会社員は「頑張りすぎなくていい」と思った理由– 精度70%で回すようになって、人生がラクになった話 –

キャリアアップ・働き方

「もっと頑張らなきゃ」「人より努力しないと置いていかれる」——そう思って、会社員としてのキャリアをひたすら全力で走り続けてきました。残業もいとわず、休日も仕事のことばかり考えて、常に120%の力でやってきたつもりです。

でもある時、気づいたんです。
「これ、誰も評価してないし、むしろ自分ばかり損してるかも?」

そこから僕は、仕事の「精度」をあえて70%に下げるという方針に切り替えました。もちろん最初は不安でした。でも、この選択が結果的に仕事もうまく回るようになり、副業やプライベートに使える時間も生まれ、人生がラクに好転していったんです。

この記事では、僕が「頑張りすぎていた時期の失敗」と「70%主義に切り替えて得られた変化」、そして衝突を避けながら賢く立ち回る工夫についてリアルな実体験としてお話しします。

  1. 頑張りすぎたあの頃と、燃え尽きた自分
    1. 遅くまで残業、休日も仕事、すべてに全力だった日々
      1. でも、気づけば心も体もボロボロに
      2. 「全力でやること」が目的になっていた
    2. 頑張っても報われない理不尽さと、メンタルの摩耗
  2. 「70%主義」で仕事も人生もラクになった
    1. きっかけは「もう無理」と思ったあの日
    2. 70%で回すと、なぜか成果が出るようになった理由
      1. ① 本当に重要なことに集中できるようになった
      2. ② 余裕があるから、判断ミスが減った
      3. ③ 周囲の“過剰な期待”をリセットできた
  3. 賢く立ち回るために取り入れた3つの習慣
    1. ① 優先順位を常に明確にする
      1. ▷「やらないこと」を決める勇気
      2. ▷ 緊急 vs 重要のフレームで仕分ける
      3. ▷ 朝イチに「今日の最優先」を1つ決める
    2. ② 仕組み化・定型化して思考コストを削減
      1. ▷「考えなくてもできる状態」を増やす
      2. ▷ 「1回で決めたルール」を繰り返すだけにする
      3. ▷ 「集中すべき場面」だけにリソースを残す
    3. ③ 自動化できるところはすべて自動化
      1. ▷ まずは「繰り返している作業」を洗い出す
      2. ▷ 無料ツール・既存機能でも十分自動化できる
      3. ▷ 人力じゃなくても回る仕組みを持つことの価値
  4. 「頑張らない」ことが周囲との摩擦にならないために
    1. 期待値コントロールを日常的に行う
      1. ▷ 最初に「できること・できないこと」を明確にする
      2. ▷ 期限や精度の基準を自分から提示する
      3. ▷ 信頼関係は「期待に応えすぎないこと」でも築ける
    2. 「見せ方」で損しない工夫
      1. ▷ 70%でも「丁寧にやっている感」を出す
      2. ▷ 提出タイミングと「報連相」で信頼感を高める
      3. ▷ 完璧より「意図を伝える」ことを意識する
    3. 本当に頑張るべき場面だけ集中する
      1. ▷ 締め切り・プレゼン・顧客対応など「勝負所」に全力を注ぐ
      2. ▷ 「普段とのギャップ」が好印象を生む
      3. ▷ 緊張感のある場面を「自分の見せ場」に変える
  5. まとめ|「頑張らない」が、結果的に自分も周りも救う

頑張りすぎたあの頃と、燃え尽きた自分

遅くまで残業、休日も仕事、すべてに全力だった日々

会社員として働き始めた頃の僕は、とにかく「全部全力」が当たり前でした。

与えられた仕事はもちろん、自分の担当じゃない業務にも首を突っ込み、
誰よりも早く出社して、誰よりも遅くまで残業していました。
休日も家でPCを開いて仕事の続きや自己学習をして、「努力=正義」だと信じて疑いませんでした。

特にエンジニアに転職して間もない頃は、「早く一人前にならなきゃ」「期待に応えなきゃ」と常に焦っていました。
スキルも経験もない中で、周囲と並ぼうと必死だったんです。


でも、気づけば心も体もボロボロに

  • 夜遅くまで作業しても、翌朝のミーティングには当然のように参加
  • 自分のタスクを後回しにしてでも、他人のトラブル対応を優先
  • 食事も睡眠も適当で、「いつか倒れるな」と思いながらも止まれない

