失敗してもいいやくらいの感覚で、どんどんチャレンジしていこうと思った話

40代エンジニアの戦略

40代になってから、考え方が変わった。

「失敗したらどうしよう」という恐怖が、以前は行動の邪魔をしていた。新しいことに挑戦する前に、「うまくいかなかった場合」を考えすぎて、動けなくなることがあった。

きっかけは、定年まで一社にいることのリスクに気づいたことだ。「失敗を恐れて動かないことの方が、長期的にはリスクが高い」という認識が生まれた。それから、新しい技術や分野に積極的に飛び込むようになった。

この記事では、その考え方の変化と、実際に行動してみてどうだったかを書く。


「失敗を恐れる」という癖がついていた

振り返ると、30代の頃は失敗を恐れる気持ちが強かった。

転職を決断するのに6年以上かかったのも、「失敗したらどうしよう」という恐怖が原因だった。新しい技術を学ぼうとしても、「身につかなかったら時間の無駄だ」という気持ちが、学習への一歩を重くしていた。現場で意見を言う場面でも、「間違っていたら恥ずかしい」という意識が、発言を控えさせていた。

失敗を避けることが、リスク管理だと思っていた時期がある。「確実にうまくいくことだけやる」という姿勢が、安全だと思っていた。

でも実際には、その姿勢が機会損失につながっていた。チャレンジしなかったことで、身につかなかったスキルがある。動かなかったことで、積み上がらなかったキャリアがある。「失敗しなかった」代わりに、「何も得られなかった」期間があった。


考え方が変わったきっかけ

考え方が変わったのは、定年まで一社にいることのリスクに気づいたときだった。

SIer時代、「この会社で定年まで働ければいい」と思っていた時期があった。でも、スカウトサービスで市場価値を確認したとき、「一社に依存し続けることの危険さ」がリアルに見えてきた。

その時点で、「失敗を恐れて動かないこと」と「失敗してもチャレンジし続けること」のどちらがリスクが高いかを、改めて考えた。

結論は明確だった。

失敗を恐れて動かないことの方が、長期的にはリスクが高い。チャレンジして失敗しても、そこから学べることがある。でも、チャレンジしなければ、何も得られない。「安全に見える現状維持」が、実は最もリスクの高い選択かもしれない。

その認識が、「失敗してもいいや」という感覚につながった。


実際に飛び込んでみたこと

考え方が変わってから、新しい技術や分野に積極的に飛び込むようにした。

以前なら「自分には早い」「まだ準備が足りない」と躊躇していたことを、まずやってみるという姿勢に変えた。

AIツールの活用もその一つだ。ChatGPTやClaudeが登場したとき、「使いこなせるかどうかわからない」という不安より、「とにかく使ってみよう」という行動を優先した。使ってみたら、仕事の進み方が大きく変わった。躊躇していたら、得られなかった変化だ。

新しい技術領域への学習も始めた。これまで触れてこなかった分野の技術書を手に取って、現場で使える機会があれば積極的に関わるようにした。最初はわからないことだらけだった。でも、わからないことがあっても「失敗してもいいや」という感覚で進めることで、以前より学習のスピードが上がった気がする。

現場での発言も増えた。「間違っていたら恥ずかしい」という気持ちより、「まず言ってみて、違ったら修正すればいい」という姿勢に変わった。間違えることへの恐怖が薄れると、アイデアが出やすくなった。


チャレンジして失敗したこと

「失敗してもいいや」という感覚で動いた結果、うまくいかなかったこともある。正直に書く。

新しい技術に飛び込んで、現場での実践に活かせないまま終わったことがある。学習に時間を投資したが、すぐには成果につながらなかった。以前の自分なら「やっぱり無駄だった」と落ち込んでいたかもしれない。

でも今は、その経験も「失敗した」とは感じていない。学んだ過程で得た知識は、別の形で活きることがある。うまくいかなかった経験は、次のチャレンジへの糧になる。「すぐに成果につながらなくても、やってみること自体に意味がある」という感覚が、以前より強くなった。

