「未経験からエンジニアになりたいけど、どの業界を目指すべきかわからない…」
そんな悩みを抱えていませんか?
ITエンジニアとひとことで言っても、SES・自社開発・受託開発・SIer・Web系スタートアップなど、業界の種類はさまざま。
業界ごとに「仕事内容・働き方・年収・将来性」が大きく異なるため、最初にどこを選ぶかが、あなたのキャリアの未来を大きく左右します。
本記事では、未経験からのエンジニア転職を目指す方に向けて、業界別の特徴をわかりやすく比較し、自分に合った業界の選び方を解説します。
さらに、実際に未経験からエンジニア転職を果たした筆者の経験も交えながら、「どの業界を選ぶと後悔しないか?」という視点でリアルな情報をお届けします。
✅ この記事でわかること
- 未経験者におすすめの業界はどこ?
- 各業界の働き方・年収・将来性の違い
- 自分に合った業界を見つけるための考え方
- 実際に未経験から転職した人の体験談
業界が決まったら → 未経験OKのエンジニア転職エージェント比較はこちら
この記事を読むことで、あなたにとって最適なスタート地点が明確になり、後悔のない業界選びができるようになります。
- 未経験からエンジニアを目指すなら「業界選び」が重要
- 未経験者におすすめの業界とは?【5つの比較軸】
- 業界別の特徴とメリット・デメリット
- 【業界マップ】どの業界が自分に合っている?タイプ別診断
- 私が選んだ業界とその理由【実体験ベース】
- 未経験者が業界を選ぶときの注意点
- まとめ|業界選びから、エンジニア転職の第一歩を踏み出そう
未経験からエンジニアを目指すなら「業界選び」が重要
なぜ業界選びが大切なのか?
未経験からエンジニアを目指すとき、どの業界に飛び込むかは、その後のキャリアに大きな影響を与えます。
なぜなら、エンジニアの仕事は「業界によって仕事内容・働き方・成長環境」がまったく異なるからです。
たとえば、同じ「Webエンジニア」という肩書きでも、以下のように業界ごとに中身が変わります。
業界 | 主な仕事の内容 | 環境・特徴 |
---|---|---|
SES | クライアント先に常駐して開発に参加 | 経験を積みやすいが配属先による |
自社開発 | 自社サービスの設計・開発・改善 | 技術に集中できる環境が多い |
受託開発 | 他社からの依頼でシステム開発 | 幅広い技術に触れられるが納期に追われる |
SIer | 大企業向けの大規模案件の調整・管理 | 安定志向だが開発より上流が多い |
Web系スタートアップ | 自社Webサービスの構築・運用 | 裁量が大きくモダン技術に触れやすい |
このように、業界によって求められるスキルや働き方、成長スピードが大きく異なります。
そのため、業界をしっかり見極めずに転職してしまうと、思っていた仕事と違った…というミスマッチが起こるリスクも高まります。
また、未経験者にとっては「成長環境が整っているかどうか」も非常に重要です。
たとえば、研修やOJTがしっかりしている業界・企業を選べば、スムーズに実務スキルを身につけられますが、サポートが乏しい環境だと孤立し、早期離職にもつながりかねません。
✅ キャリアの土台を築く「最初の一歩」こそ慎重に
「未経験からエンジニアになる=キャリアのスタート地点に立つ」ということ。
最初の選択が、その後の職歴・スキルセット・転職市場での評価にまで影響するため、業界選びはただの入り口ではなく“土台作り”なのです。
この記事では、そんな業界選びの判断基準と、各業界の特徴をわかりやすく解説していきます。
次の章では、未経験者にとっておすすめの業界を、5つの比較軸から評価していきましょう。
業界によって働き方・年収・学習内容がまるで違う
「エンジニア」とひとくちに言っても、業界によって働き方や年収、求められるスキルは大きく異なります。
この違いを知らずに就職・転職してしまうと、「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまう可能性があります。
ここでは、代表的な5つの業界について、働き方・年収・学習内容の違いを簡単に見ていきましょう。
💼 働き方の違い
業界 | 働き方の特徴 |
---|---|
SES | 常駐先での勤務。プロジェクトによって勤務地や業務内容が変わる |
自社開発 | 自社のオフィスで自社サービスを開発。腰を据えて働きやすい |
受託開発 | クライアントごとの案件をチームで対応。納期に追われることも |
Web系スタートアップ | 少人数・高裁量でスピード重視。リモートやフレックスも多い |
SIer | 大企業向けの大型案件が多く、上流工程や管理業務が中心になることも |
💰 年収の違い(初年度~3年目の目安)
業界 | 年収目安 | 備考 |
---|---|---|
SES | 300〜400万円 | 未経験者の受け入れが多く、年収は控えめ |
自社開発 | 350〜500万円 | 技術力や企業によって大きく変わる |
受託開発 | 350〜500万円 | 案件数や納期対応で年収差が出る |
Web系スタートアップ | 350〜600万円 | 成果主義・即戦力なら高年収も可能 |
SIer | 400〜550万円 | 大手企業では初年度から比較的高め |
📘 学習内容の違い
業界 | 主に求められるスキル・技術 |
