する
      1. ✅ なぜアウトプットが評価されるのか?
      2. ✅ アウトプット例と紹介方法
      3. 🔍 採用担当者が見ているポイント
  5. 面接対策に役立つおすすめサービス・ツール
    1. エージェントの模擬面接を活用しよう
      1. ✅ 模擬面接を使うメリット
      2. ✅ 未経験者向けサポートが充実したエージェントも多数
      3. 🔍 おすすめの使い方
    2. 動画で練習できるアプリ・サービスも便利
      1. ✅ 動画練習のメリット
      2. ✅ おすすめの活用方法
      3. ✅ 初心者におすすめのツール例
  6. まとめ|誠実に、自分の言葉で語ることが一番の武器
    1. ✅ 最後にアドバイス

エンジニア未経験の面接で大切な3つの視点

技術力よりも「ポテンシャル」が見られている

未経験からエンジニアを目指す場合、面接で最も重視されるのは「現時点のスキル」ではなく、「これから伸びそうか」というポテンシャルです。採用担当者は、実務経験がないことを前提に話を聞いており、「今できること」よりも「どれだけ学習してきたか」「どんな姿勢で取り組んでいるか」を見ています。

たとえば、技術的な質問に答えられなかったとしても、「その場でどう考えたか」「調べて対応する力があるか」といった姿勢が評価されることはよくあります。わからないことを素直に認めたうえで、「あとで調べて理解したい」と伝えられる人のほうが、成長できると判断されやすいのです。

また、これまでの仕事や経験で、どんな努力をして成果を出してきたかも大切な判断材料です。前職が飲食や接客業だったとしても、「チームでの働き方」や「改善提案の経験」などを話せれば、それがエンジニアとしての素養として評価されることもあります。

「未経験だから…」と引け目を感じる必要はありません。大事なのは、「今できないこと」よりも、「これからやれること」をしっかり伝えることです。

志望動機と学習経験の伝え方がカギ

未経験からエンジニアを目指す面接では、「なぜエンジニアになりたいのか」という志望動機と、「どのように学んできたか」という学習経験の伝え方が、面接官の印象を大きく左右します。

特に志望動機は、「なんとなく将来性があるから」といった曖昧な理由では響きません。自分のこれまでの経験と結びつけて、エンジニアという仕事を選んだ理由にストーリー性を持たせることが重要です。

たとえば、

  • 前職で業務効率を改善したくてツール導入に関わったことがきっかけ
  • 趣味でWebアプリを作った経験から、もっと技術を深めたいと思った
    といったように、**「経験 → 興味の芽生え → 学習 → 志望」**という流れを意識すると、説得力が増します。

また、学習経験については、何をどれくらいの期間、どのような方法で学んだかを具体的に伝えましょう。スクールを利用した場合は、カリキュラムの内容や制作したポートフォリオ、GitHubでの管理状況などもアピール材料になります。

重要なのは、単に「勉強しました」と言うのではなく、「主体的に取り組んできた姿勢」を伝えること。学習中に苦労したことや、それをどう乗り越えたかのエピソードも盛り込むと、より印象的になります。


「なぜエンジニア?」にストーリーがあるか

未経験からエンジニアを目指す人に対して、面接官が必ずと言っていいほど確認するのが「なぜエンジニアになろうと思ったのか?」という問いです。ここに一貫したストーリーがあるかどうかが、面接通過のカギになります。

たとえば、「将来性があるから」「在宅で働けるから」といった表面的な理由だけでは、他の候補者と差別化できません。それよりも、「これまでの経験を活かしながら、なぜエンジニアを選んだのか」「何をきっかけに興味を持ち、どんな行動をしてきたか」といった**“あなた自身の物語”**を語れるかどうかがポイントです。