失敗しても、失うものはそれほど多くない。時間と少しのエネルギーだ。でも、チャレンジしないことで失う機会の方が、長期的には大きい。その比較ができるようになったことが、「失敗してもいいや」という感覚の本質だと思っている。


40代だからこそチャレンジできること

「40代になったら、新しいことへの挑戦は難しい」と思っている人がいるかもしれない。でも自分の経験から言うと、40代だからこそできるチャレンジがある。

20代・30代の頃は、失敗のコストが大きく感じられた。経験が浅い状態でのミスは、評価に直結する。「この若さで失敗した」という印象が残りやすかった。

40代になると、一定のキャリアと実績が積み上がっている。多少のチャレンジで失敗しても、それまでの実績がカバーしてくれる部分がある。また、「40代がチャレンジしている」という姿は、周囲から見てむしろポジティブに映ることが多い。

さらに、20年近くの経験があるから、「何が重要で何がそうでないか」の判断ができる。無闇にチャレンジするのではなく、「これはやってみる価値がある」という判断ができた上での行動だ。若い頃のチャレンジと、40代のチャレンジは、質が違う。


「失敗してもいいや」という感覚の作り方

「失敗を恐れずにチャレンジする」というのは、根性論ではない。考え方のフレームを変えることで、自然とそういう姿勢になれる。

まず、失敗のコストを正確に見積もることが大切だ。「失敗したらどうなるか」を具体的に考えると、たいていは「思ったより大したことではない」と気づく。新しい技術を学んで身につかなかったとしても、時間が少し無駄になるだけだ。キャリアが終わるわけでも、評価が地に落ちるわけでもない。

次に、チャレンジしないことのコストも考えることが大切だ。新しいことに挑戦しないことで、何を失っているか。身につかなかったスキル、得られなかった経験、広がらなかった選択肢。これらを天秤にかけると、チャレンジした方がいいという結論になることが多い。

そして、小さく始めることを意識する。いきなり大きなチャレンジをしようとすると、失敗のリスクも大きくなる。まず小さく試してみて、うまくいきそうなら広げる。小さな成功体験を積み重ねることで、チャレンジへの抵抗感が下がっていく。


よくある疑問への回答

Q. 40代からでも新しい技術を学べますか?

学べる。自分自身、40代になってからAIツールの活用を始めて、仕事の進め方が大きく変わった。年齢より「学び続ける姿勢があるか」の方が重要だ。ただ、20代の頃より学習に時間がかかることは正直に認識しておく必要がある。焦らず、自分のペースで続けることが大切だ。

Q. チャレンジして失敗したとき、どう立ち直ればいいですか?

「何を学べたか」に焦点を当てることをすすめる。失敗した事実より、そこから得た気づきの方に意識を向ける。また、失敗を一人で抱え込まず、同じ経験をした人の話を聞くことも助けになる。失敗した経験がある人は、思っているより多い。

Q. チャレンジするかどうか迷ったとき、どう判断すればいいですか?

「やらなかったことを後悔するか」を考えることをすすめる。5年後に振り返って、「あのとき挑戦しておけばよかった」と思いそうなら、やってみる価値がある。「やって後悔」より「やらずに後悔」の方が、長く引きずることが多い。


まとめ:失敗を恐れないことが、長期的なキャリアを守る

定年まで一社にいることのリスクに気づいたとき、「失敗を恐れて動かないことの方がリスクが高い」という認識が生まれた。

その認識が、「失敗してもいいや」という感覚につながった。新しい技術に飛び込み、現場で積極的に発言し、うまくいかないこともあったが、それ以上に得られるものがあった。

失敗を恐れることは、リスク管理ではなく、機会の損失だ。チャレンジして失敗した経験は、チャレンジしなかった経験より、確実に自分を成長させてくれる。

「失敗してもいいや」という感覚は、諦めではなく、長期的なキャリアを守るための戦略だと思っている。

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