---|---|
SES | Java、PHPなどの基礎言語+ビジネスマナーや報告スキル |
自社開発 | モダンな技術(React、Spring Bootなど)+設計力 |
受託開発 | 案件ごとの技術に幅広く対応する柔軟性 |
Web系スタートアップ | フルスタックスキル、UI/UX、クラウド活用など |
SIer | 要件定義、ドキュメント作成、システム設計など上流工程スキル |
🧩 自分に合った環境を選ぶことが、成長と働きやすさにつながる
たとえば「手を動かしてコードを書きたい人」がSIerに入ると、設計書作成や会議が中心の業務に違和感を覚えるかもしれません。
逆に「安定した環境で社会人スキルから身につけたい人」がスタートアップに入ると、スピード感や裁量の重さに戸惑うこともあるでしょう。
つまり、業界を選ぶことは、自分の価値観やライフスタイルに合った働き方を選ぶことでもあるのです。
次の章では、これらの違いをふまえたうえで、未経験者におすすめの業界を「5つの比較軸」で整理していきます。
未経験者におすすめの業界とは?【5つの比較軸】
比較①:求人数・採用ハードル
未経験からエンジニア転職を目指すうえで、最初に直面するのが「そもそも採用してもらえるのか?」という壁です。
各業界によって、未経験者に対する受け入れ体制や求人の数には明確な違いがあります。
🔍 業界別の求人数と採用ハードルの目安
業界 | 求人数の多さ | 未経験者の採用ハードル | コメント |
---|---|---|---|
SES | ◎ 非常に多い | ◎ 低め | 未経験可の求人が多く、入り口として人気 |
自社開発 | △ やや少なめ | △ やや高め | 実務経験やポートフォリオが求められることも |
受託開発 | ◯ 多い | ◯ 中程度 | 実務未経験でも教育前提で採用する企業あり |
Web系スタートアップ | △ 少なめ | △〜× 高め | 即戦力を求められるケースが多く、未経験には狭き門 |
SIer | ◯ 安定して多い | ◯〜◎ やや低め | 大手は未経験向け研修制度が整っている |
✅ SESは「最も入りやすい」業界
特にSES業界は、未経験者を積極的に採用している傾向があります。
現場常駐型で多くのプロジェクトが存在するため、業界全体として常に人材を募集しており、「ITスクール卒業者」「実務未経験者」もチャンスを得やすい環境です。
ただし、配属される現場のレベルや環境は運にも左右されるため、「入社後の成長環境」まで視野に入れて企業選びをすることが重要です。
✅ 自社開発やスタートアップは選考が厳しめ
一方で、自社開発企業やWeb系スタートアップは、技術力や自走力を重視する傾向があります。
書類選考や面接で「ポートフォリオ」や「開発経験(個人開発含む)」を問われるケースもあり、学習量や実践力が求められます。
そのため、未経験からいきなり狙うにはやや難易度が高く、SESや受託開発で経験を積んでからのキャリアアップも視野に入れておくと良いでしょう。
🎯 ポイントまとめ
- 採用ハードルの低さ重視ならSES・SIer
- スキルや作品で勝負できるなら自社開発・スタートアップも視野に
- 将来の転職を見据え、入り口としてどこが適切かを考えることが重要
📘 比較②:技術難易度・学習のしやすさ
エンジニアとして働くには、当然ながらプログラミングスキルやシステム理解が必要になります。
しかし、業界によって求められる技術レベルや、学ぶべき内容の幅には差があり、未経験者にとって「どれくらいハードルが高いのか?」は非常に重要なポイントです。
🔍 業界別の技術難易度・学習負荷の比較
業界 | 技術難易度 | 学習のしやすさ | コメント |
---|---|---|---|
SES | 低〜中 | ◎ 教育環境が整っている企業も多い | |
自社開発 | 中〜高 | △ 自走力が求められる | |
受託開発 | 中程度 | ◯ 案件ベースで幅広い技術を学べる | |
Web系スタートアップ | 高 | △ トレンド技術を常にキャッチアップ | |
SIer | 低〜中 | ◯ 座学研修が多く体系的に学べる |
✅ SES・SIerは基礎から学べる環境が整っている
未経験者にとって取り組みやすいのが、SES業界とSIer業界です。
多くの企業では、入社時に基礎研修やOJTが用意されており、「プログラミング経験ゼロ」でもスタートを切ることができます。
また、プロジェクトによっては「テスト」「保守」「運用」など、比較的難易度の低い工程から経験を積むことができるため、段階的にスキルを身につけやすいのも特徴です。
✅ Web系や自社開発は「高スキル志向」
一方、自社開発やWeb系スタートアップは、技術選定の自由度が高く、モダンな技術を扱う企業が多いため、求められるスキルレベルも相応に高くなります。
例えば、フロントエンドならReactやVue.js、バックエンドならSpring BootやNode.js、インフラではAWSやDockerなど…
これらを自力でキャッチアップし続ける必要があるため、学習への意欲と継続力が必須です。
ただし、成長環境としては非常に優れているため、「とにかく実力を伸ばしたい」という人にはぴったりの選択肢です。
🎯 ポイントまとめ
- 基礎から丁寧に学びたい人 → SES・SIer