たとえば次のような流れを意識してみましょう。

  • 過去の経験: 飲食業でシフト表をExcelで自動化した経験がある
  • きっかけ: そのときに「仕組みで効率化できること」に興味を持った
  • 学習: 独学やスクールでプログラミングを学び、ポートフォリオを制作
  • 未来: 自分の技術で課題解決できるエンジニアになりたいと感じた

このように、**「過去→現在→未来」**が自然につながっていると、説得力が一気に増します。

さらに、「自分にとってエンジニアという仕事がなぜ魅力的なのか」「今後どんな成長を目指しているのか」まで伝えられると、採用担当者の記憶に残る受け答えになります。

面接では、あなたの“ストーリー”が最大の武器です。 自分の言葉で語れるよう、事前に整理しておくことをおすすめします。

よくある質問と答え方のポイント(未経験者向け)

なぜエンジニアを目指したのですか?

未経験からエンジニア転職を目指す面接で、最もよく聞かれる質問のひとつが「なぜエンジニアを目指したのですか?」です。ここでは、その人がどんな目的や思いを持って転職を考えているのかが見られています。

この質問には、「興味を持ったきっかけ」「学習への取り組み」「将来のビジョン」の3点を含めて答えるのがおすすめです。


✅ 回答の構成例(テンプレート)

  1. きっかけ:前職や日常生活の中で、ITやプログラミングに興味を持った背景
  2. 行動:独学やスクールなど、自分で学習を始めた取り組み
  3. 将来像:エンジニアとしてどんな働き方・価値提供をしていきたいか

✅ 回答例(元飲食業からの転職)

前職の飲食店では、店舗のシフト管理や在庫管理に手間がかかっていたのですが、それをExcelで自動化したことがきっかけで、仕組みで課題を解決する面白さに気づきました。
その後、自分でもWebアプリを作ってみたいと思い、独学やスクールを通じてプログラミングを学びました。
将来的には、現場の課題を理解し、ユーザーにとって使いやすいシステムを開発できるエンジニアになりたいと考えています。


🔍 面接官が見ているポイント

  • 転職理由が明確か(本気度があるか)
  • 自分の言葉で語れているか(丸暗記ではないか)
  • 「技術が好き」「課題を解決したい」など前向きな動機か

この質問は、自分の過去と将来をつなぐ大切な部分です。表面的な答えではなく、**「自分がなぜこの道を選んだのか」**を、ストーリーとして語れるように準備しておきましょう。


プログラミングはどのように学びましたか?

この質問では、**「どれくらい本気で取り組んできたのか」「自走力があるか」**といった姿勢が見られています。未経験でも、学習に対して主体的な取り組みができている人は、ポテンシャルが高いと判断されます。


✅ 回答の構成例(テンプレート)

  1. 学習方法:独学 or スクールなど、どの手段で学んだか
  2. 学習内容:学んだ言語・技術・フレームワークなど
  3. 取り組み姿勢:工夫したこと・苦労したこと・継続した時間など
  4. 成果物:作ったポートフォリオやGitHubの紹介など

✅ 回答例

Progateやドットインストールなどのオンライン教材から始め、基礎を固めたあと、JavaとSpring Bootを使ったWebアプリ開発を学ぶスクールに通いました。
学習時間は半年で約400時間ほど確保し、エラーが出たときには必ず自分で原因を調べ、メンターにも相談しながら解決するよう心がけてきました。
現在は、ログイン機能やCRUD処理を含む簡単なタスク管理アプリを作成し、GitHubでコード管理しています。


🔍 面接官が見ているポイント

  • 自分で調べて乗り越える力があるか
  • 継続的に学習できる習慣が身についているか
  • ポートフォリオやアウトプットを通じて、知識を実践に活かせているか

**重要なのは「学んだかどうか」ではなく、「どう学んだか・どう工夫したか」**です。教材名や時間数だけでなく、「どんな姿勢で取り組んだか」まで伝えると、説得力が一段と増します。

チームで働いた経験はありますか?

