職務経歴書を盛ってSESに入社した直後の話|プレッシャーが学習を加速させた数ヶ月

3〜5年目の伸び悩み

正直に書く。SESに入社した直後、経歴を少し盛った。

スキルや経験年数を、実際より少し大きく見せた。「これくらいなら大丈夫だろう」という判断だった。でも現場に出た途端、その判断の重さを思い知ることになった。

毎日どきどきしながら、裏では必死に勉強していた。あの頃の話を書く。


なぜ職務経歴書・スキルシートを盛ったのか

SESに入社したとき、スキルシートを書く機会があった。

未経験から専門学校を経て入社したばかりだ。書ける実務経験はほとんどない。ただ、スキルシートに何も書けないと現場にアサインされない。アサインされなければ収入にならない。その焦りがあった。

学校で少し触れた程度の技術を「経験あり」と書いた。経験年数も実際より少し長めに記載した。「現場に入れば何とかなる」という根拠のない自信と、「バレなければいい」という後ろめたい気持ちが混ざっていた。

今振り返ると、やってはいけないことだったと思っている。ただ、当時の自分がなぜそうしたかは、正直に書いておきたい。


スキルシートを盛って現場に出てからのリアル

経歴を盛った状態で現場に入ると、毎日が綱渡りだった。

クライアントやチームメンバーが、自分のスキルシートを前提に仕事を振ってくる。「これくらいはできますよね」という前提で話が進む。でも実際にはできない。わからない。

その場でわからないと言えればよかった。でも「経歴を盛っている」という後ろめたさが、正直に言うことを邪魔した。「今さら言えない」という状況が続いた。

夜は現場で詰まった部分を自分で調べて、翌日に備えた。わからないことをその日のうちに解消しないと、次の日が乗り越えられない。プレッシャーが、学習を加速させた。

どきどきしながら現場をこなして、裏では必死に追いつこうとする。そういう日々が数ヶ月続いた。


プレッシャーが生み出した必死の学習

経歴を盛った分、自分で埋めるしかなかった。

現場で出てきたわからない技術は、その日のうちに調べた。書籍を買って読んだ。関連する資格の勉強も始めた。「次に同じことを聞かれたときに答えられるようにする」という一点に集中した。

勉強の方法は、現場で詰まった具体的な問題から逆算して学ぶという形だった。教科書的な順番ではなく、「今日詰まったこと」を起点に、必要な知識を周辺から積み上げていく。この学習方法は、遠回りに見えて実は効率が良かった。

プレッシャーがあったからこそ、勉強のスピードが上がった。切羽詰まった状況が、学習を本気にさせた。のんびりしていられる状況ではなかった。

数ヶ月後、気づいたら「経歴に書いたスキル」が、実際に使えるレベルに近づいていた。盛った経歴に、現実が追いついてきた感覚があった。


経歴詐称について正直に思うこと

経歴を盛ることは、やってはいけないことだと今は思っている。

クライアントや現場のメンバーへの不誠実さがある。バレたときのリスクが大きい。何より、毎日どきどきしながら働く精神的なコストが高い。あの頃の精神的な消耗は、相当なものだった。

ただ、あの経験から学んだこともある。

追い詰められた環境が、成長を加速させることがある。「できる」と宣言してしまったから、必死にできるようになろうとした。プレッシャーが学習の原動力になった。

同じ方法を勧めるつもりはない。ただ、あの数ヶ月の必死さがなければ、今の自分はなかったとも思っている。


スキルシートを正直に書くことの価値

あの経験を経て気づいたのは、スキルシートは正直に書く方が長期的には有利だということだ。

盛ったスキルシートで入れた現場は、最初から「自分には難しいレベル」の場所に放り込まれる。精神的なコストが高く、成長より消耗の方が大きいことがある。

一方、正直なスキルシートで入れた現場は、自分のレベルに合った環境からスタートできる。「わからないことはわからない」と正直に言える関係性を最初から作れるため、成長の速度が上がりやすい。

短期的には「盛った方が良い現場に入れる」ように見えるが、長期的には「正直に書いた方が成長できる」という結論が、経験から出てきた。


よくある疑問への回答

Q. スキルシートに「経験あり」と書いていいのはどのくらいのレベルからですか?

「業務で使ったことがある」レベルが最低限の目安だ。学校や独学で少し触れた程度を「経験あり」と書くのは、現場とのギャップを生みやすい。自分のレベルを正確に伝えながら、「この技術は学習中で、現場での経験を積みたい」という形で意欲を示す方が、誠実で評価されやすい。

Q. スキルシートに書けることが少なすぎて、現場にアサインされる気がしません

未経験・経験が浅い場合、スキルの量より「意欲と学習姿勢」を前面に出す方が効果的なことが多い。「現在勉強中の技術」「自主制作したポートフォリオ」「資格取得の実績」などを記載することで、スキルが少なくても評価される可能性が上がる。

Q. 過去に盛ったスキルシートを今から修正できますか?

転職活動のタイミングで実態に合わせたスキルシートに作り直すことはできる。新しい会社・現場に対しては正直なスキルシートから始められる。過去の盛りを現職に告白することはリスクが高いため、転職を機にリスタートする方が現実的だ。


まとめ:正直に言えなかった分、必死になるしかなかった

経歴を少し盛って現場に入り、毎日どきどきしながら裏で必死に勉強した。

やってはいけないことだったと思う。でも、あの経験が今の自分を作った部分がある。追い詰められた環境が、学習を本気にさせた。同じように苦しんでいる人に「そういう時期を乗り越えた人もいる」と伝えたい。

職務経歴書は正直に書く方が長期的には有利だ。それが、経験から出てきた一番大切な結論だ。

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