- 幅広い技術に触れて成長したい人 → 受託開発
- モダン技術でキャッチアップしていきたい人 → 自社開発・スタートアップ
💰 比較③:年収の相場
転職を考える上で、やはり気になるのが年収(給与水準)です。
「未経験だから安くても仕方ない」と思いがちですが、業界によってスタート時点の年収にも差があり、キャリアアップ後の伸び方も大きく異なります。
ここでは、初年度〜3年目程度を想定した年収レンジと、将来的な収入の伸び方について解説します。
🔍 業界別|初年度〜3年目の年収比較
業界 | 初年度の年収目安 | 3年目の年収目安 | 備考 |
---|---|---|---|
SES | 280〜350万円 | 350〜450万円 | 経験を積んでから年収アップしやすい |
自社開発 | 320〜450万円 | 400〜600万円 | スキル次第で年収の伸びが大きい |
受託開発 | 300〜400万円 | 380〜550万円 | 案件数や担当領域により変動あり |
Web系スタートアップ | 350〜500万円 | 450〜700万円 | 即戦力なら高年収スタートも可能 |
SIer | 320〜450万円 | 400〜550万円 | 大手なら福利厚生込みで安定感あり |
✅ SESはスタートは低めだが「実務経験の蓄積」で上がる
SES業界は「未経験歓迎」の間口が広い分、初年度の年収は控えめです。
ただし、1~2年で複数の現場経験を積むことで、より好条件の案件に参画できるようになり、年収もアップしやすくなります。
また、フリーランスエンジニアとして独立する人も多く、将来的には高単価案件へのチャレンジも可能です。
✅ 自社開発・Web系はスキル次第で高年収スタートも
モダンな技術スタックを扱う自社開発やWeb系スタートアップでは、実力がある人材には高い報酬が提示される傾向にあります。
未経験から入る場合でも、ポートフォリオやGitHubの活動などでスキルを証明できれば、他業界より高めのスタート年収を狙うことも可能です。
ただし、成果主義である分、成長が遅れると評価されにくい面もあるため、日々の学習と成果の可視化が重要です。
✅ SIerは「安定・堅実」な年収水準
SIer業界は、大手企業や公共案件を多く扱うため、初任給や福利厚生が安定している傾向にあります。
年功序列の色が残る企業も多く、「派手な昇給はないが、着実に上がっていく」というタイプの働き方を好む人には向いています。
🎯 ポイントまとめ
- SES → 実務経験を積めば単価が上がりやすい
- 自社開発・Web系 → スキル次第で高年収スタートが可能
- SIer → 安定・堅実なキャリア設計に向いている
🔮 比較④:将来性とキャリアの伸びしろ
「未経験からでも入れるか」だけでなく、もう一歩先を見据えるなら、その業界で5年後・10年後も活躍できるのかという「将来性」も重要なポイントです。
ここでは、各業界の将来性・技術トレンドへの対応力・キャリアパスの広がりを比較します。
🔍 業界別|将来性・キャリアの広がり比較
業界 | 将来性 | キャリアの伸びしろ | コメント |
---|---|---|---|
SES | △ 安定だが単価の天井あり | ◯ スキル次第でフリーランス転身も可能 | |
自社開発 | ◎ プロダクト成長とともに活躍の幅が広がる | ◎ リーダー・技術責任者・PMへの道もある | |
受託開発 | ◯ 多様な案件でスキルが広がる | ◯ キャリアの選択肢は多いが主体性が必要 | |
Web系スタートアップ | ◎ 技術トレンドの中心地 | ◎ CTOや技術顧問など高レベル職も視野に | |
SIer | △ 大企業需要はあるが古い体質も | △ 上流工程に特化しやすく、技術継続には注意が必要 |
✅ 自社開発・Web系スタートアップは「スキル資産が積み上がる」
自社サービスを成長させていく環境では、設計・改善・運用などプロダクトに長く関わる経験が積みやすく、
将来的にはテックリードやプロダクトマネージャーなど、高度専門職へのキャリアパスが明確です。
特にWeb系スタートアップでは、クラウドやAI、DevOpsなど最新技術の習得環境も整っており、将来の市場価値が高まりやすいです。
✅ SESやSIerは「安定感」はあるが、自走力がないと頭打ちも
SESやSIer業界も一定の需要がありますが、人月商売モデル(=時間を売る働き方)であるため、スキルの幅を広げないと単価が上がりにくい傾向があります。
また、現場に依存した働き方になりやすいため、自分の裁量でキャリアを切り拓いていくには、自発的な学習や転職を通じた環境選びが必要です。
✅ 受託開発は「スキルの幅は広がるが、戦略性が必要」
多種多様な案件を経験できる受託開発は、短期間で多くの技術に触れられる反面、深掘りがしづらいという課題もあります。
ただし、「技術×業務理解」や「クライアント対応力」などビジネス的な視点も磨かれるため、PMやコンサル的なキャリアにもつながる可能性があります。
🎯 ポイントまとめ
- 将来的にフルスタック・リードエンジニアを目指すなら自社開発・Web系がおすすめ
- SESやSIerでも、自己学習と戦略的な経験積みで高単価人材は目指せる
- キャリアの幅を広げるには、環境+自分自身の主体性が鍵になる
🧘♂️ 比較⑤:働きやすさ(残業・職場環境)