そんな生活を続けていたある時、「もう無理だ」と体がブレーキをかけてきました。

集中力は落ち、些細なことでイライラするようになり、
何より、「やってもやっても終わらない」感覚に心が追いつかなくなっていたのです。


「全力でやること」が目的になっていた

今振り返ると、あの頃の僕は**「成果を出すため」ではなく、「全力で頑張ること自体」が目的になっていた**ように思います。

  • 無理をしている自分に安心していた
  • 忙しい=評価されていると勘違いしていた
  • 「頑張ってるね」と言われたいがために走っていた

でも、結果として得られたのは、疲労と空虚感だけでした。


この経験が、後に「70%でいい」という考えにたどり着く大きなきっかけになったのです。

頑張っても報われない理不尽さと、メンタルの摩耗

どれだけ頑張っても、成果が正しく評価されない。
そんな理不尽さに直面したことはありませんか?

僕はあります。何度も。

「任された仕事は完璧にこなす」
「自分の担当じゃなくても、気づいたらフォローする」
「誰よりも早く出社し、誰よりも遅く帰る」

そんな働き方を続けていた時期、たしかに周囲からは「頼れる存在」として見られていたと思います。けれど、それが評価や報酬に直結するかというと、まったく別の話でした。

むしろ「いつもやってくれる人」として、当然のように負担が増えることも。
評価面談では「真面目にやってくれて助かってるよ」と言われるだけで、給与や役職には反映されない。
理不尽だと思いながらも、「次こそは報われるはず」と自分を追い込む。
でも、結果は変わらない。

そうしていくうちに、心がどんどんすり減っていきました。

  • 「何のために頑張っているんだろう?」
  • 「自分ばかりが損してないか?」
  • 「もう疲れた。頑張りたくない」

そう思うようになってしまったんです。

努力そのものが悪いわけではありません。
でも、「頑張れば必ず報われる」という信念だけを信じ続けるのは、非常に危うい

この経験を通じて僕は、こう学びました。

頑張ることよりも、「どこで」「どう頑張るか」の方が大事。

この気づきが、次に紹介する「70%主義」への転換につながっていきました。


「70%主義」で仕事も人生もラクになった

きっかけは「もう無理」と思ったあの日

「このままじゃ壊れる」
そう感じた瞬間が、僕にもありました。

あれは、エンジニアとして転職して間もない頃。
新しい環境に慣れる間もなく、タイトな納期、終わらない実装、次々に降ってくる仕様変更。
「自分がなんとかしなきゃ」と気を張って、毎日遅くまで残業。家に帰っても頭の中はずっとコードのこと。

でも、ある朝――
いつものように出社しようとした僕の体が、玄関で動かなくなりました。
玄関の前で、立ち尽くしたまま一歩も動けなかったんです。

「なんで行かなきゃいけないんだろう」
「全部、俺がやらなきゃいけないのか?」
「……もう無理だ」

そのとき、ようやく気づきました。
**「自分で自分を追い込みすぎていた」**ことに。

他人の期待や「こうあるべき」という思い込みに支配されて、
本当の意味で自分のコンディションや限界を見ていなかった。
身体が先に悲鳴を上げて、ようやく心が気づいたんです。

その日から僕は、「全力で頑張る」のを一度やめてみることにしました。
**「まずは70%の力でやってみよう」**と。

最初は怖かったです。手を抜いているように思われるんじゃないか、と。
でも、それが大きな転機になりました。

70%で回すと、なぜか成果が出るようになった理由

「全力じゃないと評価されない」
以前の僕は、そんな思い込みに縛られていました。

でも、実際に仕事の精度をあえて70%に落としてみたら、逆にパフォーマンスが安定し、周囲からの信頼も増えたんです。
なぜそんな逆転現象が起きたのか。理由は大きく3つあります。


① 本当に重要なことに集中できるようになった

100%を目指していた頃は、細かい部分にも神経を使いすぎていました。
完璧を求めるあまり、仕上がりが遅れたり、優先順位が崩れたり。

でも70%を基準にするようになってからは、**「本当にやるべきことは何か?」**を常に意識するようになりました。
その結果、仕事のスピードが上がり、成果物の価値も明確になったんです。


② 余裕があるから、判断ミスが減った

常に全力だと、どこかで息切れします。
余裕がないと、冷静な判断や柔軟な対応ができなくなる。

でも70%で回していると、頭の中に常に“空白”がある感覚になります。
突発的なトラブルや依頼にも落ち着いて対応できる。
結果として、全体の信頼度が上がり、任される仕事の質も変わってきました