未経験者の面接で「チームで働いた経験はありますか?」と聞かれる理由は、エンジニアの仕事がチームでの連携を前提としているためです。技術力以上に、「報連相ができるか」「周囲と協力して動けるか」が評価される場面も多くあります。


✅ 未経験でも答えられる!アピールのポイント

IT業界での実務経験がなくても、前職でのチーム業務やグループ活動などをもとに、**「チームの中でどんな役割を果たしてきたか」「どんな工夫をして連携していたか」**を具体的に伝えましょう。


✅ 回答例(元飲食業の場合)

前職の飲食店では、副店長としてホールスタッフと厨房の連携をとる役割を担っていました。
繁忙期にはスタッフの動きを見ながら柔軟に配置を調整し、全体がスムーズに回るよう意識していました。
この経験を通じて、状況を見て自分の行動を変える力や、コミュニケーションの重要性を学びました。
今後エンジニアとしても、チーム内での報連相を徹底し、プロジェクト全体を意識して動けるよう心がけたいと考えています。


🔍 面接官が見ているポイント

  • チームでの役割を理解しているか
  • 主体的にコミュニケーションをとる姿勢があるか
  • 協調性と問題解決力を持っているか

エンジニアの現場では「コードが書ける」以上に、「人と一緒に働けるか」が問われます。異業種での経験でも十分アピールになるので、過去のチーム経験を振り返って準備しておきましょう。


あなたの強み・弱みは?

「あなたの強み・弱みは?」という質問は、自己理解の深さや、今後の成長可能性を見極めるためによく聞かれます。特に未経験者の場合、「自分を客観的に見られているか」「課題にどう向き合っているか」が評価ポイントになります。


✅ 回答の構成ポイント

  1. 強み: チームや学習、前職の経験に基づいた具体的な行動・成果を交えて話す
  2. 弱み: そのままネガティブに終わらせず、「どう改善しているか」「どう向き合っているか」をセットで伝える

✅ 回答例(元接客業からの転職)

私の強みは「相手の立場で物事を考える力」です。前職では接客業に従事しており、お客様の要望を一歩先回りして対応する力が身につきました。
エンジニアとしても、ユーザー視点を意識した開発ができると考えています。

一方で、完璧を求めすぎて作業に時間がかかることが弱みです。
そのため最近は、まず動くものを作ってから改善していく「仮リリース→改善」の意識で取り組むようにしています。


🔍 面接官が見ているポイント

  • 強みが仕事にどう活かせるかを語れているか
  • 弱みを素直に受け止め、改善への姿勢があるか
  • 自分の言葉で話しているか(テンプレの丸暗記ではないか)

「強みは○○です。弱みはありません」という回答はかえってマイナス評価になります。**大切なのは“自分の弱さを受け入れ、成長しようとする姿勢”**です。

未経験だからこそ、自分の特徴を仕事にどう活かすかを具体的に語れるよう、事前に整理しておきましょう。


逆質問では何を聞けばよい?

面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれる“逆質問”の時間は、ただの形式ではなく、自分の意欲や視野の広さをアピールできる重要なチャンスです。

ここで「特にありません」と答えてしまうと、「あまり興味がないのかな?」と思われてしまう可能性もあります。たとえ質問が思いつかなくても、準備しておいた質問を1〜2つ伝えるだけで、印象は大きく変わります。


✅ おすすめの逆質問例(未経験者向け)

  • 御社では未経験から入社された方が、どのように成長されていますか?
    → 学習姿勢・キャッチアップ力をアピールできる質問です。
  • チーム開発の中で、どのようなコミュニケーションを大切にされていますか?
    → チームワークへの関心を伝えられます。
  • 入社までに学んでおいた方がよい技術や知識はありますか?
    → 成長意欲を示すことができます。