エンジニアの仕事というと「激務」「残業が多い」というイメージを持たれがちですが、業界や企業によって働き方は大きく異なります。
ここでは、「労働時間」「リモート可否」「チーム体制」「職場の雰囲気」など、働きやすさに直結する要素を比較していきます。
🔍 業界別|働きやすさの比較
業界 | 働きやすさ | コメント |
---|---|---|
SES | ◯ 現場次第。定時の現場なら安定 | 配属先によって大きく変わるため事前確認が重要 |
自社開発 | ◎ 働き方の自由度が高く、裁量あり | リモート・フレックス導入企業も多い |
受託開発 | △ 納期前は忙しくなりがち | 案件単位で波がある |
Web系スタートアップ | △〜◯ ハードワークだが自由度高め | スピード感と責任感が求められる |
SIer | ◯ 安定企業が多く、残業も抑えられている | 官公庁案件などはスケジュールに余裕あり |
✅ 自社開発は「柔軟な働き方」ができる企業が多い
最近では自社開発企業を中心に、リモートワークやフレックスタイム制を導入している企業が増加しています。
また、自分たちのペースで開発スケジュールを組めるため、納期に追われすぎることが少なく、余裕を持って働ける環境が整っているケースも多いです。
✅ SESは「現場ガチャ」に要注意
SESでは、常駐先の環境にすべてが左右されるため、
残業の有無・使う技術・職場の雰囲気・育成環境などが、企業ではなく「配属先によって決まる」という特殊な構造があります。
そのため、未経験で入る場合は、「どんな現場に配属されるのか?」を面接などでしっかり確認することが重要です。
✅ 受託開発・スタートアップは「納期とスピード」に追われることも
受託開発では、クライアントの納期に合わせた働き方になるため、納期前は残業が多くなる傾向があります。
また、Web系スタートアップはスピード重視・成果主義の文化が強いため、自由な反面、自己管理と責任が求められる点に注意が必要です。
✅ SIerは「安定派」におすすめ
SIerは大企業や公共案件を扱うことが多く、納期に余裕のあるスケジュールが組まれているケースが多いです。
また、正社員として福利厚生が充実している企業も多く、安定して働きたい人にはおすすめの選択肢です。
🎯 ポイントまとめ
- 働きやすさ重視 → 自社開発・SIer
- 自由度・裁量重視 → Web系スタートアップ・一部自社開発
- 環境ガチャを避けたい人は、SESでは配属先をよく確認しよう
業界別の特徴とメリット・デメリット
SES(システムエンジニアリングサービス)
🔎 SESとは?
SESとは「システムエンジニアリングサービス」の略で、エンジニアが自社ではなく他社の現場(常駐先)に出向いて開発業務を行う働き方です。
クライアントと契約を結んで、一定期間エンジニアを“貸し出す”というビジネスモデルが特徴です。
プロジェクトは数ヶ月〜1年単位で変わることが多く、様々な現場で経験を積むことができます。
✅ SESのメリット
- 未経験OKの求人が豊富
- ITスクール卒や独学レベルでも採用されるチャンスがある
- 配属先で実務経験を積める
- 要件定義〜開発・運用まで多様な工程に関われる可能性あり
- 職場が変わることで幅広い知見が得られる
- さまざまな業界・開発スタイルを経験できる
⚠ SESのデメリット
- 配属先によって成長環境がバラバラ
- 「テスターだけ」「資料作成だけ」など技術的に物足りないケースも
- 自社に戻る時間が少なく孤立しやすい
- キャリア相談や社内のサポート体制が弱い会社もある
- プロジェクトが変わるたびに人間関係や環境に慣れる必要あり
- 毎回“新入り”としての苦労がある
👤 SESに向いている人
- とにかく早く現場経験を積みたい人
- コミュニケーションが得意で柔軟に環境に適応できる人
- 将来フリーランスを視野に入れている人
自社開発
🔎 自社開発とは?
自社開発とは、自社で企画・運営しているWebサービスやシステムを社内で開発・改善する業態です。
業務は長期的なプロダクト運用が中心で、チーム内で要件定義・設計・開発・テスト・運用までを一貫して行います。
エンジニアの裁量が大きく、技術選定やUI改善にも積極的に関われるのが特徴です。
✅ 自社開発のメリット
- 腰を据えてじっくり開発に取り組める
- 長期的にプロダクトに関わりながら改善していける
- モダンな技術を使って開発できる環境が多い
- React、Vue.js、Spring Boot、AWSなど
- 社内コミュニケーションが取りやすく、働きやすい
- リモート・フレックス導入企業も多い
- キャリアパスが明確(リードエンジニア・PMなど)
- 技術に特化 or マネジメント志向 どちらも目指せる
⚠ 自社開発のデメリット
- 未経験で入るハードルはやや高い
- 書類選考やポートフォリオ提出が求められることも
- 一つの技術に特化しやすく、守備範囲が狭まる可能性も
- 技術的な幅を広げたい人は、意識的な学習が必要
- プロダクト次第で技術的挑戦の少ないフェーズもある
- 成熟期のサービスは保守・改善が中心になることも
👤 自社開発に向いている人
- 腰を据えてひとつのサービスを育てていきたい人
- ユーザー目線でプロダクト改善に関わりたい人
- 働きやすさやチームの一体感を重視する人
受託開発
🔎 受託開発とは?