③ 周囲の“過剰な期待”をリセットできた

常に120%で応えていると、周囲はそれが「普通」だと認識してしまいます。
でもそれは、自分の首を絞めるだけ。

70%をベースにすると、「それ以上やったとき」に感謝されやすい構造が生まれます。
つまり、頑張る場面を自分で選べるようになるんです。

それが結果的に、「あの人はここぞという時に力を発揮してくれる」という好印象にもつながりました


無理をやめて、ちょうどいい加減で動けるようになったら、
なぜか前よりも成果が出るようになっていた。

それに気づいた時、僕の中で働き方の価値観が根本から変わりました。


賢く立ち回るために取り入れた3つの習慣

① 優先順位を常に明確にする

70%主義を実践するうえで、最も大事にしているのが「やることの優先順位をつける」ことです。
なぜなら、すべてを完璧にこなすのはムリだからです。

仕事には、緊急だけど重要でない作業や、逆に急ぎではないけど重要なタスクが混ざっています。
それらを**「全部同じ重みで取り組む」ことが、一番効率を落とす原因**になるんです。


▷「やらないこと」を決める勇気

優先順位をつけるときにまずやるのが、「やらないこと」を明確にすること。

  • 完璧に仕上げなくても誰も困らないタスク
  • 他の人でもできる作業
  • 緊急だけど本質的ではないこと

こういったものは、割り切って後回しにする/手放すようにしています。


▷ 緊急 vs 重要のフレームで仕分ける

僕が普段使っているのは、「緊急度」と「重要度」でタスクを4象限に分ける方法です(いわゆる“アイゼンハワー・マトリクス”)。

  • 第1象限:緊急かつ重要 → 今すぐやる
  • 第2象限:緊急ではないが重要 → 時間を確保して取り組む
  • 第3象限:緊急だが重要ではない → 可能なら委任
  • 第4象限:緊急でも重要でもない → やらないor切り捨てる

この仕分けを日々意識することで、時間とエネルギーの使い方にメリハリがつきます


▷ 朝イチに「今日の最優先」を1つ決める

毎朝、業務を始める前に「今日はこれだけは終わらせる」という**“1つの最優先タスク”**を決めます。
その1つさえ終われば、残りはある程度の力加減で対応できる。
そうすることで、日々の達成感とペースの安定感が保てるようになりました。


全力でやるよりも、どこに力を入れるかを見極める力のほうが重要。
それが、仕事の成果と精神的な安定を両立させるカギだと実感しています。


② 仕組み化・定型化して思考コストを削減

毎日の仕事には、「判断がいらない作業」と「判断が必要な作業」が混在しています。
そして意外と、僕たちの集中力やエネルギーは“判断”によって消耗しているんです。

だからこそ僕は、できる限り「仕組み化」「定型化」して、思考コストを減らすことを意識するようになりました。


▷「考えなくてもできる状態」を増やす

たとえば以下のような工夫を取り入れています:

  • 毎週の定例資料や報告メールはテンプレート化
     → 内容を書き換えるだけにする
  • よく使うコードや文章はスニペット登録
     → 時間短縮+ミス防止
  • ルーチン業務のチェックリスト化
     → 抜け漏れを防ぎつつ“思い出す手間”を削減

これらは一見地味ですが、積み重ねると1日の思考リソースにかなりの余裕が生まれます。


▷ 「1回で決めたルール」を繰り返すだけにする

何かを毎回ゼロから考えて決めるのではなく、
「一度考えて決めたら、それを繰り返すだけにする」。これも立派な仕組み化です。

たとえば:

  • 作業時間の配分(朝は頭を使うタスク、午後は単純作業など)
  • メールやチャットの対応ルール(即レスが必要か、まとめて返信でいいか)
  • 定期的な振り返りタイミング(月曜朝・金曜夕方など)

これらを習慣として固定しておけば、その分、意思決定の負担が減ります。


▷ 「集中すべき場面」だけにリソースを残す

思考コストを削減する最大の目的は、本当に集中すべきところに力を残しておくためです。

日常の細かい作業に脳のエネルギーを消耗してしまうと、
肝心な場面で判断力やアイデアが出せない。
だからこそ、「考えなくても進む仕組み」は自分への投資でもあるんです。


「頑張る」を減らしながら成果を出すには、仕組み化が最強の味方になる。
それを実感してから、僕は日々の業務が驚くほどラクになりました。


③ 自動化できるところはすべて自動化

仕事の中には、「人間がやらなくてもいいこと」がたくさんあります。
そうした作業を手作業でこなしていると、時間も集中力もどんどん奪われていきます。

そこで僕は、**「自動化できるところはすべて自動化する」**という方針を取り入れました。
自動化といっても、特別なスキルが必要なわけではありません。
むしろ、**身近なツールを使って「手間を減らすこと」**がポイントです。