❌ 避けたい逆質問

  • 調べればわかること(例:会社概要や事業内容)
  • 待遇・休日などばかりに偏った質問(初回面接では特に)
  • 「特にありません」と答える

🔍 面接官が見ているポイント

  • 自社への関心や熱意があるか
  • 入社後の成長イメージを持っているか
  • コミュニケーション力や準備力があるか

逆質問は、あなた自身が「この会社で働くイメージを持っている」ということを示すチャンスです。面接前に最低でも2つは用意しておくと安心です。

回答のコツ:未経験でも「伝え方」で差がつく

PREP法で論理的に話す

面接では「話がわかりやすいかどうか」も評価の対象になります。特に未経験の場合、専門的なスキルよりも**自分の考えを整理して伝える力=“伝える力”**が重要です。

そこで有効なのが、PREP法というフレームワークです。これはビジネスの場でもよく使われる、シンプルで論理的な話し方の型です。


✅ PREP法とは?

項目内容
P(Point)結論・主張(私は○○だと思います)
R(Reason)理由(なぜなら〜だからです)
E(Example)具体例(たとえば、前職では〜)
P(Point)再度結論(だから私は○○と考えています)

✅ 回答例:「なぜエンジニアを目指したのか?」

私がエンジニアを目指した理由は、「仕組みで人の役に立てる仕事」だからです(Point)。
前職で業務改善に取り組んだ際、Excelの関数で作業時間を短縮できた経験から、仕組みをつくる面白さに気づきました(Reason)。
実際、店舗のシフト調整を自動化したとき、スタッフにも喜ばれ、もっと効率的に働ける仕組みを作りたいと思うようになりました(Example)。
その経験から、私はエンジニアという職種に魅力を感じ、転職を決意しました(Point)。


🔍 PREP法を使うメリット

  • 結論が先なので、聞き手が理解しやすい
  • 自分の意図がぶれずに伝えられる
  • 話に「具体性」と「納得感」が生まれる

面接では緊張して話がまとまらなくなることもありますが、PREP法を意識して準備しておくことで、落ち着いて伝えられるようになります。
特に志望動機や自己PRの準備には、PREP法をベースに組み立てるのがおすすめです。


「失敗→学び」のエピソードを用意する

未経験者の面接で意外と評価されるのが、「失敗をどう乗り越えたか」というエピソードです。
実務経験がないからこそ、小さな失敗から何を学び、どう改善したかを話すことで、成長意欲や柔軟性をアピールできます。


✅ なぜ「失敗エピソード」が有効なのか?

  • 実際の業務では、トラブルやミスはつきもの
  • 未経験者に完璧は求めていないが、「自分で考えて改善できる人か」は見られている
  • 他責にせず、前向きに学べる人は、現場で重宝される

✅ 回答例(学習中の失敗)

学習初期にJavaScriptで簡単なアプリを作っていたとき、DOM操作の理解不足で思うように動作せず、3日ほど悩みました。
その際、ネット検索や書籍だけでは解決できなかったので、メンターに相談し、「まずは小さなコード単位で動作を確認しながら進める」という学びを得ました。
それ以降、問題の切り分けやログ出力の習慣が身につき、エラーの対応スピードも早くなりました。


✅ エピソード作成のコツ

  • どんな失敗だったか?(原因や状況を簡潔に)
  • そのとき何を考え、どう動いたか?(調査・相談・再挑戦など)
  • 結果として何を学び、次にどう活かしたか?