受託開発とは、クライアントから依頼を受けてシステムやアプリを開発するスタイルの業界です。
「社外の要望をもとに、納期・予算・仕様に応じたシステムを作る」という性質上、開発はプロジェクト単位で進みます。
要件定義から設計・実装・テストまで一通り経験できることが多く、“技術の幅”を広げやすい環境が魅力です。
✅ 受託開発のメリット
- 多様な案件に関われるためスキルの幅が広がる
- 業種や技術が毎回異なり、飽きが来にくい
- チーム開発が基本で、現場で実践力が身につく
- Git・レビュー・進捗管理なども実務レベルで経験できる
- 未経験者の教育に力を入れている企業もある
- 中小〜中堅企業でポテンシャル採用が活発
⚠ 受託開発のデメリット
- 納期があるため、時期によって忙しさに波がある
- 案件によっては残業・休日出勤が発生することも
- クライアントの指示に従う立場になることが多い
- 自分の意見や提案が通りにくい現場もある
- プロダクトに深く関わり続けるスタイルではない
- 一過性の関与になるため、長期視点では物足りないと感じる人も
👤 受託開発に向いている人
- 短期間でいろいろな技術に触れてみたい人
- クライアントとのやりとりも含めて成長したい人
- チームで開発しながらスキルを磨きたい人
Web系スタートアップ
🔎 Web系スタートアップとは?
Web系スタートアップとは、インターネット上で展開する自社サービスを中心に開発・運営している新興企業のことを指します。
フードデリバリー、SaaS、HRテック、フィンテックなど、IT×アイデアで新しい価値を提供する企業が多く、技術とスピード感のある環境が特徴です。
スタートアップという性質上、少人数での開発・運用が基本で、一人のエンジニアに求められる裁量が大きい傾向にあります。
✅ Web系スタートアップのメリット
- モダンな技術スタックに触れられる
- Next.js、TypeScript、GraphQL、Firebase、GCPなど最先端の技術に積極的
- 裁量が大きく、自分の意見や提案が通りやすい
- サービスの成長に直接貢献できる実感が得られる
- 開発だけでなく事業づくりにも関われる
- 経営者目線やビジネス感覚も磨かれる
⚠ Web系スタートアップのデメリット
- 即戦力を求められる傾向が強く、未経験にはやや厳しい
- 基礎が固まっていないとついていけない可能性あり
- 業務範囲が広く、学ぶことが多い
- フロント・バック・インフラ・マーケなど何でもやる環境
- 事業が不安定な場合もあり、急成長と撤退が紙一重
- キャリア初期にはリスクとなる場合も
👤 Web系スタートアップに向いている人
- 最新技術を使ってどんどん成長したい人
- 自走力があり、自分で調べて解決できる人
- 将来フルスタックやCTO、起業を目指している人
SIer(システムインテグレーター)
🔎 SIerとは?
SIer(エスアイアー)とは、企業や官公庁向けに業務システムの設計・開発・運用までを一括して請け負う企業を指します。
銀行や保険、製造業、自治体などの「大規模・ミッションクリティカルなシステム」が中心で、社会インフラに近い安定性の高い分野で活躍しています。
エンジニアとしては、要件定義や設計などの上流工程に関わる機会が多いのが特徴です。
✅ SIerのメリット
- 大規模プロジェクトでの経験が積める
- 数十人〜数百人規模の案件もあり、組織的な開発を学べる
- 教育体制や研修制度が充実している企業が多い
- 大手企業を中心に、未経験者向け研修が整っている
- 安定志向・福利厚生重視の人に向いている
- 給与水準や労働条件が整っている企業が多い
⚠ SIerのデメリット
- 技術よりも管理・調整業務が多くなりがち
- ドキュメント作成・進捗管理などが主業務になることも
- 最新技術に触れる機会が少ない場合がある
- レガシー環境や保守がメインのプロジェクトも多い
- 意思決定が遅く、変化に時間がかかる文化もある
- スピードや柔軟性を求める人にはやや窮屈
👤 SIerに向いている人
- 安定した環境で着実にスキルを身につけたい人
- ドキュメント作成や調整・管理が得意な人
- 社会的に意義のある大きなシステムに関わりたい人
【業界マップ】どの業界が自分に合っている?タイプ別診断
安定志向 → SIer・自社開発
「とにかく安心して働きたい」「将来も見据えて、腰を据えて働ける環境がいい」
そんな安定志向の強い人には、SIerや自社開発系の企業が向いています。
🏛 SIer:安定性と制度の充実が魅力
SIerは、大企業や官公庁を相手にした“基幹システム”の開発を請け負う業界で、
案件自体が数年単位と長期的で、公共性が高いため、景気変動の影響を受けにくいという特徴があります。
また、大手SIerでは以下のような点が評価されています:
- 新人研修や技術研修が手厚い
- 年功序列で給与・昇進が安定
- 育休・産休、福利厚生なども完備
- 基本的に土日休み、残業もコントロールされやすい
「最新技術をガンガン使って成長する」よりも、落ち着いてコツコツ積み上げるタイプの人におすすめです。
🏢 自社開発:働きやすさと安定成長を両立できる
自社開発企業も、中長期で自社プロダクトを育てていくスタイルのため、