▷ まずは「繰り返している作業」を洗い出す

自動化すべき対象を見つける第一歩は、毎日・毎週繰り返している作業を可視化すること
たとえば以下のようなものが該当します:

  • 日次・週次の報告や集計メールの送信
  • 勤怠・工数の記録
  • 決まった宛先への定型連絡
  • タスクのリマインド・締切のチェック
  • ファイルの命名や整理

これらを手動でやっていると、積み重ねで膨大な時間のロスになります


▷ 無料ツール・既存機能でも十分自動化できる

僕が実際に使っているのは、以下のような簡単なツールです。

  • Googleカレンダーのリマインダー機能
     → 毎週の定例や提出物を忘れないように自動通知
  • Gmailのテンプレート+予約送信
     → 定型の報告や確認依頼を自動化
  • SlackのWorkflow機能
     → 決まった時間に決まったメッセージを自動で投稿
  • ZapierやMake(旧Integromat)
     → Gmailとスプレッドシートを連携してログを蓄積

ちょっとした工夫だけでも、毎日10〜15分の「ムダ」が消えていきます。


▷ 人力じゃなくても回る仕組みを持つことの価値

自動化の最大の価値は、「自分が忙しくても回る」こと。
出張中でも、急ぎの対応に追われていても、忘れず・漏れず・同じ品質で処理される。

これは「信頼性の安定」につながり、
結果として**「あの人は仕事が丁寧で正確」という印象を自然と持たれるようになります。**


やることを減らすのではなく、やらなくていいことを手放す
これが、70%主義を継続させるための重要な土台です。


「頑張らない」ことが周囲との摩擦にならないために

期待値コントロールを日常的に行う

「70%の力でやる」と聞くと、「手を抜いている」と思われないか不安になる人もいるかもしれません。
実際、全力で応えることを前提にした組織や文化では、“あえて抑えて働く”姿勢が誤解されるリスクもあります。

そこで大切なのが、日常的な「期待値コントロール」です。
これは、自分がどこまでやるか、どこからはやらないかをあらかじめ周囲に伝えておく
という、ある意味ビジネス上の「予告・合意形成」のこと。


▷ 最初に「できること・できないこと」を明確にする

仕事を引き受ける際、僕はなるべく早い段階でこう伝えるようにしています。

  • 「対応可能ですが、完了は◯日以降になります」
  • 「この部分は確認に時間がかかるので、優先度が高い場合は分担もご検討ください」
  • 「まずは叩き台レベルで出しますので、細部は後から詰めますね」

こういった**“先手の説明”**があるだけで、相手の期待値が過度に上がるのを防げます。


▷ 期限や精度の基準を自分から提示する

相手にすべてを委ねず、自分から「どの程度までやるか」を伝えておくことで、納得感と信頼感が生まれます

  • 「今回はまず要点をまとめた簡易版で提出し、後日詳細化します」
  • 「重要なポイントに絞って整理しました。必要であれば補足します」

こうした調整を事前にしておくことで、70%のアウトプットでも『そういう前提だった』という共通認識がつくれるのです。


▷ 信頼関係は「期待に応えすぎないこと」でも築ける

実は、人間関係や職場での信頼は、“なんでも引き受けてくれる人”ではなく、 “無理なことは無理と言える人”に集まるものです。
中途半端に引き受けて期待に届かないよりも、最初から適切なラインを提示して、それをきっちり守る人のほうが、長期的に信頼されます。


「期待を下回らないように頑張る」のではなく、
「最初に期待値を調整しておき、無理なく応える」

それが、頑張りすぎない働き方を支える重要なスキルです。


「見せ方」で損しない工夫

仕事を“70%の力”で回すと決めても、周囲に「手を抜いている」「やる気がない」と思われてしまったら本末転倒です。
そこで重要になるのが、「見せ方」=アウトプットの印象をコントロールする工夫です。

ここを押さえておくだけで、実際の労力は最小限でも、成果や信頼はしっかり得ることができます。


▷ 70%でも「丁寧にやっている感」を出す

アウトプットの中身は“そこそこ”でも、見せ方次第で印象は大きく変わります。
たとえば:

  • 資料の構成や見出しをしっかり整える
  • 要点を箇条書きで簡潔にまとめる
  • 最後に一言「補足事項」や「次のアクション」を添える

これだけでも、「しっかり考えてるな」「整っているな」と丁寧な印象を与えることができます


▷ 提出タイミングと「報連相」で信頼感を高める

同じ内容でも、「期限ギリギリに黙って出す」のと「事前に進捗報告しておく」のとでは、まったく印象が違います。

  • 早めにドラフト版を出して「方向性を確認したい」と伝える
  • 着手タイミングや見通しを一言添えてチャットする
  • 小まめな「途中報告」で安心感を与える

これらの行動によって、“成果物そのもの”以上に「仕事の進め方」が信頼されるようになります。


▷ 完璧より「意図を伝える」ことを意識する

70%で仕上げるときは、「なぜこうしたのか」「どこが仮置きなのか」を一言伝えることが効果的です。

  • 「今回は時間の都合で概要までにとどめていますが、ご指摘を踏まえて調整可能です」
  • 「この案は方向性のたたき台として出しています」
  • 「ここは想定で補っていますが、データが入り次第更新予定です」

こういった補足があるだけで、アウトプットに対する納得感が格段に上がります。


見せ方を工夫することで、“実力以上の信頼”を得ることも可能になります。

「丁寧に見える伝え方」「早めの共有」「意図の説明」
この3つだけでも、実際の労力を抑えつつ、評価される働き方に変わっていきます。

本当に頑張るべき場面だけ集中する

「常に全力で頑張る」──かつての僕は、それが正しい働き方だと信じていました。
でも今は、それをやめました。なぜなら、人間の集中力やエネルギーには限りがあるからです。

だからこそ大事なのは、「どこで頑張るかを選ぶこと」
つまり、すべてのタスクに全力を注ぐのではなく、「ここぞ」という場面に絞って集中するという戦略です。


▷ 締め切り・プレゼン・顧客対応など「勝負所」に全力を注ぐ

日常業務は70%で流しつつ、以下のような場面にはしっかり力を注ぎます。

  • 提案資料や重要な報告書の仕上げ
  • お客様との初回打ち合わせやプレゼン
  • プロジェクトの山場となる工程の進行管理
  • 上司への戦略提案や部門会議の発言機会

こうした場面は、評価や信頼に直結しやすいため、普段よりも丁寧に・緻密に・熱量高く対応するようにしています。


▷ 「普段とのギャップ」が好印象を生む

面白いことに、いつも120%で働いている人よりも、
普段は70%で安定している人が“要所で一気にギアを上げる”ほうが、周囲の記憶に残るんです。

  • 「あの人、いざという時は本気出すよね」
  • 「ここぞの場面で頼れる」
  • 「普段は落ち着いてるけど、本番に強い」

こういった評価は、“頑張ることを選んでいる人”だからこそ得られるものです。


▷ 緊張感のある場面を「自分の見せ場」に変える

僕にとっての勝負所は、たとえばプロジェクトの成果報告会や、経営層へのプレゼン。
そういった場面では、普段の倍くらい準備します。
スライドも構成も徹底的に磨き、事前に何度もシミュレーションを行う。

その分、普段の業務では無理をしない。
だからこそ、本番で「最高のパフォーマンス」を出せる状態を保てるのです。


常に全力ではなく、「本当に頑張るべき瞬間」に集中すること。
それが、結果的に評価され、信頼され、そして長く働き続けるための賢い選択だと実感しています。


まとめ|「頑張らない」が、結果的に自分も周りも救う

かつての僕は、「頑張れば報われる」と信じて、常に120%の力で働いていました。
でもその結果、心も体もすり減り、パフォーマンスは落ち、人生はどんどん苦しくなっていったんです。

そこから「70%でいい」と自分に許可を出し、賢く働くための工夫を取り入れるようになってから、仕事も人生も少しずつ好転しました。


無理をやめることで:

  • 本当に大事な仕事に集中できるようになった
  • 余裕が生まれ、周囲との関係も良くなった
  • 副業や趣味など、自分の時間も確保できるようになった

つまり、「頑張りすぎない働き方」は、自分の心と身体を守るだけでなく、周囲にも好影響を与える生産的な選択肢だったのです。


「頑張る=正しい」という思い込みを手放すこと。
「すべてに全力で応える」のではなく、「頑張る場所を選ぶ」こと。
それは、決して“甘え”ではなく、長く働き続けるための戦略です。


これからも僕は、70%で回しながら、
本当に大切な瞬間だけしっかりと力を出せる自分でありたいと思っています。

「頑張らなくていい」と言えるようになることは、
会社員としても、一人の人間としても、
自由に近づくための第一歩なのかもしれません。

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