面接では「すべて順調です」と言うよりも、**「つまずきながらも前向きに努力している姿勢」**のほうが共感されやすく、印象に残ります。

エピソードが思いつかない場合は、学習中のエラー対応・チーム制作でのすれ違い・時間管理の工夫など、小さなことでも構いません。
事前に1〜2つ、自分の経験を整理しておきましょう。

言葉に詰まっても、誠実に向き合うことが大事

面接では、どんなに準備していても、予想外の質問に戸惑ったり、緊張で言葉が出てこなくなったりすることがあります。ですが、言葉に詰まったからといって、面接がマイナス評価になるとは限りません。

採用担当者が見ているのは、「完璧な回答」ではなく、その場にどう向き合うか、どうリカバリーしようとするかという“姿勢”です。


✅ こんな対応で好印象につながる

  • 一度深呼吸して「少し考えてもいいですか?」と素直に聞く
  • 「うまく言葉にできないのですが…」と前置きしながら、自分の言葉で伝えようとする
  • その場では答えきれなくても、「持ち帰って調べてみます」と伝える姿勢を見せる

✅ NG対応になりやすい例

  • 無理に話そうとして、焦って話が矛盾する
  • 沈黙が続いたまま何も言わない
  • 面倒くさそうに「わかりません」とだけ答える

エンジニアの仕事は、わからないことを調べて乗り越える場面の連続です。だからこそ、「わからないときにどうするか」「不安なときにどう対処するか」が、その人のポテンシャルとして見られています。

面接では緊張して当然。取り繕うよりも、誠実に、正直に向き合うことが一番の信頼につながります。


書類との一貫性も重要|職務経歴書・ポートフォリオとのつなぎ方

学習歴・プロジェクト経験はポートフォリオに記載

未経験からエンジニアを目指す場合、あなたのスキルや学習の成果を具体的に伝える手段として、ポートフォリオの存在は非常に重要です。履歴書や職務経歴書だけでは伝わりにくい「何を・どれだけ学んできたか」を、ポートフォリオを通じて視覚的・実践的にアピールできます。


✅ 学習歴は「具体的に」「時系列で」書こう

学習歴は、「何を・どれくらいの期間・どのように学んだか」を明確に記載しましょう。以下のように書くと、相手に伝わりやすくなります。

  • 2024年1月〜3月:ProgateやドットインストールでHTML/CSS・JavaScriptを学習
  • 2024年4月〜6月:JavaとSpring Bootを中心に、Webアプリ開発の基礎を学ぶ(TECH CAMP受講)
  • 2024年7月:ログイン機能付きのタスク管理アプリを個人開発(GitHub公開中)

✅ プロジェクト経験は「目的・工夫・使用技術」まで書く

ただ「アプリを作った」ではなく、「何を目的に、どんな技術を使い、どこを工夫したか」まで記載すると、実践力が伝わります。

タスク管理アプリ

  • 使用技術:Java / Spring Boot / MySQL / Thymeleaf
  • 特徴:ログイン認証、CRUD機能、入力バリデーション、BootstrapによるUI整備
  • 工夫点:MVCモデルを意識し、保守しやすい構成を意識して設計

🔍 面接官がチェックしているポイント

  • 学習内容と制作物の一貫性があるか
  • どのくらい自走して取り組めたか
  • ソースコードや画面設計に工夫が見られるか

ポートフォリオは「あなたがどう学び、どう動いたか」を伝える証拠になります。簡単なアプリでも構いません。学んだこと・工夫したことを丁寧にまとめ、GitHubやNotionなどで整理しておくと、面接でも自信を持って話せます。

職務経歴書では「数字」「成果」「行動」を具体的に

未経験からエンジニア転職を目指す場合でも、職務経歴書は非常に重要な書類です。たとえ前職がエンジニア職でなくても、「どんな業務をして、どう貢献したか」を“具体的に”書ける人は評価されます。

特に意識したいのが、「数字」「成果」「行動」の3点です。


✅ なぜ数字・成果・行動が大事なのか?