納期プレッシャーや急な方針転換に振り回されることが少なく、計画的に開発を進めやすい環境です。
また、近年では以下のような働き方が主流になりつつあります:
- フレックスタイムやリモート勤務
- 無理のない開発スケジュール
- チームでのレビュー・育成文化
- 風通しの良い社内コミュニケーション
スキルを磨きながらもワークライフバランスを大切にしたい人には最適な選択肢です。
🎯 こんな人におすすめ
- とにかく安定した職場で長く働きたい
- 技術も大事だけど、生活リズムや将来の安心も重視したい
- 無理な残業やプレッシャーが少ない環境で育ちたい
スピード重視 → SES・スタートアップ
「とにかく早く成長したい」「現場で実践を積みながらキャッチアップしたい」
そんなスピード重視タイプの人には、SESやWeb系スタートアップがおすすめです。
💼 SES:早く現場に出て経験を積める
SESは、未経験者でも比較的短期間で“実務の現場”に立てることが最大の魅力です。
配属先によっては開発・テスト・運用などさまざまな工程に関われるため、実践ベースでスキルを身につけたい人にはぴったりの環境です。
現場ごとに以下のような経験が積めます:
- JavaやPHPなどの業務系言語
- チームでの開発フロー(レビュー・進捗管理など)
- 社内外とのコミュニケーション、報連相
「とにかく現場経験を早く積みたい」「学びながら収入も得たい」人には、SESはスタートラインとして最適な選択肢です。
🚀 Web系スタートアップ:爆速で技術とビジネスを学べる環境
スタートアップでは、一人のエンジニアに任される裁量が大きく、スピード感のある開発が求められます。
そのぶん、開発以外にも以下のような領域まで関わることも珍しくありません:
- UI/UX改善やA/Bテスト
- サーバーレスやクラウド設計
- ビジネスモデル・KPI設計などの戦略面
大変ではありますが、「成長環境」としては最前線。短期間でのスキルアップ・経験値の積み上げが可能です。
🎯 こんな人におすすめ
- 成長スピードを最優先に考えている
- とにかく実践の場に立ちたい
- プレッシャーの中で自走しながら学べるタイプ
幅広く経験したい → 受託開発
「いろいろな技術に触れてみたい」「特定の技術に縛られず、柔軟にスキルを広げたい」
そんな好奇心が旺盛でスキルの幅を広げたいタイプには、受託開発がおすすめです。
🧩 多様な案件で“実戦経験”を積める
受託開発は、クライアントからの依頼に応じてシステムを構築するため、プロジェクトごとに業界や技術が異なります。
例えば、次のような多様な案件を経験できる可能性があります:
- ECサイト構築(PHP+MySQL)
- 業務システム開発(Java+Spring)
- iOS/Androidアプリ開発(Flutter、React Native)
- Webアプリ+クラウド環境(AWS+Node.js)
このように、数年で10社分の経験に相当するほどの技術の幅が身につくこともあります。
🧠 柔軟性・応用力が鍛えられる
案件ごとに「目的・スケジュール・体制・使用技術」が毎回違うため、対応力・応用力・業務理解力が自然と鍛えられます。
また、クライアントとの折衝や要望ヒアリングを通じて、技術以外の“ビジネス視点”も養われるのが強みです。
⚠ 働き方には波もある
受託開発は納期に追われることも多く、案件前半は余裕があっても、後半に残業が増えるケースも。
また、複数案件を並行して進める企業もあり、マルチタスクに強い人には向いていますが、集中型の人にはストレスになることもあります。
🎯 こんな人におすすめ
- 多様なスキルをバランスよく身につけたい
- 開発だけでなく要件定義や折衝にも関わってみたい
- ひとつの環境よりも、変化がある方が成長できると感じる
私が選んだ業界とその理由【実体験ベース】
🧭 SESからキャリアをスタートした理由
私がエンジニアとしての第一歩を踏み出したのは、SES(システムエンジニアリングサービス)企業でした。
正直に言えば、「他の業界に行きたかったけど、未経験で通る自信がなかった」というのが本音です。
当時の私は、プログラミングを学んでいたとはいえ、実務経験ゼロ、ポートフォリオも満足に完成していない状態。
それでも、「IT業界で働きたい」という思いだけは強く、実務経験を積める環境に早く飛び込みたいという気持ちで動いていました。
🔹 SESを選んだ3つの理由
① 未経験からでも応募できる求人が多かった
自社開発や受託開発は書類すら通らない中で、SES企業は面接の機会をしっかりくれたのが大きかったです。
学習状況ややる気を見てくれて、「この人は現場で育つ可能性がある」と判断してくれたのだと思います。
② 早く“現場”に立てるチャンスがあった
SESの最大の特徴は、「常駐先=現場」に出られること。
最初は簡単なテスト業務や運用からでしたが、現場で働く中で、実践的な技術や社会人マナーが自然と身についたのは大きな経験でした。
③ キャリアの“土台”として割り切れた
正直、SESには不安もありました。「配属先ガチャ」「スキルがつかないのでは」という話も聞いていたからです。
でも私は、「まずは土台作り。経験を積んでから次のステップに進めばいい」と割り切っていました。
💡 結果的に良かったと思える理由
