エンジニアの副業入門|会社員の昇給はコスパが悪い、だから収入の柱を増やした話

お金と働き方

会社員として働きながら、年収を上げることの難しさを痛感してきた。

SES時代は、どれだけ頑張っても昇給が数千円から数万円程度だった。転職することで年収を大きく上げることはできた。でも転職以外の方法で収入を増やすことは、思っていた以上に難しかった。

そういう経験を積み重ねていくうちに、「会社員として収入を上げることのコスパの悪さ」がリアルに見えてきた。同時に「副業という選択肢」を真剣に考えるようになった。

この記事では、エンジニアが副業を始めるきっかけと、実際に試してわかったことを正直に書く。


会社員の昇給がコスパ悪い理由:仕組みを理解して気づいたこと

会社員の給与は、会社が決める。

当たり前のことだが、これが「コスパが悪い」と感じる根本的な理由だ。

どれだけ成果を出しても、昇給額は会社の制度と予算によって上限が決まっている。「今年は頑張ったから給料を大幅に上げてほしい」と思っても、会社の昇給率が3%なら3%が上限だ。個人の頑張りと報酬の増加が比例しない。

SES時代の昇給は、年に一度数千円から数万円程度だった。毎日現場で必死に働いて、スキルを積み上げて、評価もそれなりに良かった。でも手元に入ってくる金額の変化は、体感できないくらい小さかった。

「これだけ頑張って、これだけの変化か」という感覚が積み重なった。

会社員として収入を上げる方法は大きく3つある。社内での昇進・昇給転職副業だ。この3つを比較すると、コスパの違いがはっきり見えてくる。

社内での昇進・昇給は最もコスパが悪い。何年もかけて成果を積み重ねて、年に数万円の昇給。「あと5年頑張れば役職が上がるかもしれない」という話は、投資するリソースが大きい割に不確実性が高い。

転職は最もコスパが良い収入アップ手段だ。1回の転職で100〜200万円上がることもある。自分もSES→SIer→外資コンサルという2回の転職で、年収を400万円台から900万円近くに上げた。ただし頻繁にはできない。

副業は、時間と労力が必要だが、本業と独立した収入源を作れる。最初はなかなか稼げないが、実績が積み上がってくると安定した収入になる可能性がある。


なぜ副業という選択肢を真剣に考えたか

転職が最も効果的な収入アップ手段とわかっていても、「転職以外の方法で収入を増やせないか」という問いは自然と生まれてきた。

2〜3年に1回転職を繰り返すわけにはいかない。新しい環境への適応、人間関係の構築、転職活動のコスト。転職は確かに効果的だが、毎年できるものではない。

その間の収入を増やす手段として、副業が浮かんだ。

エンジニアというスキルは副業との相性が良い。プログラミング、システム設計、技術的なアドバイス。これらは副業として提供できる価値があった。クラウドソーシングサービスを使えば、個人でも案件を受けられる時代になっていた。

「転職でしか収入を上げられない」という制約から、副業によって解放される可能性があった。


実際に副業を試みてわかったこと:良かった点と難しかった点

副業に挑戦してみると、思っていた部分と違った部分があった。

良かった点

「自分のスキルが市場でどう評価されるか」を直接感じられた。会社の中にいると、自分のスキルの価値がわかりにくい。でも副業として案件を受けてみると、「このスキルでこの金額を払ってもらえる」という市場価値がリアルにわかった。

また「自分でビジネスを動かす」という経験が新鮮だった。クライアントを探す、提案する、価格を交渉する、納品する。会社員として働いているだけでは経験できないプロセスを体験できた。

難しかった点

本業との両立が思っていたより大変だった。本業で疲弊している状態で副業の仕事をすると、どちらの質も下がるリスクがある。時間の管理と体力の配分が難しかった。

最初の案件を取るまでが一番のハードルだった。実績がない状態では単価を下げて経験を積むところから始める必要があった。「すぐに大きく稼げる」という期待は現実的ではなかった。


エンジニアが副業で活かせるスキルと具体的な始め方

エンジニアのスキルは副業と相性が良い分野がいくつかある。

フリーランス案件は最も直接的にエンジニアスキルを活かせる副業だ。クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスを使って開発案件を受けることができる。最初は単価が低くても、実績を積み上げることで単価が上がっていく。

技術記事の執筆・ブログも選択肢の一つだ。ZennやQiitaで技術記事を書いて読者を集める、またはこのブログのようなアフィリエイトブログを運営するという形だ。直接の収入にはなりにくいが、認知度が上がることで副業の案件につながることがある。

プログラミング講師・メンターも需要がある。未経験からエンジニアを目指している人に学習をサポートする。技術的なスキルだけでなく、「どうやってエンジニアになったか」という経験も価値になる。

具体的な始め方としては、まずクラウドワークスかランサーズに登録して、自分のスキルに合った案件を探すことから始めるのが入りやすい。最初の1〜2件は実績作りと割り切って、相場より低い単価で受けることも選択肢だ。


副業を始める前に必ず確認すること

副業を始める前に、必ず確認しておくべきことがある。

①会社の副業規定を確認する

副業を禁止している会社もある。就業規則を確認せずに副業を始めると、トラブルになる可能性がある。まず規定を確認して、許可が必要なら申請する。

②本業への影響を考える

副業で収入を得ることより、本業のパフォーマンスが下がることの方が長期的には損になる可能性がある。本業に支障をきたさない範囲で始めることが原則だ。

③税務の知識を持っておく

副業で年間20万円を超える収入を得た場合、確定申告が必要になる。住民税の特別徴収など、会社にバレるリスクもある。事前に税務の基礎知識を持っておくと、トラブルを避けられる。

④すぐに稼げると思わない

副業で安定した収入を得るには時間がかかる。最初の数ヶ月は実績を作る期間だと割り切って、焦らず取り組むことが大切だ。


よくある疑問への回答

Q. 副業は会社にバレますか?

住民税の徴収方法によっては、会社に副業収入がバレる可能性がある。副業収入が年間20万円を超えた場合に確定申告が必要で、「普通徴収」を選択することでリスクを下げられる。ただし完全に隠せる方法はないため、副業が禁止されている会社では注意が必要だ。

Q. エンジニアの副業はいくらくらい稼げますか?

スキルと案件の質によって大きく異なる。最初は月1〜3万円程度から始まり、実績が積み上がってくると月10〜30万円以上になる人もいる。フリーランスとして独立すれば、本業以上の収入になることもある。ただし最初から高収入を期待しない方が続けやすい。

Q. 副業と転職、どちらを優先すべきですか?

状況による。今の会社での昇給に限界を感じているなら、まず転職で環境を変えることを検討する。転職先が決まって安定した後に副業を始めるという順番が、リスクが低い。ただし転職活動と副業を同時並行することは難しいため、優先順位を決めて取り組む方が良い。


まとめ:収入の柱を増やすことが、会社への依存を減らす

会社員として昇給を待つだけでは、収入の増加に限界がある。転職と副業を組み合わせることで、収入の選択肢が広がる。

副業はすぐに大きく稼げるものではない。でもエンジニアとしてのスキルを会社以外の場所でも活かすことで、本業への依存度を下げて経済的な選択肢を広げることができる。

「会社員として収入を上げることのコスパの悪さ」を認識した上で、転職と副業という二つの手段を戦略的に使っていくことが、エンジニアとして長く働き続けるための一つの答えだと思っている。

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