採用担当者は、限られた時間で多くの書類をチェックします。その中で印象に残るのは、「実際に何をして、どう役立ったか」がイメージできる経歴です。

たとえば:

❌ NG例(抽象的な表現)

接客業務に従事し、お客様に満足していただける対応を心がけました。

✅ OK例(具体的な実績付き)

飲食店の副店長として月間売上300万円の店舗を管理。スタッフ8名の育成や、混雑時のオペレーション改善によって、前年比で売上を120%に向上させました。


✅ 数字が入ると一気に説得力が上がる

  • 売上や件数:月間○件、前年比○%アップ など
  • 規模:スタッフ○人、顧客○名対応 など
  • 時間:残業時間の削減、業務効率化なども有効

✅ エンジニア転職に活かせる要素を強調しよう

たとえ技術職でなくても、下記のような経験はエンジニア業務に通じます。

  • チームで目標を達成した経験
  • 業務改善や提案を行った経験
  • 論理的に考え、行動に移した経験

職務経歴書では「未経験だから」と遠慮せず、自分がやってきたことを客観的・具体的に表現することが大切です。
数字や成果を盛り込むだけで、あなたの仕事への向き合い方がしっかり伝わります。

職務経歴書で学習歴や志望動機を伝えるポイントはこちら
👉 【未経験OK】エンジニア職務経歴書の書き方テンプレ付き|転職成功の秘訣を解説


GitHubやブログなどのアウトプットも紹介する

未経験からエンジニアを目指す場合、「どれだけ学んだか」「どんなことができるのか」を客観的に示せる材料があると、面接や書類での説得力が一気に増します。そこで活用したいのが、GitHubや技術ブログ(Qiita・個人ブログなど)といったアウトプット媒体です。


✅ なぜアウトプットが評価されるのか?

企業が未経験者に求めるのは、現時点での完成度よりも「学ぶ姿勢」と「自走力」です。
GitHubにコードを公開していたり、ブログで学習内容やエラー解決法をまとめていたりすると、「この人は本気で学んでいるな」「継続して取り組んでいるな」と、可視化された努力として評価されます。


✅ アウトプット例と紹介方法

  • GitHub: 個人開発アプリ、チュートリアル学習の成果物、コードの更新履歴など
  • Qiitaやブログ: 学習の記録、技術の解説、ハマったエラーの解決法など
  • Notionや自己紹介ページ: スキルマップ、ポートフォリオの一覧、自己PRなど

面接や職務経歴書では、次のように紹介できます:

学習内容や個人開発したアプリはGitHubに公開しています。ソースコードだけでなく、READMEでアプリの概要もまとめています。
また、学習の中でつまずいた点やその解決法をQiitaの記事として投稿しており、アウトプットを通じて理解を深めるよう意識しています。


🔍 採用担当者が見ているポイント

  • コードの構成・命名・ドキュメントが整理されているか
  • エラーや学びを自分の言葉で説明できているか
  • 継続的に取り組む姿勢が感じられるか

ポートフォリオに載せきれなかった実績や思考は、アウトプットとして積み重ねておくことで、面接時の会話の材料にもなります
未経験者こそ、「どんな姿勢で学び続けているか」が問われるため、完璧でなくてもアウトプットを見せることに価値があります。


面接対策に役立つおすすめサービス・ツール

エージェントの模擬面接を活用しよう

未経験からエンジニア転職を目指す方にとって、本番の面接に慣れていないこと自体が大きなハードルになります。どんな質問をされるのか、どう答えればいいのか不安に感じるのは当然です。

そこでおすすめなのが、転職エージェントが提供している「模擬面接サービス」の活用です。


✅ 模擬面接を使うメリット

  • 実際の質問パターンを事前に把握できる
    →「志望動機」「学習経験」「将来の目標」など、よくある質問に慣れることができます。
  • 第三者から客観的なフィードバックがもらえる
    → 自分では気づけない改善点(話し方・表情・論理性)を教えてもらえます。
  • 緊張感のある場に慣れる
    → 本番の雰囲気に近い状態で練習することで、落ち着いて受け答えできるようになります。