- 実務経験1年を経て、自社開発系の企業にも転職できた
- チーム開発や報告・相談の力が身についた
- “技術だけでなく、働く姿勢”の重要性を学べた
最初の選択として100点満点ではなかったかもしれません。
でも、未経験の自分にとっては「実践の場に立てたこと」が何よりの財産になっています。
実際に働いてみて感じたこと
SES企業に入社し、実際に現場で働き始めてから見えてきたことは、良い面もあれば、想像と違う面もありました。
ここでは、私が未経験からエンジニアとして現場に立ったときに感じたリアルな気づきをお伝えします。
✅ 「現場でしか学べないこと」がたくさんあった
現場では、技術以上に求められたのが以下のような力でした:
- わかりやすい報告・連絡・相談
- 資料の読み解き・仕様書の確認
- エラーの切り分け・対処方法の仮説立て
最初は簡単なテスト業務からのスタートでしたが、“現場のスピード感”や“チームでの開発”を体感することで、学校や独学では得られなかった視点が増えました。
「この仕様ってどういう意味?」「なぜこの処理が必要?」
そうやって考える力が、自然と身についたのは大きな収穫です。
⚠ 技術的な成長にギャップを感じた時期も
一方で、最初の現場ではあまりコードを書かせてもらえず、「これってエンジニアの仕事なのかな?」と感じたことも正直ありました。
- 単純作業ばかりで、スキルが伸びている実感が持てない
- 新しい技術に触れる機会が少ない
- 現場が終わったら次の案件がどうなるか不透明
このような不安は常にありました。
ただ、そこで腐らずに**「今の自分にできることを全力でやる」「自分でも学習を継続する」**というスタンスを保ち続けたことが、後のキャリアアップにつながったと思っています。
💡 “エンジニアとして働く”という土台ができた
振り返ってみると、SESでの最初の1〜2年は、技術以上に“仕事の姿勢”や“チームの中で動く力”を養えた期間だったと感じます。
- クライアントに信頼されるにはどうすればいいか
- わからないことをどう聞くか、調べるか
- 周囲のメンバーとどう連携を取るか
これらのスキルは、技術力と同じくらい大切で、後の転職や現場でも確実に役立っています。
転職後のキャリアアップの流れ
SESとして1〜2年、複数の現場で経験を積んだ私は、
「もっとモダンな技術を使って開発がしたい」「プロダクトを深く育てていきたい」という思いから、自社開発系の企業への転職を決意しました。
🔁 転職活動で活かせた“現場経験”
SESでの実務経験は、以下のような強みとして評価されました:
- 複数のプロジェクトでチーム開発に携わっていたこと
- 開発だけでなく、テスト・運用・ドキュメント整備なども経験済みであること
- 報連相・ビジネスマナーなどの基本が身についていたこと
未経験からいきなり自社開発を目指すのは難しくても、「実務経験者」として転職市場で評価される立場にはなれていたと感じます。
💻 転職後は技術的な伸びしろを実感
自社開発に転職してからは、技術的にも以下のようなステップアップがありました:
- JavaやSpring Bootを使った設計〜実装の主担当に
- GitやCI/CDなど、モダンな開発フローを習得
- チームでコードレビューをしながら技術力を強化
- サーバーやDB設計など、フルスタックに近い業務範囲も経験
また、社内に相談できる先輩がいる環境だったため、技術的な成長スピードも一気に上がりました。
🔧 SESは“通過点”でも、“財産”になった
SESを経て自社開発に転職し、現在はリーダーとして後輩育成やプロジェクト管理にも関わっています。
今では、「最初にSESを選んだのは正解だった」と思っています。
なぜなら、
- 現場で鍛えられた“基本動作”が自分の土台になった
- 幅広い工程を経験したおかげで“柔軟性”が身についた
- 苦労を知っているからこそ、後輩にもリアルなアドバイスができる
からです。
🎯 キャリアは“積み上げ式”。焦らず一歩ずつでOK
未経験からのスタートは不安も多いですが、最初の一歩を踏み出し、実務経験を積めば確実に次の道は拓けます。
「どこから始めるか」も大事ですが、もっと大事なのは「経験をどう活かすか」です。
私のようにSESをステップにして自社開発や上流工程に進むことは、誰にでも十分可能です。
未経験者が業界を選ぶときの注意点
求人情報だけを鵜呑みにしない
未経験からエンジニアを目指す方にとって、最初に目にするのが「求人情報」ですが、それだけで判断してしまうのは非常に危険です。
求人には、企業の良い面が強調されていたり、実態と異なる表現がされていたりする場合もあるからです。
🧩 よくある“誤解を招く表現”の例
求人の文言 | 実際の意味や注意点 |
---|---|
未経験歓迎 | 教育体制が整っているとは限らない。放置されるケースも |
研修制度あり | 外部セミナー1回のみ、OJT=いきなり現場 という場合も |
自社サービス開発 | 実際はSESや受託案件が中心で、自社開発は一部だけということも |
月収35万円〜 | 未経験者は下限の基本給+みなし残業代が含まれている場合あり |
🧐 大切なのは「中身を見極めること」
求人票を見たら、以下の点を必ずチェック・比較するようにしましょう:
- 配属先や業務内容は具体的か?