✅ 未経験者向けサポートが充実したエージェントも多数

多くの転職エージェントでは、未経験者向けの面接対策として、

  • キャリアアドバイザーによる模擬面接
  • 質問リストの提供
  • 回答の添削サポート

などを無料で受けられます。

「未経験OK」「学習経験をどうアピールするか」といった、初心者ならではの悩みにも丁寧に対応してくれるので、一人で悩むよりも効率的に準備ができます。


🔍 おすすめの使い方

  • 本命企業の選考前に、一度模擬面接を受けておく
  • 回答内容を録音・記録し、改善ポイントを可視化する
  • 職務経歴書やポートフォリオについても、あわせて相談する

本気で転職を目指すなら、「ぶっつけ本番」はもったいない。模擬面接で事前に準備しておくことで、自信を持って本番に臨めるようになります。

エージェントは、面接突破の強力なパートナー。遠慮せず、積極的に活用していきましょう。

未経験からITエンジニアを目指す方におすすめの転職エージェント一覧はこちら
👉 未経験からITエンジニアへ!おすすめ転職エージェント5選【実績・サポート・求人の質で比較】


動画で練習できるアプリ・サービスも便利

面接の練習はエージェントの模擬面接だけでなく、**自宅で気軽にできる「動画練習ツール」や「アプリ」**を使うのもおすすめです。
スマホやPCのカメラを使って、自分の話し方・表情・視線などをチェックできるため、客観的に自分の受け答えを振り返ることができます。


✅ 動画練習のメリット

  • 自分の話し方のクセに気づける(早口・目線・語尾など)
  • 繰り返し練習できる(時間や場所に縛られない)
  • 録画して見返すことで改善点が明確になる
  • 本番の「カメラ面接」にも慣れることができる(Web面接対策に◎)

✅ おすすめの活用方法

  • 面接でよく聞かれる質問(志望動機・強み・学習経験など)を想定して録画
  • PREP法を意識して1〜2分でまとめて話す練習
  • スマホのメモアプリなどに話す内容のポイントだけを箇条書きにしておく
  • 表情や声のトーン、間の取り方もチェックする

✅ 初心者におすすめのツール例

ツール名特徴
面接練習アプリ(インタビューメーカーなど)質問リストに答える形式で録画練習できる
ZoomやGoogle Meetの録画機能実際のWeb面接の形式で練習できる
スマホのカメラ録画+三脚スマホ1台で手軽に練習・確認が可能

面接は「慣れ」が重要です。特に未経験者は、緊張で言いたいことがうまく出てこないこともあります。
動画での練習を繰り返すことで、自分の話し方に自信がつき、面接での説得力が大きくアップします。

手軽に始められる方法なので、エージェントのサポートとあわせてぜひ取り入れてみてください。


まとめ|誠実に、自分の言葉で語ることが一番の武器

未経験からエンジニア転職を目指す面接では、「高度な技術力」よりも「どんな姿勢で学び、成長しようとしているか」が見られています。
志望動機や学習経験、失敗エピソードなど、すべてに共通して大切なのは――「自分の言葉で、誠実に語ること」です。

完璧な受け答えや専門用語の多用は必要ありません。むしろ、面接官が評価するのは次のような点です:

  • 不器用でも、一つひとつ丁寧に考えながら話している
  • 分からないことは素直に認め、学ぼうとする姿勢がある
  • 過去の経験と学習を結びつけ、自分なりの言葉で伝えている

そうした「等身大の表現」こそが、あなたの誠実さとポテンシャルを伝えてくれる最大の武器になります。


✅ 最後にアドバイス

  • 想定質問には必ず自分の経験を織り交ぜて準備しておく
  • PREP法などの話し方を使って、話を整理するクセをつける
  • 面接本番で言葉に詰まっても、「正直に」「前向きに」伝えようとする気持ちを大切にする

未経験だからこそ、「この人と一緒に働いてみたい」と思ってもらえるような人間的な魅力や真剣さを、あなたらしく届けてください。

あなたの言葉で、未来をつかみにいきましょう。

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