- 「研修あり」の中身は何か?期間・講師・内容は?
- 自社開発と書かれていても、全体の業務割合は?
- どのようなプロジェクトに未経験が関われるのか?
求人だけではわからない部分を確認するために、面接での逆質問や口コミサイト、現場社員とのカジュアル面談なども活用しましょう。
短期的な条件よりも、長期的なスキル習得を意識する
未経験からエンジニアを目指すと、どうしても「今すぐの条件」に目が行きがちです。
たとえば、以下のような条件は一見魅力的に映るかもしれません:
- 未経験歓迎・内定率が高い
- 初任給30万円以上
- 完全週休2日制・定時退社OK
確かに、こういった条件は安心感があります。ですが、**本当に重視すべきは「5年後も通用するスキルが身につくかどうか」**です。
🎯 なぜ“スキル習得”が重要なのか?
エンジニアは、技術を使って価値を提供する職業です。
どんなに条件が良くても、スキルが身につかなければキャリアが伸び悩み、次の選択肢が狭まってしまいます。
たとえば…
- 入社してもテスト作業ばかりでコードを書かせてもらえない
- 技術が古く、モダンな開発に対応できない
- 自分で設計や開発を経験できず、上流工程に進めない
こういった環境に長くいると、転職市場での評価が下がり、選べる企業が少なくなってしまうこともあります。
📘 “長期的視点”で見るべきポイント
求人や企業を選ぶときは、次のような点を意識しましょう:
- 実際に使われている技術スタック(古すぎないか?)
- 未経験者がどう育っているか(OJTや先輩のサポート体制)
- プロジェクトの工程にどこまで関われるか(実装・設計など)
- 現場で自分のスキルが伸びている実感が持てるか
企業選びと業界選びはセットで考える
「SESだからブラック」「自社開発だからホワイト」
そんなふうに、業界のイメージだけで判断するのは危険です。
なぜなら、同じ業界でも企業ごとに働き方や成長環境が大きく異なるからです。
🏢 たとえば、SES業界でもこんな違いがある
企業A | 企業B |
---|---|
研修制度あり(3ヶ月) | OJTでいきなり現場に配属 |
技術習得を重視した現場選定 | 配属は営業判断のみ |
年2回の面談でキャリア相談あり | 配属後は連絡なし |
どちらも「SES企業」ですが、実際の環境やフォロー体制はまったく違うことがわかります。
🧭 見極めるべきは“企業文化”と“育成の仕組み”
業界の特徴を理解するのは大切ですが、それ以上に重要なのが**「その会社がどんな方針で未経験者を育てているか」**です。
以下のポイントは、応募前や面接時にしっかり確認しましょう:
- 未経験者の育成実績はあるか?
- 配属先やプロジェクトの選定はどう決まるか?
- 研修内容や期間は具体的にどのようなものか?
- メンター制度や定期面談はあるか?
これらを確認することで、同じ業界でも“当たり企業”を選ぶ可能性が高まります。
🎯 最終的に決め手になるのは「人」
また、面接で出会う現場エンジニアや教育担当者の人柄・姿勢からも、その企業の雰囲気が伝わってきます。
「この人たちと働きたいと思えるかどうか」は、意外と的確な判断材料になります。
まとめ|業界選びから、エンジニア転職の第一歩を踏み出そう
未経験からエンジニアを目指す上で、**「どの業界を選ぶか」**は、今後のキャリアに大きな影響を与える重要な選択です。
各業界には、それぞれの特徴やメリット・デメリットがあり、正解は人によって異なります。
📌 あなたに合った業界を選ぶための視点をもう一度
- 早く現場経験を積みたい → SES・スタートアップ
- 安定した環境でじっくり学びたい → SIer・自社開発
- 幅広い技術を経験したい → 受託開発
- 将来的に高単価や独立を目指したい → フルスタック志向の企業
大切なのは、求人の文言やイメージだけで判断するのではなく、自分の価値観・キャリアの目的・学びたい技術に合った業界と企業を選ぶことです。
🎯 次のアクション:自分の可能性を広げよう
- どの業界が気になるか、この記事をもとに書き出してみましょう
- 気になる企業が見つかったら、研修内容や配属先、実際の開発内容を調べてみましょう
- エージェントやキャリアアドバイザーに相談するのも有効です
業界が決まったら、次は行動へ!
転職活動を始めたい方は、こちらの記事でエージェントを比較してみましょう。
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